永らく更新を怠っていましたが、ようやく車ネタが出来ましたので、少しばかりUPさせていただきます。
因みに、S2000とロドスタはまだ辛うじて生きておりますので、ご安心?を。サーキットはまだ休業中ですが、いつか帰れる日を夢見て延命させています…。
それはさておき、中国の社用車の更新時期を迎えましたので、戦闘機探し再開です。
因みに前回は、社長からのお下がり(割と高級なFRセダン)が回ってきたので、結局購入には至りませんでした。
現在は社長が上海不在ですので、私が選ぶ事に…。まぁ結果は見えてるけど本当に良いのか???
で、とりあえず、中国の車サイトを物色してみました。
検索の条件は。
20万元位で〜
お客を乗せられて〜
荷物もそこそこ積めて〜
燃費もそこそこ良くて〜
CVT以外で〜
加速性能が良くて〜
車重がソコソコ軽くキビキビ動いて〜
とにかく、楽 し そ う な 奴‼️
悩みに悩む事1ヵ月、ようやく候補を3台にまで絞りました。
1.HONDA 10代目シビック(6MT)
2.VW Lamamdo GTS(7DSG)
3.VW GOLF GTi(7DSG)
まずは、10台目シビックセダン。
日本ではまだ未発売ですが、中国では既に発売されています。
デザインはスポーティーに攻めています、賛否が分かれるみたいですが、自分的にはカッコ良いと思います。車幅は1800と車格が上がりましたが、1.5Lターボ仕様となっています。価格は中国の市場の中では定価18万元位の設定で比較的頑張っています。私の狙うMTモデルは定価13万元。割安!
コストパフォーマンスは秀逸、今回の一押しです。
とりあえず、ディーラーにCVT車の試乗車がありましたので、早速試乗!
まず感じたのが、ステアリングがこれまでのホンダ車と違い結構重め。自分的には結構好きかも。
エンジンは1.5LのVTECターボですが、低速から高回転まで綺麗に回ってくれます。加速力は0-100で7秒台らしいので、まぁそこそこの加速はしてくれます。街乗りでは充分といった感じ。試乗車はCVTなので、刺激は少ないですね。
サスペンションは割と硬め。路面のアンジュレーションは拾いやすく、後部座席の人には少し辛いかも?運転している分には素直に動いてくれるので乗りやすいし、乗り心地もそれほど悪く感じませんでした。
ガソリンはレギュラー(中国ではオクタン価92)仕様なので、コストパフォーマンスはあります。
しかし、ヒット中らしく、現在半年待ちなのだそうです…。
次にLamamdo GTS。
こちらは平たく言えばGOLF GTiのセダンバージョンといった感じで、エンジンや駆動系はGOLF GTiと全く同じです。今年8月に発売されたばかりで、自動ブレーキや自動駐車など最新の技術やXDS(電子デフ)、18インチタイヤなど、色々と装備が満載されています。
価格は定価23万元と少し高めですが、残念ながらDCCはオプション扱い。
ディーラーには展示車も試乗車も無い状況(倉庫には在庫があるが、購入しないと見せてくれないらしい…)でしたので、とりあえず下位グレードの1.4Lターボのモデルを試乗させて頂きました。
ミッションはVWご自慢のDSG(7速)です。
いざ乗り込んだ第一印象は、前窓小さっ!天井低っ!
もちろんS2000よりは大きく広いですが、この手の車にしては珍しくデザイン重視で設計された感じで、頭部に圧迫感があります。恐らく背の高い人だと天井に頭がめり込みます…。
車幅は1826と大きめですが、上部を絞ったデザインのせいか、それ程大きさは感じませんでした。
各操作系は比較的軽めです。
エンジンは加速し始めてしまえばトルクフルで良い加速をしてくれます。
DSGも熟成されてきており、スムーズな繋がりです。
ただ、ゼロ発進時には凄くもたつく感じで、全く加速してくれません…。何か制御が効いているのかもですが、この瞬間1.4Lモデルは完全に外れました。。。
最後にGOLF GTi。
前回、1.4LターボのGOLF TSiは試乗済みで、非常にトータルバランスが優れており好印象でしたので、今度は2.0Lターボモデルにて物色。
残念ながら中国ディーラーではCLUB SPORT仕様の扱いは無いようですので、普通〜のGTiで…。
ディーラーには、残念ながら試乗車が無かったので、展示車を拝見。
普通モデルとの外観差はフロントバンパー部が少し目立つくらい。知らない人には違いが分からないかも?
