
ハイブリット車が出だした頃によく話題になりましたね。
考察結果は多々あった様な気がしますが、記憶に残っている結論は「15万km以上の走行をしないと難しい!」だったような・・・・・
デミオ購入に際して、割高ディーゼル車の元は取れるかを自分なりに検証した結果を記録に残したいと思います。
さて、デミオには1.3Lのガソリンエンジンと1.5Lのディーゼルエンジンがあります。
幸い両車には比較し易い同様グレードが設定されていましたので、自分の購入したレザーシート仕様車で比較してみました。
ディーゼル車: XD Touring L Package (AT 2WD) 2,019,600 円 (税込車両価格)
ガソリン車 : 13S L Package (AT 2WD) 1,738,800 円 (税込車両価格)
差額は、280,800 円になります。
この差が埋められるかどうかの検証になります。
1.装備品補正
同一グレードと記載しましたが、実際には若干の違いがありますので先ずは補正をしました。
装備違いはディーゼル車には付いているが、ガソリン車には無いものになります。
オプション設定されているモノは、
・ステアリングシフトスイッチ(バトルスイッチ) 20.017 円
・フォグランプ 33,372 円
オプション設定に無いものとして、
・クルーズコントロール
レーダー式ではありませんからそんなに高額では無いと思いますが2~3万円程度と考えて良いのではないでしょうか?
装備違いとして、185/65R15タイヤ&15インチアルミホイールと185/60R16タイヤ&16インチアルミホイールがあります。
オプションとしてのアルミホイール差額が4本で10,800 円となっていますから、タイヤ価格差も同じとすると両方で21,600 円となります。
今回の比較にはオプションの必要有無や割高オプション価格は考慮しないこととしますので、上記を合計すると94,978 ~ 104,989 円になり仮で100,800 円としたら補正後の価格差は180,000 円に縮小します。
2.優遇税制加算
免税対象車のディーゼル車は対象外車種と比較すると12万円程度優遇されますが、ガソリン車も減税対象車ですからその差は大きくありません。
XD Touring L Package (AT 2WD)
取得税減税額: 50,400 円 100%免税
重量税減税 : 22,500円 100%免税
減税額合計 : 72,900円
13S L Package (AT 2WD)
取得税減税額: 26,100 円 60%減税
重量税減税 : 11,300円 50%減税
減税額合計 : 37,400円
ということで、エコカー減税差額は35,500円になります。
加えて、ディーゼル車にはクリーンディーゼル補助金が出ます。
グレードによって金額が異なるので素のXD 50,000円を適用すれば検証には有利になるのですが我慢して
XD Touring L Package (AT 2WD)
クリーンディーゼル補助金: 20,000円
となりますので、
優遇税制差額は 55,500円 となり、金額差は更に縮小し 124,500円となります。
3.燃料費差額
ハイブリット車での検証ですとここがメインですが、デミオの場合ガソリン車の燃費も良いのであまり期待は出来ません。
ただし、ハイブリット車では考慮しない燃料違いという項目があります。
そして、使用期間・走行距離によって出てくる数値は変わります。
自分の為の検証ですから、使用状況からかけ離れたデータで行っても意味は無いですから、過去実績を使用することにします。
使用期間については2パターンを用意しました。
先ずは走行距離の前提です。
C4は10年間で7万km弱でした。この距離を使いたいですが歳ですからちょっと減らして10年6万kmとし、年6,000kmの走行とします。
使用期間の方は次の2パターンとします。
3-1. 乗り潰し前提10年使用
3-2. 5年間の使用(買い替え時に下取り前提)
前提条件
燃費
カタログ燃費を使用するのは現実的でありません。ここでは7掛けで算出してみます。
ディーゼル車 カタログ燃費:26.4km/L 検証燃費(7掛):18.46 km/L
ガソリン車 カタログ燃費:24.6km/L 検証燃費(7掛):17.22 km/L
燃料価格
現在価格がこちらです。

5年、10年先までこの価格が維持されることは無いと思いますが検証はこの価格で行います。
レギュラー: 111.3円
経由 : 95.6円
では検証です。
3-1. 乗り潰し前提10年使用
年6,000km走行で10年ですから60,000kmをそれぞれの燃費で割ると使用燃料数が出ますからそれに単価を掛けるとその使用燃料費が出ます。
XD Touring L Package (AT 2WD)
60,000÷18.46×95.6≒310,726
13S L Package (AT 2WD)
60,000÷17.22×111.3≒387,805
となります。
燃料費差額は387,805-310,726=77,079円となります。
124,500円あった差額は47,421円まで更に下がりました。
しかし、このパターンでの検証はこれで終わりです。
10年後の下取りでは差は出ないと考えた方が妥当ですかね!?
残念ながら元は取れないという結果になりましたが、金額は随分下がりましたね。
ガソリン車の評価も良いですがその多くは「ガソリン車でも十分な走力があり燃費も良いから、市街地使用が中心なら割高なディーゼル車にしなくても良い」という評価です。
代わりに、長距離・高速道路使用時にはトルクフルな走りや楽な運転は諦めなさいと・・・
性格が曲がっている自分が更に裏読みすると「価格が同じだったら、わざわざガソリン車にする必要は無い」となります。
まぁ、自分はそのトルクフルな走りや楽な運転の対価としてぱっと見差額28万円を払ってでもディーゼル車を選んだ口ですから今更の検証でしたが、実質差は5万円も無かったという良い結果がでて満足できるものに納まりました。
差額28万と認識しガソリン車を選んだ皆さん、実質差額が5万円だったとしてもその選択をしましたか?
続けて第2のパターン検証です。
3-2. 5年間の使用(買い替え時に下取り前提)
同様の計算方法で5年分30,000km(6,000km×5)では
XD Touring L Package (AT 2WD)
30,000÷18.46×95.6≒155,363
13S L Package (AT 2WD)
30,000÷17.22×111.3≒193,902
燃料費差額は193,902-155,363=38,539円となります。
124,500円あった差額は85,961円までしか下がりません。
しかし、こちらには続きがあります。
5年後なら、まだそれなりの下取り価格が付くと思います。
こちらは現在の下取り価格です。

発売後1.5年しか経っていませんので、もちろん5年後価格は分かりません。
同じ26年度車で比較すると、いずれの対象でも上下限毎は一様に35万円の差が出ています。
大雑把な一覧表ですね!
でも、これが傾向なのでしょう!
車両価格差より広がっています。
ディーゼル車が落ちないのか? ガソリン車が落ちすぎているのか?
5年後のことは分かりませんが、それぞれの価格が半額に落ちていたとすると、差額も半額で175,000円となります。
これを先の差額と合わせますと、85,961-175,000=-89,039円となり、
今までとは逆にディーゼル車の方が元を取れたどころか、お得という結果になりました。
個人的な見解と検証でしたが、
・ディーゼル車とガソリン車で悩んでいる方
・走行距離が多めの方
・短い期間で買い替えをされる方
は、一度自分の状況を加味して検証してみてはいかがですか?
背中を押してくれる結果が出るかも知れませんよ!?
さて、こちらでは寒波の影響も少なくて済みました。
先送り&期限間際となったC4の清掃・荷降ろし・装備品の取り外しを始めましょうかね!