
旅先には必ずカメラを持参しています。
しかし、どうしても撮れない写真があります。
何だと思いますか?
良い写真、魅力のある写真、人を引き付ける写真など 正解はたくさんありますが、
今回の質問の主旨は感性によるものではなく物理的なものなので、泣く泣く却下します。(笑)
正解は、レンズ性能を超える広角側の撮影です。
逆の望遠側は、解像度や画質劣化に目を瞑れば撮影後のトリミングなどで何とかカバーが出来るわけで・・・・・
旅先となると、一般的には訪問先をバックにした記念撮影になると思いますが、
我が夫婦は共に画像に収まることが嫌いなのでその様な撮影画像は殆どありません。
弊害を言うと、遺影に使える写真が無い!?(笑)
となると、自分の撮影対象は、綺麗で広大な風景や景色、樹木や草花、風情ある街並みや重厚な建造物や室内、物撮りなどになリます。
しかし、広々として雄大な自然も、左右が切られて広大さが表現できない!?
街並みや建物を1枚に収めたいのに入りきらない!?
技術の無さ、構図センスの無さが大きいのかもしれないが・・・・・
パノラマ撮影という逃げ道が無いわけではないが・・・・・
基本は12-35mm標準ズーム、交換レンズとして35-100mm望遠ズームの2本を持ち出していますから、両レンズ合わせて12 mm~100 mmの画角がカバー出来ます。
35mm換算なら、24mm~200mm相当。
明確な定義はないと言われていますが、一般的には35mm換算で
広角 35mm以下
標準 35mm ~ 85mm
望遠 85mm以上
と区分けされるようですから、
全領域をカバーできるツボを抑えた持ち出しレンズと言えるのではないでしょうか?
それでも、旅先では幾度となく先程の想いが広がります。
一言で広角と示しても、その先があるようです。
広角域を更に区分けする場合は35mm換算で、
準広角 40-35mm
広 角 35-20mm
超広角 20mm以下
となるようです。
この狭い区分けの準広角から広角域に含まれる20~40mm程度の焦点距離をカバーする広角ズームは、風景から星空、ポートレートまで、様々な被写体を撮影できるレンズと言われているようです。
持ち出している標準ズームレンズは12-35mm、換算で24-70mm、広角側がちょっと足りません。
20mm中の4mm、割合で2割、ちょっとと言えないこともありませんが、旅先では意外と必要となる機会が多いような気がします。
逆に、35-100mmの交換レンズを持ち出していますから、広角域を飛び出し、標準、望遠域まで途切れること無くカバーできるのですが、実際望遠レンズを取り出す機会は意外に少なく・・・・・
ということで、
新たに広角域をカバーするレンズの導入、
望遠域はトリミング等で補うことで持ち出しから外す
ことを目論みました。
数年来の想いを、いよいよ決行です!?
そして、せっかく新規導入するなら、狭い意味の広角域を補う20~24mm相当ではなく、超広角域に突入するようなレンズにしたいとの気持ちが広がっていました。
マイクロフォーサーズ規格にすると、10mm以下のレンズが対象です。
まぁ、超広角で撮っておけば、ここでもトリミング等で広角域がカバー出来る訳で、
大は小を兼ねる いや、 広いは狭いを兼ねますから・・・・・(笑)
広角ズームレンズが適していると言われた風景や星空撮影、より広く写せる超広角レンズの方がより上回るのは当然です。
先ほど20mm以下と示した超広角ですが、こんな説明もありました。
超広角:20~13mmの焦点距離と94~118度の画角をサポートします。
超広角と言っても13mm程度が限界なんですかね?
マイクロフォーサーズ規格では6.5mmになりますが、実存(過去含む)するレンズは7mmまでしか無いですかね?
拙い記憶では、数年前に世界で最も画角が広いレンズという見出しでフルサイズ用の 9mm レンズの紹介を見たような気がしますが・・・・・
ということで、旅先で撮れない画角を少しでも減らしたいという思いが強まって、
広い意味での広角域に留まっている現状を打破し、
更にその先、超広角の世界に突入することにしました。
対象は、定義にある通り35mm換算で20mm以下、マイクロフォーサーズ仕様では10mm以下の超広角レンズになります。
焦点距離が短いレンズですからPanasonicレンズにも手ブレ補正機能は付かないと思いますが、馴染のないOLYMPUSレンズは手を出し辛く除外、Panasonicレンズ一択です。
さて、超広角レンズに近いレンズとして魚眼レンズがあります。
広い範囲を写せる代わりに、周囲が湾曲した画像になります。
アプリを使えば撮影後の画像で湾曲を修正した画像が作れます。
画像としては面白いので、好む方も居るようです。
しかし自分はお遊びとしては良いが、本音を言うと湾曲画像はあまり好きではありません!?
