ことの顛末はこんな感じです・・・・・・・・・・
午前0時頃
お風呂に入りました。
湯船につかっていると左脇腹の後ろあたりの腰あたりから妙な突っ張るようななんともいえない感覚が・・・・。
その妙な感覚は、少しすると左脇腹に広がっていきました。直立してカラダを洗うのがちょっとツラいかな?くらいの感じで、とりあえず湯船のフチに座ってカラダを洗い、普通にお風呂を出ました。
この時点では、違和感を感じたくらいの認識しかありませんでした。
午前0時半頃
その妙な違和感を抱えたままでしたが、「とりあえず寝ちゃおう」と思うことにして布団に入りました。
この時すでに、「違和感」は「鈍痛」に変わっていましたが、「寝てしまえば大丈夫だろう」くらいの認識でしたね。(苦笑)
その鈍痛は「ひいてはかえす波のよう」でした。
なんとか鈍痛をおさめようと、何度かトイレに行ったりもしましたが、不思議なことにおしっこが出ませんでした。
「ん~、ひょっとして『石(結石)』なのかな?」という漠然とした予測がアタマをよぎりました。
午前1時頃
お布団とトイレを行き来しながら鈍痛につきあっていましたが、どうもこのままおさまるという感じではなさそうです。痛みの中に「漠然とした不安」が加わっていきました。
症状は「ひいてはかえす波のよう」という痛みが、「引くのはちょっと、かえってくるのは割増してある波」みたいな感じに変わっていきます。
そのうちに、その波が「ん?、それはちょっと超えられないほどの高い痛みの波じゃないですか? ウ、ウソでしょ?」と思うようなのが周期的に来始めました。
徐々に超えづらいほどの高い「痛みの波」の時には、脂汗が額から垂れ落ちるようになってました。
このころになってようやく「多分、これはヤバいな・・・・」と自分の中で何かの警告音がしたような気がしました。
「・・・・・・・救急車を呼んでくれ・・・・・・・・」
寝ているかみさんを起こしてそう伝えるのがせいいっぱいでした。
そのあとは、超えられそうにない「痛みの波」の中で溺れて悶絶状態となりながら、布団の上で文字通り「のたうち回っている」状態に突入していました。
普通、腹痛と言えば「こんな格好をすれば少しは楽に感じる『体位』」みたいなものが、個人個人それぞれあるかと思います。
とにかく思いつく全ての『体位』を布団の上で試している自分がいましたが、それらはことごとく通じませんでした。(苦笑)
そのうち、額から流れ落ちる脂汗の粒の大きさがより巨大化していくのがわかり、その量も尋常じゃないというのがわかったと思ったと同時に、「これ、いよいよヤバいな、死ぬな・・・・」と直感的に感じました。
不思議なもので、そういうのをヤバいのを感じる時って、なんか「意識の中の風景」みたいなものが変わるんですよね。
そんな「風景」を感じている自分に、「あぁ、これってあとで『あの時は痛かったよなぁ・・・・』って思い出すことないタイプのやつなのかもしれない」と妙に納得してたりしました。
すると、ようやく遠くから救急車のサイレンが聞こえてきました。
「病院に行くのに持っていかなきゃ・・・・・」
寝室から出て、お財布と保険証が入ったウォレットを握りしめます。
痛みがひどくて、携帯電話を持っていくところまでできない私でした。いつもなら、携帯電話で実況写真なんぞ・・・・と思うはずなのでしょうが、ほぼ断末魔みたいなところにいるという感覚のためなのか、そんなところまで手が回りません。
家の中を四つんばいで移動して、なんとか庭に出て救急車に乗り込みます。
「いつ頃からですか?」
「今までに大きな病気をしたことありますか?」
「どのあたりが痛いですか?」
「一番痛いピークが『10』として、今の痛みはどれくらいですか?」
救急車に乗ってから、救急隊員のかたからいくつもの質問を受け、痛みの中で絞り出すような声で返答をする私でした。
