「センターセコンド」
「スモールセコンド」
って、お分かりになりますよね?
念のために・・・・
先ずは
センターセコンドですが、秒針が、時針・分針と同軸上にある時計となります。
呼び名はありますが、わざわざセンターセコンドと呼ばれることは少なく、
「三針(時計)」が一般的でしょうか!?
当然ですが、秒針が無い
「二針(時計)」には、セコンド絡みの別称はありません。
まぁ、どちらもよく見る普通の時計ですから、世間ではわざわざ「二針」や「三針」とも呼ぶことは少ないとは思いますが・・・・・
一方、スモールセコンドは、秒針が、時針・分針とは別の位置にあるタイプです。
6時位置にあることが多いですが、3時・9時・12時位置にある時計もあります。
独立した秒針のサークルは、インダイヤルまたはサブダイヤルと呼ばれます。
文字盤のデザインを見ると秒針が独立しているスモールセコンドの方が複雑に感じるかと思いますが、ムーブメントの構造上は逆です。
同軸上に3針全てを重ねることは、技術的には難易度が高く、使われる部品数も多くなり複雑な構造だったようです。 昔は・・・・
当然、開発の歴史はスモールセコンドが先です。
1940年代より前の腕時計は、ほとんどがスモールセコンドです。
素材や技術の向上によりセンターセコンドが生まれました。
各メーカーが技術誇示のために競ってセンターセコンドを製造し主流になったようです。いつの時代でも、技術者や職人にとって最先端技術は魅力的なのでしょうね!?
こちらが
スモールセコンドです。
中央から外れることで、必然的に秒針の長さは制限を受けます。
センターセコンドの場合、時針 < 分針 < 秒針 の順に長くなるのが一般的です。
理論上、スモールセコンドの場合はセンターセコンドの1/2以下にする必要があります。
その小ささが、スモールセコンドという名称の発端になるのでしょうかね?
センターセコンドは、一目で時間を把握し易いタイプと言えます。
スモールセコンドは、クラシック感が出て大人の雰囲気を持つモデルと言えますかね?
シンプルですが、文字盤(ダイヤル)にアクセントが加わって・・・・・
さて、横道にそれてしまいましたので、本道に戻しましょう!?
へそ曲がり、裏読みの変態(?)性格の持ち主なので、
「へぇ~!? スモールセコンドね?」
で、終わりません。
先ほど示した通り、理論上は有り得ないと思っていても・・・・・
「なら、ビッグセコンドは?」
そして、物欲旺盛な性格が加味されると、
「ドラえもん! ビックライト持ってきて!」
「ビッグセコンド」
確かに!?
時針・分針までセンターから外せば・・・・・
秒針の長さだけの呼称であれば・・・・・・・
クラシック感、大人の雰囲気は、完全に消え去りました! (笑)
(同じ仕様でブランドメーカーが手掛ければ違うかもしれませんが・・・・・)
しかし、コレクションは1つ増えた・・・・・・・・・
(今では懐かしい!? 数年前の出来事でした!)
さて、物欲が満たされた後は、探究です!?
どんな変り種のムーブメントが使用されているのか?
多分、普通じゃないカラクリを組み込まないと出来ないと思いますし・・・・
又は、
「あっ?」 とか
「えっ?」 とか思う様な発想の転換が無いと・・・・
しかも、本当に単純で誰でも考え付きそうでいて、実際考え付く人はほとんどいない様な・・・・
先ずは、裏蓋を開けてみましょうかね?
「あっ?」
「えっ?」
確かに、凄い発想ですね!?
まさか、ムーブメントを二つ組み込んでいたとは・・・・・・
しかも、三針用の全く同じムーブメントを2個使い、時針・分針用と、秒針用に、別々に担当させるとは・・・・・
確かに、秒針を担当させる方は単純に回転させるだけなので、通常時30秒位置が60秒位置になったとしても(上下を反転させても)何の問題はない。
しかも、竜頭こそ外してあるが巻き芯をカットすることも無くそのままの手抜き取り付け!?(笑)
それなら、時針・分針の方は逆に秒針を外しただけと単純に予想したが、違っていた!
秒針が先端に無いと軸穴が丸見えで見かけが悪いらしく、代わりに蓋が嵌めてある。
と、老眼の目視でみた感想だったが、
それも違っていた!
拡大して確認してみると、大胆にも、秒針の前後(?)の針部分(尖がって出た部分)をカットしてあるだけで、蓋の取り付けでは無かった!?
針の無い秒針の取り付け部分のみが回転している!(笑)
これで、全ての謎が解けた!?
解けた後なら
「なぁ~んだ!?」
と思えるが、無の状態でこの発想が出来ることは確かにすごいと思う。
しっかり知識として溜め込んで、機会があったら応用したいものだ!?
しかし、問題点も見つけた!?
