今日2月2日(火)の日経産業新聞一面の「クルマ大変革」という特集記事に、面白い事が書いてありました。
それは、インド市場と中国市場との違い。
「振興国市場」あるいは「BRICs」とともすれば一区切りにされがちな両国の市場ですが、実は明確な違いがあるのだとか。
記事は、ホンダの二輪車がテーマ。
しかし、四輪車市場の今後にも当てはまるように思えます。
曰く…
・インドは安ければ売れるという単純な市場ではない。
・インドではどこに行っても、中国のように無名メーカーのバッチをつけたコピー車は見当たらない。
・安さを売り物に進出した中国メーカーもあるが、売れずに撤退したところも多いという。
・その背景にあるのは、インド人のブランドへの強い執着心。修理が必要になると、正規店に行ってしっかりとしたサービスを求める。
・だから中国のように粗悪な補修部品が出回ることもない。
・逆にいえば販売・サービス網の整備がカギとなる。
へぇー成る程。
恥ずかしながら自分は、どちらの国にも足を踏み入れたことはありません。
また、両国のクルマに関する情報も、メディアに頼るばかり。
インドのモーターショーが報道の場に上るようになったのはここ1、2年くらいでしょうか。
しかし確かに、数ヶ月前のデリー・オートエキスポの報道を見ると、中国の広州モーターショーのような、パクリクルマは話題になっていない印象です。
「自動車業界から広告を取らない」というマニアックなスクープ系雑誌「ニューモデルマガジンX」が中国、インドそれぞれの特集雑誌を発売してましたが、そこでも確かにインドの報道にパクリクルマは印象に無いですね。
ふむふむ。文化の違い、歴史の違いがあるのでしょうか。
インドはインドで、カースト制という厳格な身分差別が長らくあると言いますが、イギリス占領下にもあったという歴史を持つ。
「ゼロ」を発明したり数学的なパワーも持つようだし、まぁ確かに当然、中国とは全く文化や考えが異なりますわね。
デリー・オートエキスポではフォードもトヨタもホンダも、スズキよりはかなり周回遅れながら「インド向けクルマ」を出しています。
スズキを追うメーカーが、インドでどんなブランドを築くのか。
追われるスズキはフォルクスワーゲンと組み、どんな補完をするのか。
競争の行方が面白そうですね、とても。
Posted at 2010/02/02 23:39:13 | |
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