その間に、寝台の上に横になった私にはシートベルトみたいなのがかけられ、「血圧計」「心電図計測端子(?)」「指先に検知器みたいなの」など、次々と医療計測器具が装着されていきました。
この頃の痛みの波は「ちょっと引いてたくさんかえす」みたいな状態を超えてました。
「かえして
かえしてかえしてぇ~!」
「引き」はなくなってました。(^_^;
救急車の中の私は、寝台の上で「痛い!痛い!痛い!」と思わず口に出てしまうような状態・・・・・・(^_^;
そんな40代後半のカラダのデカい中年男の患者と化した私に、救急隊員が「もう少し頑張りましょう☆」と声をかけてくれます。
正直なところ、「この痛みに頑張れれば午前1時過ぎに救急車なんて呼ばんわぃ!」と思うところなのですが、あまりの激痛にそんな「毒を吐く」チカラもありません。(笑)
あとで気づいたら、あまりに「痛い!」と言っていたせいで「口角泡を飛ばす」状態のヨダレだらけの口元になってました。
おそらくこのピーク時には、軽くクチから泡ふいていたと思います。
痛みはそれほどのものでした。
問題は、ここからです・・・・・・・・
救急車は自宅前に停車しています。
激痛で悶絶している私の枕元では、受け入れ先を探す電話問い合わせが聞こえてきます。
「○○才の男性。バイタルは・・・・・・。意識レベルはクリア。既往症は・・・・・・。血圧は・・・・。昨夜の12時頃から痛み出して・・・・・。」
・・・・・・・・・※しばらく折り返しの電話を待っている救急隊員・・・・・・・
「(電話が来る)・・・・・・・そうですか。わかりました。」
『藁をもすがる気持ち』というたとえがありますけど、ようやく握りしめたその『藁』が、私の握ったすぐ手元で「プツン・・・・・プツン・・・・・・」と切れていくかのようなやりとりでした。
そう・・・・・・・・、私の受け入れ先が見つからないのです。
このやりとりは延々1時間近く続きました。1時間ですよ・・・・・(^_^;
私は、よくテレビとかでやっているこの手の「医療人出不足!たらいまわしになる救急患者!」みたいなドキュメント番組のタイトルを思い出してました。
「まさか自分がそうなるなんて・・・・」と変な気持ちになりましたよ。(^_^;
いくつもの病院に問い合わせをして、ようやく受け入れ病院が決まったのですが、あまりに長かったその待ち時間のために、「ようやく決まった!よかった~♪」などという気持ちがわくこともなく、まるで枯れたような気持ちでただ淡々と「決まったのか・・・・」と思うことだけしかできなくなっている自分がいました。
そんなでようやく決まった受け入れ先病院に出発となったのです。
移動し始めてすぐ気づいたのは、車の振動が想像以上にキツいこと。
今でも充分すぎるほど死ぬほど痛いところにさらなる拍車をかけてくるのか!と思うほどの酷い仕打ちを感じました。(苦笑)
あまりにキツいので、なぜだか「死人に鞭打つ」というコトバを思い出している自分がいたほどです。(苦笑)
そんな状態の中で走る救急車なのですがなぜだかなかなか病院に着かないという感覚が続きます。
少なくとも私にはそういう感覚として感じてました。多分、痛みで意識がもうろうとなっていたのかもしれません。
あとでかみさんに聞いたら「救急車の中でずっと『痛い!痛い!』と言っていたのに、途中から動かなくなった。気を失ったのか?と思って起こそうかと考えたが、このまま気絶していたほうがいいかも・・・・・♪と思って、そっとしておいた。」と言ってました。(苦笑)
自分の妻としてそんなときこそ「しっかりして!」と声かけしてくれるようであれば嬉しかったのに・・・・と思う気持ちと、「そっとしておいてくれてありがとう」という気持ちが半分半分で、なんだか苦笑いしてしまいました。
ようやく到着した病院。
よくある話ではありますが、病院に着くころには痛みが引いているというお決まりの展開です。(^_^;コラコラ・・・
