![夏時間を思う 夏時間を思う](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/085/813/47085813/p1m.jpg?ct=11d4c435f1ad)
6月中旬から5週にわたった「時差のある生活」が、ようやく終わりました。ヨーロッパの会議に何件か対応しましたが、夏時間の期間は、時差は7時間に短縮しています。日頃から「遅寝遅起き生活」なので、起きるのを少し遅くすれば、さほど困難なく対応できます。写真は会議終了間近の午後5時半過ぎで、日本時間では深夜0時半過ぎです。
6月最終週は毎日会議で、うち2日間は2つの会議に同時に参加しました。同時に聞いてもとてもついていけないため、会議の流れをフォローするのみとして、重要そうな案件のときだけまともに聞きました。
もともと6月後半は会議が多くありました。ヨーロッパでは7月になると長い休暇をとるようなので、この時期には「駆け込み開催」のように会議があります。今年は7月になっても会議が2件ありましたが、これは珍しいと言えます。
コロナ禍前の6月は、たいてい何らかの用務でパリに出張しました。まだ暑くならず、出張にはいい季節です。余裕ある出張日程を組むことはできず、たいていは会議当日の深夜便で帰りました。自由時間は会議後だけでしたが、そこで印象に残っているのは夕刻の陽の長さでした。いつまでも昼間のように陽が差し込んでいて、9時半過ぎになってようやく暗くなってきます。日が落ちるとすぐに夜中がやってくる印象で、油断していると寝るのが遅くなりました。パリのレストランの開店が遅いのは、夕方いつまでも明るいのと関係があるのかもしれません。
空港へは午後7時過ぎに向かいました。そこに至る高速道は大渋滞のことが多く、まだ昼間のように明るい景色と渋滞の車列を眺めながら、クルマの後席で寝落ちしていました。
起きるのも寝るのも遅い生活をしていると、夏時間によって遅くまで明るくなっているのを羨ましく思います。パリは経度がロンドンとほぼ同じなので、もともと1時間分時計が早いことになりますが、さらに夏時間で1時間早めているため、夏は2時間分早くなっていることになります。高緯度に位置するのも、夏の日の長さに効いています。
一方、日本の標準時子午線は明石を通る東経135度であり、関東はこれよりだいぶ東に位置するので、夏の日の出がとても早く、日の入りも大して遅くなりません。夏時間が設定されないわが国では、これが補正されることもないので、私のように日の出から何時間もたってようやく起きる「遅寝遅起き生活」では、陽が出ている時間帯をだいぶムダにしています。時計を1~2時間ほど進めてもらいたいところです。
欧米のように毎年夏時間で時計をずらすのはそれなりに面倒らしく、年齢とともに適応が難しくなるとも聞きます。ヨーロッパでは少し前から夏時間の廃止が議論されているようですが、今年もこれまでどおりの夏時間になりました。そのおかげで時差は7時間に短縮していますが、もし日本で夏時間を採用して時間をずらすと、時差はその分だけ長くなります。日本からヨーロッパの会議にオンライン参加することを考えると、日本の時間をずらすのは期待しない方がいいのかもしれません。
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2023/07/14 20:42:17