このモデルになってからは既に3年以上経過しているので、デザインなど節々に若干古くささは見受けられますが、外見の割に中は広く、使い勝手などはかなり良さそうです。
中国仕様は、7速DSG、DCC、XDS、本革仕様、サンルーフが標準装備のワンモデル販売で定価24万元。中国国内生産なので日本よりは割安感があります。
とりあえず運転席に座ってチェック、まず本革シートが凄く良いです。硬すぎず柔らか過ぎず、それでいて腰〜大腿部のホールドが凄く良い。これなら、サー…ゲフゲフっ!
タイヤは標準が17インチなのですが、タイヤの銘柄が怪しい…。2000元で18インチのPOTENZA S001にグレードアップできるらしい…これなら、サー…ゲフゲフっ!
しかも、今なら在庫あり!だそうです…。
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と、いう訳で皆様のご想像を裏切る事無く、GOLF GTiを選定させて頂きました〜!
(だから、私に選択権を与えてはいけないと言ったのに…。)
という感じで、今回は無事に?社用車の購入に至りました。
先週納車を済ませましたので、簡単に?初期インプレをば。
まずGOLFという割に車幅は1800と大き目、ただ乗った感じではそれ程大きさを感じません。
ボディの剛性感は中国製とはいえ流石はドイツ車、ボディは硬く脚が良く動いてくれます。
エンジンは220HP/35.7kと中々のハイスペック。まだ慣らし中?で全開で踏めていないので何とも言えないのですが、何か電子制御が効いているのか、踏み込み量に対し加速感が薄い感じです。しかし超低回転は厳しいですが、2000回転も回れば怒涛のトルクで加速していきます。
懸念していたゼロ発進は、1.4Lモデルの時と傾向自体は同じで、2.0Lの割にはもたつく感じです。恐らく、ゼロ発進はDSGの機構上、苦手な部分なのかも知れませんね。
DCCは4段階+個別任意設定の計5つから選択できます。
主にサス&デフ、ステア、エンジン&シフト回転などを各モードを走行ステージに合わせワンタッチで瞬時に切り替えできます。
この切り替えが、また緻密且つメリハリがあって非常に良い塩梅なのです。
特にサスの味付けは絶妙。街乗り用は2段階あるのですが、、柔らかい方でも、乗り心地を優先しつつも、ロールが適度で、しなやかに踏ん張ってくれます。スポーツモードは結構硬めに締め上げられ、ステアのレスポンスも向上します(ギア比も変わるらしい?)。シートのホールドがしっかりしているせいか、乗り心地は思っていた程悪い感じはしません。
XDSという、いわゆる電子デフですが、まだ高負荷では試せていませんが、アクセルONでグイグイ曲がる感じは、旧ランエボ(6TME)オーナーとしては、少し懐かしい感じです。味付けも自然で、街乗りでは殆ど気が付かないかも知れません。
タイヤは18インチ化した割には乗り心地が犠牲になっておらず、剛性もあり、小気味良く反応してくれます。
ブレーキは、片押しキャリパーの赤塗装です。しかし、剛性感は充分。自分にとっては少し初期制動が強い印象ですが、その後のコントロール幅はキチンと残されているので、慣れれば問題無さそうです。
総括すると、これは期待できるレベル!(何の?)
GOLF GTiというクルマ、元々の基本グレード車のバランスが非常に優れている車な訳ですが、そのバランスが見事にそのまま深化されている所が、この車の一番凄い所なのかも知れません。流石は40年もの歴史のある車です。日本車が追い付けそうで、中々追い付けない領域の車なのだと改めて実感しました。
ま、中国ならではの部分も既に出ているのですけど…。
その辺りは、もう少し乗ってみた感想と共にまた次回という事で。