前述の「痛みのピークが『10』」というので例えるなら、「小数点以下」程度だっただなんて言いづらいです・・・・・(^_^;
病院に着いてからは自力で起き上がってベッドに移動することができるようになっており、医師とのやりとりも救急隊員の時とのそれとは別人のような応対をしている自分になってましたよ。
到着後ほどなくして医師との問診があり、とりあえず症状としては「結石」だろうということで、即、CTスキャンを撮影し、その後、かみさんといっしょに医師からの説明を聞きまました。
結果は、腎臓と膀胱の間の左側の管の中に結石があるとのことでした。
ちなみに、腎臓の中には今のところ「第二号の結石」とかそういうのは画像上では確認できなっかたとのことでした。よかった~(^_^;
病院では、看護師さんから座薬(鎮痛剤)を入れてもらってます。
なぜだか数人いる看護師の中から『熟年女性』が人選されていることに、妙な安堵感を持った自分がいたのにちょっと失笑してしまいましたけど・・・・・・(^_^;
医師からの説明後、念の為に病院で1時間ほど様子を見ました。
病室でかみさんと少し雑談し、その後、とりあえず会計を済ませておくことと、おふくろを病院に呼ぶ手配を済ませておいてもらいました。
※かみさんも救急車の中だったので帰りのアシがないですから・・・・。
約1時間後、医師が様子を見に来てくれて、追加の座薬(鎮痛剤)をもらって自宅で様子を見ることにしました。
ようやく午前4時半過ぎころに病院をあとにしました。
外は少しだけ明るくなり始めてましたが、なぜだか暴風雨・・・・・(T^T)
ジャージの私の格好ではちょっと寒いなぁと思いつつ、駐車場まで歩き始めると、アスファルトから伝わる振動が左脇腹奥に響くのを感じて、「あ、まだ石がいるんだな」とわかりました。
今は、下腹部や左脇腹に妙な鈍痛のような違和感がある現状です。
余談ですが、今回の原因について医師に尋ねたところ、生活習慣や遺伝その他など、原因となる要因はさまざまだとのことでした。
確かに、遺伝については思い当たる節がありますね。
ガンで死んだ父親も、ことのきっかけは胆嚢近くの管の結石から始まり、その後結局ガンで死んじゃいましたから・・・・・(^_^;
それと、この結石というのものの「再発率」が、なんと5割だということも聞きました。
「再発率5割って・・・・・・・(T^T)」 ちょっと涙目になった私でした。(苦笑)
病院から帰宅後、自宅にあった2リットルのペットボトルのクチの部分を切って、「簡易採尿容器」みたいなものを作りました。
その後のトイレではその容器に採尿し、「石探し」をするようにしてます。
「あ~、まだ結石出てこないのか・・・・・」
そんなひとりごとが聞こえるようになった、りのす家のトイレです。(苦笑)
・・・・・・・・・・・・・今、おふくろが病院の支払いからもどってきました。
救急車で運ばれて、CTスキャン撮影して、熟年女性の看護師さんに座薬入れてもらって・・・・(苦笑)、全部で7,030円でしたね。ご参考まで・・・・。(笑)
また少し痛み始めてきたので横になることにします。
今日から数日は自宅でゆっくりです。
今朝、会社に電話したところ「ゆっくりしな♪」と言われました。
買いおいてある「奥様は魔女」のDVDでも見ながら養生しようと思います。
結石は通常2~3日くらいで尿と一緒に体内から排出されるものだそうです。
そうすれば問題解決ということで会社にもいけるというものです。
「早く結石出てほしいけど、出たら会社いかなきゃならないからなぁ・・・・・
痛くないところに結石がとどまったままだと嬉しい鴨・・・・・」なんていうイケナイ気持ちがないのか?という質問についてはご配慮願います・・・・・(^_^;
当たり前の話ではありますが、本当に本当に本当に、「健康第一」ですよ。
ほんと・・・・・・m(__)m