フィアットがクライスラーの株式を手中に収めていた時からこうなるとは言われていましたが、ついに決まりましたね。日産とクライスラーの提携解消。
日本の一般的なニュースでは車種までは伝えられませんが、日産からクライスラーへはヴァーサ(ティーダの米国市場名)をOEM供給し、クライスラーから日産へはダッジブランドの大型ピックアップトラック、ラムをOEM供給する予定だったとか。
日本人なので、日本メーカーである日産への影響を勝手に推測してみます。
3つ。
1、OEMによる生産・販売開始前だったから傷は浅く済んだか?
2、ヴァーサのOEM供給先が減ることはマイナス要因。
北米市場では、所得があまり高くない層や移民層には4気筒のコンパクトカーの市場もあるそうだし、日産の工場生産能力にも余力があるみたいな昨今は、ヴァーサの供給は良い話しだったのではないか。
ヴァーサやティーダ生産担当工場はやり繰りを考える必要が出たのでしょうね。
混流生産の大量生産車の中の1車種だから、影響の度合いは大きくはないでしょうが。
OEM化するために、部品メーカーとかといくらかの調整をしていた筈で、その労力と費用が無に帰したのも少し気の毒ですしね。
3、ピックアップトラックのOEM供給停止はプラス材料では?
日産は2002年あたりに、北米に大型ピックアップトラックとSUVの工場を建てているはず。
北米の景気が良いときはかなり売れていたようですが、パスファインダー、アルマダ、インフィニティQX56あたりの生産でしょうか。
V8エンジン搭載のピックアップトラックにSUV。ラムともろに被る製品かと。
日産はラムの供給を受けることで南米市場へのOEM供給を考えていたみたいですが、自社向上の生産能力過剰の解消にはつながらない話しだったでしょうから。
すごい素人考えで相変わらず恐縮ですが。
「プラス」は言い過ぎかもしれませんでしたが、取り敢えず大きなマイナスにはならないかなと。
しかし自社の向上の今後はどうするのですかね。
パスファインダー、アルマダ、インフィニティQXもそろそろフルモデルチェンジの時期でしょうから、対策を考えねばなりますまい。
既存メカニズムのブラッシュアップが基本でしょうが、新型インフィニティMにも搭載するV8エンジンに若干のリファイン?
それにしたって、うーんインフィニティMやFXのようにVVEL化まではしないかなぁ?
ヘビーデューティーな使い方や、トレーラーの牽引とかの使い方が求められるセグメントみたいなので、高回転域の伸びよりは、低回転域のトルクの方が求められそうですね。
インフィニティMに載せるというFR用ハイブリッドも…インフィニティFXならまだしもQXにはあまり馴染まない気が。
クライスラー・アスペンのハイブリッドも、短命でしたよね。
しかしクライスラーのピックアップトラックと日本メーカーの提携はなかなか安定しませんですね。
三菱がダイムラークライスラー傘下の時に、ラムを「三菱レイダー」とかいうOEM供給を短期間ながら受けていましたっけ…。

Posted at 2009/08/28 08:23:22 | |
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