http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2009/_STORY/090819-01-j.html
先日EVの『リーフ』を発表した日産が、新たな戦略を打ち出しましたね。
ガソリンスタンドの昭和シェル石油と連携して、太陽光発電によってEVの充電インフラを整えるとか。
先行する三菱とスバルが、コンビニのローソンと手を組むなどしている中で、この日産の戦略の中m好転は『ウェル・トゥ・ホイール』(Tank to Wheel)の概念で先行しようとすることでしょうか。
ハイブリッドもEVも走行中のCO2排出等の環境負荷は、通常のガソリンエンジン車よりも優れている。
それは、精製されたガソリンを、製油所からガソリンスタンドまで輸送されたガソリンを、車に給油してから走っている間の環境負荷という観点から見たもの。
『タンク・トゥ・ホイール』という概念になるとか。
すなわち、燃料であるガソリン(ハイブリッドカー)、電気(EV)が『作られる』=発電時の環境負荷は考慮していない考え方。
それに対する概念が、『井戸から車輪』までを意味するという『ウェル・トゥ・ホイール』(Well To Wheel)。
燃料が作られる段階の環境負荷も視野に入れた上で、製品の環境負荷を論じるというものみたいですね。
すなわち、火力発電所で作られた電気を元に走るのであれば、EVでも環境負荷は0ではない。
走行中のCO2排出は0だとしても。
それに対して、太陽光発電によってエネルギー源である電気を生産すれば、EVはウェル・トゥ・ホイール(動力源の生産から車輪まで)の観点からも環境負荷が少なくなる、というわけで。
ゴーンCEOはリーフの発表会で、EVとハイブリッドカー、既存のガソリン車を『タバコを一切吸わない人』『タバコを1日数本だけ吸う人』『タバコを1日20本する人』などの比喩をして説明したそうですが、それはあくまで『タンク・トゥ・ホイール』による比較でしたね。
今回の太陽光発電と組む、という戦略により、リーフのウェル・トゥ・ホイールの環境負荷もいよいよ優れたと評価されるのでしょうか。
肝心な、太陽光発電の能力、採算性、インフラの広がりはまったく未知数でありますが。
日産にリーフに。希望がありそうですがなかなか先は読めませんねー。
Posted at 2009/08/20 18:48:31 | |
トラックバック(0) |
いわゆるエコカー | クルマ