
私はレトロ食堂を探訪したりレトロパソコンやレトロゲーム機のソフトを収集したり鉄道模型のジオラマなど子供の頃の思い出を懐かしむ事に癒しを感じる懐古趣味を嗜んでますが…
最近新たに昔の紙幣収集を通して昭和の歴史を美術品と言う観点から愉しむ事を始めましたので、今回は紙幣収蔵アルバムがいっぱいになった事もあり、美術品としてのコレクションを皆様にお見せしようと思います。
昔の紙幣は五銭札から壱万円札まで収集致しましたが一銭札も入手したいと思い軍用手票に一銭札がありましたので軍用手票四種類となります。
日華事変軍票 丁号壱銭札(左上)、丁号五銭札(左下)、丁号拾銭札(右上)、丁号五拾銭札(右下)の4種類とも龍が描かれてまして戦時中の軍用手票らしさが出てる感じです。
裏面はこんな感じでした。
い号五銭札(下)は昭和19年発行開始で表面に皇居前広場の楠木正成像が描かれてます。
A号五銭札(上)は昭和23年発行開始で表面に梅が描かれているのが特徴です。
裏面はこんな感じとなってました。
い号十銭札(上)は昭和19年発行開始で表面は戦時中らしく八紘一宇塔が描かれてます。
A号十銭札(下)は昭和22年発行開始で表面は戦後の平和を願う意味合いで平和の象徴であります鳩が描かれてます。
A号十銭札(下)の裏面には国会議事堂が描かれてます。
富士桜五拾銭札(左上)は昭和13年発行開始で表面に富士山、桜、旭日が描かれてます。
靖国前期五拾銭札(左下)は昭和17年発行開始で表面の靖国神社がカラフルに描かれてます。
靖国後期五拾銭札(右上)は昭和21年発行開始で表面の靖国神社が前期と比べると地味な印象です。
板垣五拾銭札(右下)はA号札で昭和23年発行開始で表面は板垣退助の肖像が描かれてます。
左下と右上の靖国五拾銭札の裏面はどちらも宮崎県と鹿児島県の県境に位置する高千穂峰が描かれてます。
板垣五拾銭札(右下)の裏面には国会議事堂が描かれてます。
五拾銭札迄紹介した所で紙幣では無く番外ですが… 大日本帝國政府貯蓄券三種の紹介となります。
貯蓄券を調べた所、戦時中に券の額面で売り出され、同額を貯蓄として充当する事が出来たと言う事ですが、いずれの額面も昭和19年発行となります。
貯蓄券の裏面はこんな感じになってました。
今まで紹介して来ました五拾銭札までの少額紙幣札は昭和28年に小額通貨整理法施行により昭和28年末に廃止されまして、それ以降の日本の通貨の最小単位が1円となりました。
1円札以降の紙幣は1枚ずつ紹介したいと思います。
武内1円札は明治22年に発行開始されまして表面右側に武内宿禰の肖像が描かれてます。
裏面は一円銀貨、英語表記の兌換文言が筆記体になってる事が印象的です。
い号武内1円札は昭和18年に発行開始されまして表面中央に武内宿禰の肖像が描かれてる事から武内中央1円札と言われる事が多いみたいです。
裏面には鳥取県鳥取市にあります宇倍神社拝殿が描かれてます。
ややレアな紙幣で入手もやや困難でした。
A号二宮1円札は昭和21年発行開始で表面は二宮尊徳の肖像、ニワトリ、麦・稲などの食料が描かれてます。
裏面はこんな感じです。
丙号武内5円札は大正5年発行開始で表面に武内宿禰の肖像と宇倍神社拝殿、兌換文言が描かれてます。
かなりレアな紙幣でヤフオクで状態の良いものを奇跡的に入手出来ました。
裏面はこんな感じです。
丁号菅原5円札は昭和5年発行開始で通称一次菅原5円札と呼ばれてますが、表面は菅原道真の肖像と北野天満宮拝殿、兌換文言が描かれてます。
裏面はこんな感じです。
い号菅原5円札は昭和17年発行開始で通称二次菅原5円札と呼ばれてますが、表面は一次と同じく菅原道真の肖像と北野天満宮拝殿、兌換文言が描かれてます。
裏面はこんな感じです。
A号5円札は昭和21年発行開始で緑を基調とした彩紋が特徴的です。
