隅田川テラスがテレビ番組で紹介された翌日、娘の希望で隅田川下流域へドライブしました。テレビ番組で映ったのは両国やスカイツリーのあたりでしたが、お目当てはもう少し南にある中央大橋。首都高速9号線からは箱崎JCTの手前で左に見えます。ドラマのロケ地として使われているらしく、娘のお気に入りです。まずはクルマで中央大橋を往復し、その後は駐車してあたりを歩きました。
関係機関のサイトには「隅田川テラスとは、堤防を補強する護岸基礎を親水施設として開放した場所です」とありますが、素人の目には「隅田川の堤防の内側に遊歩道を設けたもの」と映ります。幅が広いために空間に余裕があり、ジョギングや散策をする人を見かけます。川面に近い高さで静かなので、くつろぐ場所としても悪くありません。
中央大橋の向こうにはタワーマンションが林立していて、リバーシティと名のついたタワーがいくつもあります。ここは、1980年代に大規模開発として注目されていた大川端であったとわかりました。地価が高騰したバブル期には、都心のウォーターフロント開発がもてはやされ、中には東京湾総埋立のような暴論もありました。特に大川端ウォーターフロントを報じる記事は多く、当時は内容をよく理解しないまま眺めていました。今ではウェブサーフィンするだけで、ここが石川島播磨重工業の跡地であり、官民共同の「大川端リバーシティ21開発事業」であったと知ることができます。
その成果としてのリバーシティはきれいな人工的空間で、敷地内の歩道はゆったりしています。水辺の公園もきれいですが、北側にある石川島公園の北端がパリ広場と名付けられているのはご愛嬌です。これを見ると、都会の雑踏よりもウォーターフロントのタワーマンションを選びたくなるのも、わかるような気がします。
一方、そのすぐ南には、佃煮店がいくつも並ぶ従来型の街並みがあって、タワーマンション群とのコントラストを感じます。さらに南には、もんじゃストリートもある月島が拡がっていますが、そこまでは足を運びませんでした。
娘のリクエストによるドライブで、図らずもバブル期に聞いたウォーターフロント開発を思い出しました。
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2022/05/04 18:50:28