以前購入した魚眼レンズも、パナやオリ製のちゃんとしたモノではなく、大陸製の安価なものでお茶を濁しました。
一夜の いや、一時のお遊び相手として使用はしましたが、現在は防湿庫の隅の方で・・・・・
やはり、自分のことは自分が一番良く分かっているようです!?(笑)
ということで、魚眼レンズも対象から外れます。
門前払いの除外はこのオリンパスレンズ、魚眼レンズの2つだけでしたが、出来れば避けたいという追加要望もありました。
超広角レンズでも、魚眼レンズのように先端が球面になったレンズ、いわゆる出目金レンズ仕様のレンズが有るようです。
レンズの先端を傷つけない自信がない自分は全てのレンズに保護フィルターを付けています。
フィルターが付けられないレンズは避けたいと・・・・・
また、超広角という特殊レンズ、現在は旅先に持ち出したい気持ちが高まって購入を決めましたが、極端なレンズ故に飽きる可能性も・・・・・・・
乏しいプー太郎の資金を、それだけのためにつぎ込むことは出来ませんでした。
他の用途に使い回せるレンズでないと・・・・・
大丈夫です!?
ちゃんと言い訳を考えていました。自分自身を納得させられる・・・・・
未だ叶っていない、星空撮影用として使い回せば良いと!?(笑)
そのためには、明るいレンズが必要です!?
最低でもF値2.8以下で!?
大分、纏まって来ましたね!?
Panasonicレンズの中から、魚眼でも出目金でもない焦点距離10mm以下、F値2.8以下での撮影が出来る広角レンズを探せば良いだけです。
選定基準が固まっていると、対象候補は簡単に決まります。
が、ここでは当初の対象候補であった超広角、焦点距離10mm以下撮影可能なレンズを全て挙げてみます。
表示面積の差で、先に結果が分かりそうですが・・・・・
広角ズームレンズ
1.LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.
パースペクティブを楽しめる広角ズームレンズ
メーカー希望小売価格 130,900円 (税込)
2.LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.
ライカDG超広角ズームレンズ
ダイナミックな遠近感と臨場感のある優れた描写性能
メーカー希望小売価格 173,800円 (税込)
標準ズームレンズ
3.LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH.
世界初、ズーム全域でF1.7を実現し、単焦点レンズ5本分の焦点距離をカバーした
新世代大口径標準ズームレンズ
メーカー希望小売価格 297,000円 (税込)
広角単焦点レンズ
4.LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.
超広角&ハーフマクロで新たな表現を切り拓く、
ライカDG大口径・超広角単焦点レンズ
メーカー希望小売価格 60,940円(税込)
魚眼単焦点レンズ
5.LUMIX G FISHEYE 8mm / F3.5
視覚を超えたデフォルメ表現を楽しむ
メーカー希望小売価格 104,500円 (税込)
検討結果
1.LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.
✕ 出目金レンズ F値4.0
2.LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.
✕ F値キリ メーカー希望小売価格 173,800円 (税込)
3.LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH.
✕ メーカー希望小売価格 297,000円 (税込)
4.LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.
◎ メーカー希望小売価格 60,940円(税込)
5.LUMIX G FISHEYE 8mm / F3.5
✕ 魚眼レンズ
簡単に決まりましたね!?
いくら星空撮影用に使い回せると言っても、乏しいプー太郎の資金から173,800円や297,000円が捻出出来るわけがありません。
他の2つは出目金・魚眼レンズで対象にならなかったし・・・・・
LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.
一択でした。
12mmからたったの3mmしか変わりませんので、他の方々に理解してもらう難しいでしょうね?
ただ本人の想いは、タイトルにあるように、
たかが3mm、されど3mm です!?
現状、Panasonicレンズに6mm以下はありません。
それなら、限界の7mm、8mmのまで突き進めばとなりますが、
財政状況は無視したとしても
1. 7mmだが、出目金レンズ&F4.0
2. 最短の8mmは、F値が2.8
3. 9mmより劣る10mmで、逆行
5. 8mmだが、魚眼レンズ
と、限界を目指せるレンズはありませんでした!?