折角の発想だが、技術が伴わないと・・・・・
ただ、回転するだけとした秒針!
精度が完璧で一秒たりとも誤差を出さないクオーツなら問題は無いが、そんなものは無い!
グランドセイコーの9Fムーブメントで10秒、ザ・シチズンのA660ムーブメントでさえ5秒は狂う可能性がある。
年差でだが・・・・
ましてや、数百円で買った時計に入っているムーブメント、しかも2個使用だから1個当たりのコストは更に1/2の超安価ムーブメント・・・・・
日差レベルとまでは言わないが、徐々にズレていくのはやむを得ない!?
「ビッグセコンド」
長くて大きくなって時を刻む秒針の姿は悠々としているが、目立ったゆえに狂いは許されない!
自分の性格では・・・・・
何も、ずっと狂うなと言っている訳ではない!
使用する前に合わせたら、着けている間、最大で12時間だけ狂わなければ良いのだ!
安価なムーブメントだが、これを満たす精度は何とか維持しているのだから・・・・・
だが、時刻修正(秒針合わせ)自体が出来ない!
リューズが付いていないのだから・・・・・
無理やりの方法を考えてみると、
使用前にわざわざ裏蓋を開けて、ボタン電池を外すし、タイミングを見計らって、また電池をはめ込み、裏蓋を嵌める しか ・・・・・
多分、こんなに面倒なら、今日は着けるのは止めよう!
と、永遠に着ける日が来ない様な・・・・
まぁ、元々コレクション用としての購入だから、良いと言えば良いのだが・・・・・
さて、数年前の購入報告だけで終わりませんよね!?
比較すれば、最近の方になる物欲報告も追加しましょうかね?
時計購入は何とか抑えていますが、またケースを買ってしまいました。
前回は、5段 × 5個 = 25個用 の
平置き仕様の縦型収納ケースでした。
今回は、4段 × ( 2個 + 2個 ) = 16個用 のスタンド仕様の縦型収納ケースです。
共通しているのは、大量収納用、同様のモノはあまり見かけない希少品(?) ということでしょうか?
もちろん、それなりに使い込まれている中古品ですが、新品時にはそこそこの価格だったでしょうから、たとえ出会っていたとしても、自分には手が出せなかったと思います。
先のケースはノンメンテナンスで使用できた良品でしたから、ライバルとの競い合いが生じ、購入価格もアップしました。
今回は、特に傷や痛みの説明が無く、詳細が分からないような荒くピントのズレた画像の添付だけで、「現状品」としての出品でした。
多くの目利き達は正体を見抜いて入札を辞退したのか、争うライバルも無く、スタート価格で無事落札できたのですが・・・・
届いた品は、木製ケース本体の組み付けに浮きがでて歪みとなり前面側に傾きがある状態。
結果、前面扉の開閉時には底面と擦れ合い、塗装を突き破り生木の傷跡が多く出ている残念な姿をさらしていました。
このダメージ具合は、入札時に想定していた状況を遥かに超えるものでした。(笑)
全体を見ても汚れが目立ち、それぞれの艶も無くなっていて、16個用の大型木製ケースというインパクト以外は、良さが見られないと思える一品・・・・・
しかし、元々DIYを加える前提で入手したので、多少加える手間が増えただけと思い直し、めげることを止めました。 こういう時は深く考えないお気楽性格が幸いしますね!?(笑)
先ずは木工ボンドで接着し浮きを無くして歪を解消しようとしましたが、反りが強く完全には修正できませんでした。
釘やボルト類は極力使いたくなかったのですが、裏の目立たない場所にU字釘を1個だけ使用し、歪みの解消が叶いました。
続いて、扉の開閉に支障が無くなったのを確認して、塗装剥がれ部分に補修ペインティングを大まかに加えました。傷跡はパテで埋めるのではなく、塗装とニスで補うことに。
乾燥後に木工用ニスを3~4回重ね塗りし補修終了。
8個の回転式スタンド(時計2個用)、ケース全体にもニスを重ね塗りし艶も復活。
直射日光下では粗が見えるものの、家屋内であれば明るい昼でも電灯下でもそこそこに見えるまでの修復が終了です。
自分は知っているのでついつい損傷個所に目が行って多少の違和感を得るが
(笑)、元の傷を知らない人なら全体を漠然と見渡し多分気づかないだろうし、仮に多少の色ムラを見つけても天然木材の仕様
(模様?)と受け取るだろうと、甘い採点の結果ですが・・・
まぁ、日々の実時間は少ないが塗って乾燥を繰り返したので日数にして約10日間のDIYが楽しめたし、新たに購入したのは百均で買ったマガボニー色の木工ニスのみで、その他は自前の用具・用品で補えた。
費用を掛けずに時間潰しが出来たということは、きたりくる
「毎日が日曜日!」の
良いシミュレーションになったと思うことにしておきます。(笑)