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2024年04月29日

MT再チャレンジ車の第二印象

MT再チャレンジ車の第二印象  MT再チャレンジに伴う気づきがいろいろとあるので、二次インプレッションとしてまとめてみました。

MT運転のリズム感
 一般道において「どのような状況の下で、どのギアを選ぶか」というMT運転の感覚は、初心者時代の4MTからあまり変わっていません。ゼロ発進後の加速では、昔ながらのリズムでシフトアップしていきます。MT車の普段使いでは低回転域の効率的な活用が重要ですが、第3速や第4速の低速側守備範囲は昔からだいたい同じあたりです。このクルマのMTでも実現するおなじみのリズム感は、懐かしくさえ思います。実用型のMT車は、「ローギアードだった昔の4MTにオーバートップが追加されて5MTとなり、さらに高速巡航ギアが追加されて6MTになった。」という成り立ちが想像されますが、私にとっては慣れ親しんだDE型デミオ1.5Lの5MTに第6速が加わったイメージなのでなおさらです。
 かなりのワイドレシオかつハイギアードなディーゼル6MTでは、だいぶ違うリズム感になるのだろうと想像します。

シートポジション
 MT車のシートポジションは、クラッチペダルが最優先です。これを踏み込んでも左足に負担のない位置に合わせた結果、フロントシートは前寄りになりました。アクセルペダルやフットレストがだいぶ近くなりましたが、操作感は良好です。シート高は中程度の位置ですが、まだどこがベストかわからないので、微妙に変えながら様子を見ることにします。
 コンパクトカーはアップライトなフロントシートが多い中で、このクルマでは低めとは言えないものの違和感のない姿勢をとることができます。メーカーが理想のドライビングポジション(運転姿勢)と主張するだけのことはあります。ヘッドレストが前傾の形状なので、シートバックは少しだけ寝かせています。

エンスト皆無
 サブ所有のDE型デミオを含め、過去にマイカーであったMT車は容易にエンストしましたが、このクルマになってからまだ経験がありません。エンストしないようにエンジンが自ら回転を上げる機能があるようですが、それ以上にアクセルとクラッチの操作感が良いことが効いている印象で、大径アナログタコメーターの視認性もこれに貢献していると感じられます。
 MT車には必須の手動式サイドブレーキは助手席側なのが残念ですが、センターコンソールの幅も大したことがないので慣れました。いかにもコンパクトカーらしいゴリッとした操作音は、わがアテンザとは全く異なります。坂道発進を補助するというヒル・ローンチ・アシスト(HLA)も、機会があれば試しています。

ギア・シフト・インジケーター(GSI)の活用
 MT車でもギア位置がメーター中に表示されるので、つい目に入ります。インパネ側にシフトレバーがあるDE型デミオでは、運転中にシフトレバーの位置が確認できますが、センターコンソールにあるシフトレバーは目に入りません。一般道でもGSIのお薦めを受け入れると、これまでの常識範囲を超えてシフトアップすることになるので、走行中のギア位置を再確認するためにGSIに頼ることになります。これはこれで悪くありません。

第6速が加わったことで
 100km/hで2400rpmになる第6速は高速道専用の巡航ギアだろうと考えていました。第4速で同様の回転数を示すわがアテンザ4ATでは、65km/hに達するとこのギアにロックアップするので類推しました。ところが、GSIのお薦めを受け入れると、一般道でも第6速を使う機会がそれなりに生じます。
 第6速による定速走行中はよいのですが、初めの頃は速度が落ちてくると「何速へシフトダウンすべきか??」と一瞬混乱しました。これは「DE型デミオの5MTと同じ扱い!」と考えればいいので、容易に解決しました。定常走行時のギア位置を走行中に五感で推測するのが容易でないこともあるので、ここでもGSIに頼ることになります。