裏面はこんな感じです。
丙号和気10円札は昭和5年発行開始で通称一次和気10円札と呼ばれてますが表面に和気清麻呂の肖像、兌換文言が描かれてます。
裏面は護王神社本殿、断切文字が描かれてます。
い号和気10円札は昭和18年発行開始で通称二次和気10円札と呼ばれてますが、い号和気10円札は2種類存在しまして、通称三次和気10円札は昭和19年発行開始されてますが残念ながら三次和気10円札は私は保有してません。
表面に和気清麻呂の肖像が描かれてまして、一次の日本銀行兌換券の表記から日本銀行券に表記が変わりました。
裏面は護王神社本殿が描かれている事は変わりませんが一次の10YENの表記から拾圓の表記に変わりました。
ろ号和気10円札は昭和20年発行開始されまして、通称四次和気10円札と呼ばれてますが太平洋戦争末期の紙幣と言う事で状態の良いものが少なく、かなりレアな紙幣でしたので入手が困難でしたが奇跡的に入手出来ました。
拾圓の表記が3次迄の中央表記から左側表記に変わった事が特徴的で紙幣用のインク、用紙、印刷機といった資機材が戦争末期欠乏した状況下での印刷された状態なので不鮮明な印刷も特徴的で、表面中央に和気清麻呂が描かれてます。
裏面は三次迄と同じく護王神社本殿が描かれてます。
A号10円札は昭和21年発行開始で通称議事堂10円札と呼ばれてまして、表面に国会議事堂、鳳凰が描かれてます。
裏面は緑の彩紋が描かれてます。
日本の通貨は1円、5円、10円、50円、100円、500円、1000円、5000円、10000円と1と5の組み合わせになってますが…
乙号藤原20円札は昭和6年発行開始で古い紙幣の中ではレアな紙幣なので状態が良いものを入手するのは非常に困難ですが、メルカリにて比較的状態が良いものを奇跡的に入手する事が出来ました。
表面は藤原鎌足と談山神社十三重塔、兌換文言が描かれてます。
裏面は談山神社拝殿、断切文字が描かれてます。
B号高橋50円札は昭和26年発行開始で状態の良い紙幣はやや入手困難でしたがヤフオクで状態の良いものを入手する事が出来ました。
表面に高橋是清の肖像が描かれてます。
裏面は日本銀行本店本館が描かれてます。
ろ号聖徳太子100円札は昭和20年発行開始で通称三次聖徳太子100円札と呼ばれてますが、通称四次和気10円札同じく戦争末期欠乏した状況下での印刷された状態なので不鮮明な印刷も特徴的ですがレアな紙幣なので状態が良いものを入手するのは非常に困難ですが、メルカリにて比較的状態が良いものを奇跡的に入手する事が出来ました。
表面中央に聖徳太子の肖像、左側に百圓の表記があるのが特徴です。
裏面は法隆寺西院伽藍全景が描かれてます。
A号聖徳太子100円札は昭和21年発行開始で通称四次聖徳太子100円札と呼ばれてますが、表面右側に聖徳太子の肖像、中央に百圓の表記があるのが特徴です。
裏面は三次と同じく法隆寺西院伽藍全景が描かれてますが三次の裏面中央の100の表記から百圓の表記に変わりました。
B号板垣100円札は昭和28年に発行開始されまして、ブログを読まれている皆様も懐かしいと思った方も多いほとよく見かける古い紙幣です。
未使用品やピン札も比較的簡単に入手が可能で表面に板垣退助の肖像が描かれてます。
裏面は国会議事堂が描かれてます。
丁号藤原200円札は昭和17年発行開始で先ほど紹介しました乙号藤原20円札と同じく超レアな紙幣でヤフオクにて状態の比較的に良いものを奇跡的に入手する事が出来ました。
デザインは乙号藤原20円札と非常に似てまして、表面は藤原鎌足の肖像と談山神社拝殿、兌換文言が描かれてます。
裏面は談山神社十三重塔、断切文字が描かれてます。
B号岩倉具視500円札は昭和26年発行開始で通称旧岩倉具視500円札と呼ばれてまして、表面に岩倉具視の肖像画描かれてます。
