
セニックの後継車選びでメガーヌ II が有力候補の筆頭になりましたが、さらに確固たる存在として捉えるには細部のツメが必要です。
そこで、欧州市場のSales Brochure 2冊を比較して、 フェイスリフトの前と後で何が変わったのか調べることにしました。
ここではその時のMy視点でわかったことをおさらいします。また、日本市場導入モデルとの共通点についても少しだけ触れます。
【外観デザイン】
外観上の変更点 はいくつかありますが、大きく印象が変わったのはフロントフェイスまわりとアルミホイールです。
Ph1のヘッドライト及びグリルは水平基調の形状でしたが、Ph2になると吊り目気味の形状になりました。また、Ph2のフロントバンパーはPh1に比べて大口(開口部が広い)になり、”Privillege” グレードのみ樹脂モールもボディ同色となりました。
以前所有していたセニックの場合、フロントフェイスまわりはPh1よりPh2のほうが好ましいデザインに進化したと感じました。手放した今でもその印象は変わりません。一方、メガーヌ II の場合、Ph1とPh2は甲乙つけがたいデザインだと、私の目には映りました。Ph1を購入後の今もその印象は変わりません。
また、Ph2 で追加されたGTグレードに装着された前後のバンパー及びサイドスカートは 'Sport body kit' という専用品です。(
RENAULT MEGANE September 2007 Sales Brochure の3枚目の画像をご覧下さい。)
アルミホイールについては、言葉でうまく表現できませんが、Ph1の16” ‘Nervastella’ 及び17” ‘Nervasport’ がエッジのきいたストレートなラインのスポークであったのに対して、Ph2の16” ‘Kubera’、17” ‘Steppe’ 及び 17” ‘Jarsalle’ はスポーク面の一部分を削ぎ落とすことによってプロペラをイメージさせる動きのあるデザインに変更になりました。
日本市場に導入されたPh2では、16” ‘Kubera’ は 1.6リッターモデルに、 17” ‘Steppe’ はGCに標準装着されました。2リッターモデルに標準装着された16”のアルミホイール(名前があるはずですが私は知りません)は 2007/09 英国版カタログには記載がありません。
尚、Ph1にはほかに16” ‘Reinastella’ (
愛車プロフィール の画像をご覧下さい)がありましたが、独特なデザインと私の目には映ります。
さらに、17” ‘Jarsalle’ は日本市場では未導入のGTの専用品です。個人的にはメガーヌ II のすべてのアルミホイールの中でフェイバリットのデザインです。(
RENAULT MEGANE September 2007 Sales Brochure の3枚目の画像の右下をご覧下さい。画像の解像度が低くわかりづらくてすみません。)
【ボディカラー】
Ph1では13色あったボディカラーのうち、’ROUGE VIF(727)’ と’BLEU ROY(460)’の2色を除く11色が入れ替わりました。Ph1で一番好きな ‘GRIS BOREAL(632)’ 、二番めに好きな ‘GRIS HOLOGRAMME(603)’ はカタログ落ちしました。Ph2で気になった色は GT で大きくフィーチャーされた ‘BLEU METAL(RNM)’です。
ただし、ボディカラーは仕向地によってラインナップに違いがあるようです。上記の変更点はあくまで 2002/09 白/歴国版と2007/09 英国版との比較です。日本市場では13色ものラインナップはなく、選択できる色はPh1で6色(ただし、内1色は "2.0プレミアム" だけの専用色)、Ph2で7色でしたし、Ph1とPh2で選べる共通の色 ‘ROUGE DE FEU(B76)’ (日本名:フレーム・レッド)がありました。
また、クルマのボディカラーにはメーカーの枠を超えたトレンドがあり、ルノー車もそのトレンドを意識してのラインナップだと思われます。過去に存在したクルマで見たお気に入りの色を新車購入が可能な現行モデルから探しても、見つからないのはいたしかたのないことです。
たとえば、 ‘GRIS BOREAL(632)’ とニュアンスの似た色を日本車メーカーから探してみると、日産の ‘シャーベットシルバー’ (キューブ、アベニール、エクストレイル等)が、‘BLEU METAL(RNM)’ とニュアンスの似た色ではトヨタの ‘ライトアクアメタリックオパール’(ラウム、スパシオ、プリウス等)が見つかります。国が違えど時代はほぼ同じですね。
【内装デザイン】
内装はグレードによって大きく異なります。2冊のカタログともグレード詳細ページでは内装写真が大きく扱われています。
文章では煩雑になるので、箇条書きにします。また、色の名前はフランス語及び英語をそのままカタカナに置き換えて表記します。尚、太字は日本市場向けと同様の欧州グレードです。
Ph1 Authentique インテリア:カーボン、シート:カーボン
Ph2 Authentique インテリア:カーボン、シート:チャコールグレイ
Ph1 Dynamique インテリア:カーボン、シート:カーボン
Ph2 Dynamique インテリア:カーボン、 シート:カーボン
Ph2 GT インテリア:カラー名の記載なし、シート:グレイ
Ph1 Expression インテリア:グレージュ/カーボン、シート:カーボン/グレージュ
Ph2 Expression インテリア:ベージュ/カーボン、シート:ベージュ
(
RENAULT MEGANE September 2007 Sales Brochure の2枚目の画像をご覧下さい。)
Ph1 Privilege インテリア: グレージュ/カーボン、シート:グレージュ
Ph2 Privilege (記載なし)
【エンジン及びギアボックス】
ガソリンエンジンに限っての比較にとどめますが、同一エンジン比較ではカタログ上から違いはわかりません。ギアボックスも同様です。よって、比較概要は省略させていただきます。かわりと言ってはなんですが、トピックを3つ紹介します。
一つめ。最高出力は同じエンジンでも2冊のカタログでは異なる数値(日本市場向けとも異なる数値)が記載されています。2.0 16Vを一例としてあげれば、2002/09 白/歴国版では 134 CH、2007/09 英国版では 136 hp、日本市場導入モデルでは 133 ps となっています。(国別の表記基準の違いによるもので実際は同一スペックなのではないでしょうか? 詳しい方がいらっしゃいましたらご指摘ください。)
二つめ。2007/09 英国版ではスペック表にエンジン名称及びサフィックスまで記載されています。2.0 16V エンジンを日本では ‘F4’ と呼んでいますが、英国では ‘F4R’ と表記されています。おそらくフランス本国でも英国と同様の表記と思われます。
三つめ。GTグレードの追加により、専用エンジン 2.0 Turbo 16V がラインナップされました。
今回はあえて文章のみで記事をアップさせていただきました。つたない文章を最後までお読みいただきありがとうございました。
さて、集めた情報を比較してMy視点に訴えかけた勝者はどちらか? 続編でご紹介します。
※記事を一部修正しました。「Ph1で5色」→「Ph1で6色(ただし、内1色は "2.0プレミアム" だけの専用色)」(2015/07/05 6:18)。
※記事を一部修正しました。「‘BLEU ICEBERG(RNM)’」→「‘BLEU METAL(RNM)’」(2015/07/08 09:26)。