この日記の一つ前に書いた、「売れる車」と「売れない車」に関する話題の続きです。
さっきはホンダについて書きましたが、こんどはトヨタについて。
同じ9月1日の日経産業新聞の記事で、トヨタについても「売れる車」が集中し始めて「売れない車」が顕在化している、ということが書かれていました。
そして、この記事にはトヨタについては面白いことも書かれていました。
トヨタの「売れる車」が集中している要因のひとつに、価格を大きく引き下げたプリウスの存在がある。
しかし、そのプリウスの低価格には、ライバル・インサイト対抗だけでなく、「トヨタ内」の車に対する戦略も潜んでいるのだとか。
曰く、プリウスの価格を下げ、「売れないトヨタ車」を顕在化させる。
それによって、「これまで生産中止したくても出来なかった車を生産中止させる」という狙いがあるのだとか。
さあどこまでトヨタも本気なのでしょうかね。
というのも、車種削減は、販売会社との兼ね合いが出てくると思われるからです。
トヨタは、歴史的にほかの日本車メーカーと比べて「メーカーのトヨタ」と「販売のトヨタ」の力関係が独特である。
具体的には、全国に散らばり、地場資本の販売会社の力や発言権が強いのだとか。
そして、トヨタは今も唯一、日本で「系列別販売」を行っている日本車メーカー。
車種を削減するなら、販売系列も削減しなければなりますまい。
販売系列を作っているがゆえに、余計な、性格が重複した車種を生産し、輸送し、販売しているのでしょうから。
トヨタの販売系列削減は、1、2ヶ月前からスクープ系雑誌のニューモデルマガジンXも書いていたような気がします。
2005年のレクサス日本導入時にビスタ店をなくしたけど、以前、レクサスを除いてもトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店と4つも系列が存在する。
せいぜい、「高級車」の「トヨタ店」と「大衆車」の「カローラ店」の二つでよいんじゃないですかねー。
つまり、トヨペット店とネッツ店は廃止。
イストとかbBとかルミオンとか、海外専用車をわざわざ道路事情が違う日本で売る必要もなくなるでしょうに。
と、素人は思うのですが、長い歴史のある販売店との兼ね合い、なかなかうまくいかないのでしょうか。
プリウスに続き、レクサスHS250hのトヨタ版・SAIも全系列販売らしいですね。
それは、系列再編への布石なのでしょうか。
Posted at 2009/09/06 16:14:33 | |
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