それにしても、カメラに疎い自分でさえ、高額・高級カメラメーカーと名だけは聞いていたLEICAのレンズがこの値段で買えるなんて信じられませんよね!?
まぁ、パナライカなんて揶揄されることが多いPanasonic製のレンズではありますが、
LEICAの厳しい光学基準をクリアしたレンズであり、開放値F1.7の明るさから「SUMMILUX(ズミルックス)」表示やLEICAの名称を付けることも許されたレンズなんですから、自分には勿体ないぐらい優れたレンズです。
これは、惚れた弱みを持った自分だけの思い込みではなく、多くの方に賛同いただける認識といっても良いようです。
実際、2022年6月の販売開始でしたが、その素晴らしいレンズ性能&写り、優れたコストパフォウマンス(メーカー希望小売価格 60,940円(税込))から注文が集中、直ぐに市場在庫が枯渇、欠品状態が長く続き、入手は数ヶ月待ちとなってしまいました。
自分の広角側不足認識はそれ以前からでしたので、自分も直ぐにでも購入したかったのですが、市場が落ち着くのを待っていて2年が過ぎてしまいました。
まぁ、その2年待ちに耐えたお陰で、47,000円ほどと専門店やメルカリなどで流通している中古価格以下で新品購入出来たので、待った甲斐があったとも言えます。(笑)
さて、前投稿で報告したGX7MK2購入時、ストリート撮影の相棒として最適と言われていた LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH. 購入に進まなかったのは、元々 LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH. が頭の中を占めていたからです。
もちろん、15mm / F1.7の万能ぶりに全く未練が無かったとは言えませんが、
LEICAの名称は付きませんが神レンズと言われた20mm / F1.7単焦点レンズ、
F値は劣りますが焦点距離はカバーできる常用12-35mm/F2.8ズームの使い回しで乗り切れると、
異端超広角レンズへ進みました。
ちなみに、12-35mm/F2.8ズームレンズ、購入品はLUMIX G VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S. 名称でしたが、(MK)Ⅱを経て、現在はLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-35mm / F2.8 ASPH. / POWER O.I.S.を名乗っています。
レンズ構成等基本仕様は変わらず、LEICAの要求を満たす味付けがされているようですが・・・・・・
さて、LEICAの冠が付き明るいレンズでありながら低価格で写りが良いと評判の15mm / F1.7と9mm / F1.7の両レンズですが、見た目や機能はちょっと違います。
15mm / F1.7の方は、レンズ鏡筒部に絞りリング、AF・MF切換スイッチが搭載されています。
また、正面から見ると、LEICAや製品名称が上下に分かれて刻印され、LEICAを主張?
一方、9mm / F1.7の方は、何もありません!?(笑)
代わりに、防塵・防滴・耐低温の質実剛健仕様です。
正面にも刻印は一切ありません。鏡筒上部により小さな文字で控えめにアピールはしていますが・・・・・
ストリート撮影を主戦場にした15mm / F1.7、
天候に左右される可能性の高いフィールドに持ち出すことを前提にした9mm / F1.7の防塵・防滴・耐低温仕様と考えると、
自分が旅先に持っていき自然や景色を対象に撮影するという考え方はそんなに外れていないのではないかと・・・・・・
さて、どちらのレンズもオレンジ色の焦点距離が示された数字が刻印されています。
実は、これが重要です!?
こちらに使われている数字、他のLEICAを名乗っているレンズと共通で、ライカレターと呼ばれるLEICA固有フォントが使用されています。
数字にちょっとクセがありますから、他のLUMIXレンズに刻印されている数字とは異なっていることが分かります。色は似たような感じですが・・・・・
まぁ、小さな部分だし、普通は気づくような部分では無いのですが・・・・・
ちなみに、正規LEICAレンズも同じ仕様で、パナが付く、付かないの違いはありません。
機能・性能的にはLEICAを名乗り、9mmの超広角と異端ぶりが際立ったレンズですが、外観上は小型・軽量が際立って取り扱いが楽です。
重量はたったの約130g
(キャップ、フード含まず)、全長も52mmしかありません。
小型・軽量というマイクロフォーサーズレンズならではの機動力が発揮できるし、持ち出すことに躊躇することが少ないのが良いですよね!?
