これまで日本赤十字社の献血ルームで年間2回程度400mL全血献血を行ってきました。ところが献血の前の採血でヘモグロビンの値が基準値に足りない状態がこのところ3か月以上続いています。
といっても、日常生活で支障が生じるような自覚症状があるわけではありません。
以前から貧血気味の私ではありました。貧血の原因は栄養不足が主たる原因でした。しかし今回は勝手が違いました。ネットをググっていると “
スポーツ貧血” と呼ばれる原因があることを知りました。
勝手が違うという判断にいたったのは次の2点からです。
・直近の3か月は栄養士の指導(3月24日)を参考にした食事をとっている
← 栄養不足とは考えにくい
・60km × 5日/週 のエアロバイクを続けて脚がつりやすくなった
← アスリートの行う運動量ほどではないが、私にとってはオーバーワークだったのかも?
さらに調べていると、現在通院中の横浜市スポーツ医科学センターでは
貧血検診「貧血黄紋筋パック:血中ヘモグロビン濃度、平均赤血球容積(MCV : mean corpuscular volume)、血清鉄、フェリチン(貯蔵鉄)、不飽和鉄結合能(UIBC : unsaturated iron binding capacity)、肝機能、CK(creatine kinase)」を随時受け付けていることを知りました。
ここでの検診の利便性は院内に検査機械があることで、30分程度で結果がわかります。検査結果に基づき、薬物治療を開始する場合は保険診療となりますが、検査だけの場合は健康保険が使えません。昨日、この検査を同クリニックの内科で受けてきました。
【 検査結果 】
検査伝票をスキャンしました。注目すべき項目は[
ヘモグロビン]、[
フェリチン]、[
UIBC]です。
▼
ヘモグロビンの値が[11.7]と
基準値より低い値です。男性の場合[13.0]以上ないと全血献血ができません。しかし、
フェリチンの値は[14.2]と
正常(基準値内)です。担当医師から “
鉄欠乏性貧血” と “
希釈性貧血(偽性貧血)” について簡単な説明がありましたが、鑑別診断で決め手となったのは・・・
【 鑑別診断のフローチャート 】
鑑別診断の決め手となったのは
UIBCの値でした。[298]と
基準値よりも高い値です。
▼ 帰宅後にネットで入手した医家向けの資料にフローチャートを見つけました。検査伝票と担当医の説明からフローチャートをなぞってみました。マゼンタのマーキングは私の判断でつけたもので、担当医からここまで細かな説明を受けたわけではありません。
マーキングを変更した画像に差し替えました(2017/06/18 18:10)。
一時は “
悪性腫瘍に伴う貧血” ではないかと心配になりましたが、TIBCの増加(検査値ではUIBC)の場合は “
鉄欠乏性貧血” の可能性が高そうです。と言っても “
悪性腫瘍に伴う貧血” の心配が完全に払拭されたわけではありませんが・・・。悪性腫瘍とは消化器系のがんのことです。
追記(2017/06/18 18:10)
検査伝票中の[MCV]の値は[90.1]と正常(基準値内)です。この場合は通常なら[正球性貧血]のフローにつながるのですが、私の場合はこれに当てはまらない[小球性貧血]のようです。一時心配になった理由は、通常のフローから外れているがゆえです。
【 “鉄欠乏性貧血” の治療 】
50mg のクエン酸第一鉄Na錠 を1日1回服用することになりました。ジェネリック医薬品なので3割負担でも21日分550円と安価です。
おしまい。
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Posted at
2017/06/17 14:14:49