裏面は雁ヶ腹摺山から望む富士山が描かれてます。
C号岩倉具視500円札は昭和44年発行開始で皆様も懐かしいと思った方も多いと思いますが、私の子供の頃のお小遣いでよく使ってた記憶があり懐かしい気持ちでいっぱいになりました。
ヤフオクで未使用品を入手しましたので貴重に一枚となりました。
裏面は雁ヶ腹摺山から望む富士山が旧岩倉具視500円札はやや右側に描かれてましたが、岩倉具視500円札はやや左側に描かれている位置が変わりました。
B号聖徳太子1000円札は昭和24年発行開始で先ほど紹介しましたA号聖徳太子100円札が今までの日本の最高額紙幣となってたものがB号聖徳太子1000円札登場により聖徳太子1000円札が日本の最高額紙幣となりました。
後で紹介しますが… 昭和の頃は福沢諭吉10000円札が登場する迄は聖徳太子が日本の最高額紙幣である10000円札に君臨していた事になりました。
裏面は法隆寺夢殿が描かれてます。
C号伊藤博文1000円札は昭和38年発行開始で懐かしいと思った方も多いと思いますが私も子供の頃にお小遣いやお年玉でお世話になり懐かしい気持ちでいっぱいになりました。
裏面は日本銀行本店本館が描かれてます。
D号夏目漱石1000円札は昭和59年発行開始で2007年まで発行されてた一つ前の1000円札ですが現行のE号野口英世1000円札と色合いがよく似てると思います。
裏面にはタンチョウが描かれてます。
D号2000円札は2000年から発行開始で表面に沖縄の首里城守礼門が描かれてます。
裏面は源氏物語絵巻第38帖「鈴虫」の絵図(光源氏、冷泉院)と詞書(ことばがき)および作者の紫式部の図柄が描かれてます。
C号聖徳太子5000円札は昭和32年発行開始で懐かしいと思った方も多いと思いますが、子供の頃にお年玉の時にお世話になった記憶があり、懐かしい気持ちになりました。
裏面は日本銀行本店本館が描かれてます。
C号聖徳太子10000円札は昭和33年発行開始で懐かしいと思った方も多いと思いますが、子供の頃にお年玉の時にお世話になった記憶があり、懐かしい気持ちになりました。
裏面は鳳凰が描かれてます。
D号10000円札以降は福沢諭吉となり、万札と言えば諭吉と言うイメージがありますが、トラック野郎一番星で愛川欽也さんが運転されてたジョナサン号(右手前)には聖徳太子の10000円札が描かれて事を思い出したりしました。
デコトラのプラモデルの写真はネットから流用しました。
紹介しました1銭軍用手票から10000円札全ては30ページから構成されます紙幣収集アルバムに大切に保管しまして、表面と裏面どちらも鑑賞出来るようにしてますが、5000円札は普段は裏面に入れてますが、撮影の為にこの時は表面にしました。
※あとがき※
今回は新たな趣味であります日本の古い紙幣コレクションを皆様にお送りしましたが、当初は板垣100円札、岩倉500円札、伊藤1000円札、聖徳太子5000円札と10000円札の5枚だけ入手する予定でしたが…
その後、1円札から10000円札まで収集したいと思うようになりまして、2000円札を入手した事により200円札と20円札も収集したいと思うようになりました。
コレクションの中には武内5円札、四次和気10円札、藤原鎌足20円札、三次聖徳太子100円札、藤原鎌足200円札とレアな紙幣も入手出来ましたので大切に保管していこうと思います。
普段のブログ更新は30分~1時間くらいで更新してますが、今回は紙幣の説明文を1枚1枚ウィキペディアから調べた事もあり、ブログ更新に約4時間位かかってしまいましたが貴重なコレクションを詳細に皆様にお伝えしたいと思い、頑張ってブログ制作致しました。
ブログ更新で紙幣の説明文と収集枚数の関係でいつもより長くなりましたが… 今回も最後までブログを読んで頂きありがとうございました。