既に触れていますが、レンズ保護フィルターが取り付けられ、防塵・防滴・耐低温仕様ということが効いていると思います!?
まぁ、コストパフォマンスが最高で購入に敷居が低かったが一番ですが・・・・・
さて、メイン9mm / F1.7 + サブ12-35mm/F2.8 を旅の常用レンズにすれば、
35-100mm/F2.8の357gが9mm / F1.7の130gに変わることでトータル1kgを切るし、
使用時の重量も G99 + 9mm / F1.7 で666g、
カメラを変えて GX7MK2 + 9mm / F1.7 にしたらたったの556gと、更に旅カメラとして最適に・・・・・
さてさて、 財政厳しいプー太郎故、超広角撮影可能な旅レンズとしてだけでは購入に進めず、いつかはの星空撮影用としても兼ねられると付加価値効能を追加、弾みを付けて進んだのですが、LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.に決めたことで、結果的に付加価値が増えたと言うか、更に用途が広がりました。
一つは、F値1.7という明るいレンズになったことで、より星空撮影における最適レンズになっただけでなく、夜景や暗い室内などの低照度撮影も対応出来るレンズになったことで、旅レンズとしても一段アップしました。
そして、二つ目になりますが、LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.は、大口径・超広角でありながら、最短撮影距離0.095m、最大撮影倍率0.25倍(35mm判換算:0.5倍)のハーフマクロ撮影を可能とするレンズでもあります。
マクロレンズ、接写が出来るので旅先でもそれなりに用途はあるのですが、超広角レンズ以上に異端なレンズ、しっかりした目的が無いと持ち出しにくいレンズです。
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH.を持っていますが、重さ・サイズ(225g 63mm×62.5mm)はそこまでありませんが、フードの逆さ付けが出来ず嵩張リます。
ほぼ、旅には持ち出さないですよね!?
でも、LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.なら両用使いが出来るのですから・・・・・
マクロ撮影とイコールかもしれませんが、最短撮影距離0.095mの方が重要かもしれません。
脱線しますが、公称0.095mの最短撮影距離ですが、虚偽です!?
実測値は0.087mです。(笑)
フードを付けると先端は0.091m位置になるのですが、そこでしっかりピントが合ってしまい撮影が出来てしまいます。
おかしいと思って調べると、新製品レビューや投稿に同じ指摘が・・・・・・
そう言えば、今回の差は8mmですが、12-35mm/F2.8は、公称250mmですが実測170mmと8cm、80mmも違います。
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH.は公称数字通りです。
ちなみに、距離基準マーク(Φ)がこちらです。
元に戻して、マイクロフォーサーズは同じF値でもボケが少ないと言われていますが、被写体に寄ることで背景を大きくぼかした撮影が出来ます。
超広角レンズですから、寄ったうえで背景も大きく取り込むことが出来ますから・・・・・
逆に絞れば、被写体と背景の両方のディティールを活かした撮影も出来るはずです?
超広角レンズの特徴である「広い画角を生かした表現が得られる」、「強烈な遠近感を生かしたダイナミックな表現ができる」を生かすに必要なテクニック
ローアングルを活用してダイナミックな印象に仕上げる
ローポジション+ローアングルで撮影
被写体に寄ってローアングルで撮影し、遠近感を強調
構図を工夫することで、遠近感と奥行き感を表現
(参考)
超広角レンズを生かす2つの撮影テクニックとは? 小型の「LEICA DGレンズ」を使って解説 - 価格.comマガジン (kakakumag.com)
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などを勉強していきたいと思います。
最後は、たかが3mm、されど3mm!?の検証です。
9mmレンズの効果はクジラや恐竜、東京駅などを収めきった画像例として既にお見せしておますので、手近のところで9mmと12mmの差を・・・・・
12mmレンズで左端を雨樋に合わせた画像がこちらです。
9mmではこうなります。
広がりましたよね!?
されど3mmです!?
まぁ、興味ない方々は何も感じないでしょうから、
たかが3mmなんでしょうね・・・・・
ちなみに、こちらが8mmの魚眼レンズ画像です。
流石ですよね!?
ただ、最近、魚眼じゃない8mmレンズも入手しちゃったんですよね!?
9mmレンズ購入、先走り過ぎちゃいましたかね!?