MT車の三位一体感?
 低回転ではトルクに欠け、油断するとエンストするおそれがある一方、高回転では出力は上がるものの騒音振動が増え、燃料消費効率が著しく悪化する内燃機関は、なかなか気難しいものです。自動変速機ではトルクコンバーターや連続可変トランスミッション(CVT)が緩衝役ですが、MTではエンジン側と動輪側は直結します。MT車では、アクセル操作を受けたエンジンの反応と、エンジンに直結していてMT操作の結果も受け入れる車両側の反応との双方をダイレクトに感じられるので、これらは「MT車のダイレクト感」と言えそうです。MT車運転中は常にエンジンと対峙しているので「エンジンとの一体感」かと思いましたが、MT操作を受けた車両との一体感という意味では「人車一体」かもしれず、ドライバー、エンジン、車体の3者の一体的関係と考えれば「三位一体感」とでも言えるでしょうか。
 マツダ社では初代ロードスターから「人馬一体」を標榜していますが、最近ではロードスターのような動的特性を超えて、より広い概念で使っているようです。「MT車の三位一体感」は、そこで挙げられている「軽快さ」や「人間とクルマのコミュニケーションの面白さ」にもつながるので、「人馬一体」概念にも近いと言えそうです。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2024/05/05 08:45:18

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Luminous34さん

この記事へのコメント

2024年4月29日 16:57
il pastor fidoさん、こんにちは。
久しぶりのマニュアルシフト操作(つまりクラッチペダルとギヤシフト操作)の感覚を思い起こし、理想のドライヴィングポジション取り(シート&ステアリングコラム上下前後)から、ドライヴィング操作でのスピードによるギヤ選択は、ピタッと決まると、最上のエクスタシーを感じられますよね👍
マツダ車は、ドライバーの気持ち良さを第一に考えて設計&製造されているので、ユーザーは本当に幸せですね。
私は、もうずっと愛車は、6速〜7速〜8速ATに乗っているので、マニュアル車のエクスタシーは、ほぼ忘れています(笑)
ただ、2ペダルの特性を有効に使い切るため、常に左足ブレーキを実践していますので、ワインディングの走りでは、両手でのステアリング&パドル操作と両足でのアクセル&ブレーキペダル操作で、ストレス無しのドライヴィング操作を満喫しています。
いつも、楽しく考えさせてくれるブログ、ありがとうございます😊

コメントへの返答
2024年4月30日 0:04
 早速コメントいただきありがとうございました。
 ふだんは平均よりやや低めの速度で走行し、操作が早いわけでもないので、MT運転では陶酔感を求めるより、実直さや几帳面さを目指すイメージです。常にエンジン音を聞き、エンジンに相談しながら運転する中で得られるのが、「三位一体感」であるようです。
 多段ATは、高速巡航時の回転数を下げられ、ワインディングで効率よく変速できそうであり、左手をステアリングから離す必要がないなど、一般ドライバーには6MTより優位に感じられます。実際、ロックアップ率の高い6速ATを運転してみると、効率のよさはよく理解でき、ワインディングではこの方がスムーズだろうと感じられました。
 それでもマニュアルトランスミッションに郷愁があり、今回望ましいスペックの6MTが得られましたので、しばらく楽しんでみます。
2024年5月5日 10:01
おはようございます。

RX-8の時は二十数年ぶりのMTでしたし、ロータリー特有の低速トルクの無さに何度もエンストを起こしました。
でも、半年くらいすると無意識でシフトできるようになり、人馬一体感が味わえるようになりました。
ただやっぱり、クラッチを繋ぐタイミングが難しくて、ノッキングしかけたり吹けすぎたりと、あまり綺麗なクラッチ操作ができなかったと記憶しています。

一方、ロードスターの時は13年ぶりのMTでしたが、結構スムーズに馴染みました。
RX-8に比べると低速トルクが厚かったお陰なのか、レカロのシートを身体に合わせて装着したせいなのかはわかりませんが、最初から人馬一体感を味わえました。

ああ、出来ればまたMTで走ってみたい、そう思います。
コメントへの返答
2024年5月5日 17:33
メッセージをいただきありがとうございました。

20世紀は18年間ずっとMTでしたが、回転を上げずにゼロ発進していたため、時にはエンストしました。
一度だけ借りたRX-8は、おっしゃるように低回転トルク不足のため、1000rpm以下のゼロ発進を諦めました。これに対しロードスターの操作は容易で、座ってしまえばごく自然に乗れました。

SKYACTIV-MT世代のマツダ車はMTの操作感がいずれも良好な感触で、これは私の「MT再チャレンジ車」も同様です。新車のMT設定が減り、中古車サイトのMT車も減っているようなのが気がかりです。

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il pastor fidoです。  クルマのデザインはメーカーオリジナルがバランスいいと思います。コストパフォーマンス重視でもあるので、いつもフルノーマ...
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