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2025年04月22日

ヤリス6MTとの対面

ヤリス6MTとの対面  MAZDA2 6MTの最大のライバル車は、明らかにヤリス6MTです。ともに全長4000mm前後、車重1000kg前後で、自然吸気1.5Lエンジンです。類似のスペックは、ほかにはフィットRSくらいですが、現行モデルに6MTはありません。「全長4000mm以下、車重1000kg以下で、より高出力」と考えると、コンパクトカーとしてはヤリスの方が高スペックとも言えます。
 わがMTの選択では、2車を比較するサイト(ここここ)はチェックしましたが、結果としてヤリスは候補から外れました。それでも若干気になったので、今ごろになってヤリス6MTを確認しに行きました。20kmほど離れた中古車店で対面したのは、2020年式のXグレードでした。

エクステリア
 ヤリスのシルエットは旧ヴィッツから変わり、新旧デミオ(DE型とDJ型)に通じるものを感じたので、「デミオのパクリか?」と思っていました。それでいてエクステリアには妙にひねった要素がいろいろあり、だいぶ違和感がありました。トヨタ車ゆえに頻繁に遭遇するので見慣れてきましたが、それでも違和感は消えません。

座った感触
 クラッチペダルを踏み込みながらフロントシートを調整すると、違和感ないポジションになりました。インパネまわりのデザインは異なりますが、ドライビングポジションやそこからの眺めはわがMAZDA2と似た雰囲気で、私にはよく合うと思いました。数年前に座ってみたフィットやスイフトのドライビングポジションが不自然だったのとは異なります。シートをやや高めにしたものの、チルトステアリングは私の好きなところまでは下がりませんでした。それでも、このクラスの廉価グレードにもテレスコピック調整がついているのは結構なことです。

 エンジンをかけずに操作してみたシフトレバーの感触は、わがMAZDA2とは少し異なるものの、違和感なくスムーズな動きでした。敷地内でほんの1~2mほど動かしてみると、クラッチペダルが繋がるときの感触は、MAZDA2より少し曖昧でした。ヤリスは吊り下げ式アクセルペダルですが、オルガン式が優位に思われました。
 試乗できたわけではないので、ブレーキの感触や路上での乗り味はわかりません。また、ここで聞いたエンジン音だけでは、3気筒の特徴やデメリット(?)は感じませんでした。

インテリア
 一番質素なXグレードなので、インテリアは地味で無骨な印象でした。ダッシュボードは黒いハードプラスチックで、マニュアルエアコン操作系も質素です(言い換えれば、安っぽい)。中央のモニターは立派に見えますが、画面そのものは小さめです。一方、スマホなどを置くスペースがあるのは便利そうです。
 このグレードでは速度計、回転計とも円形でアナログです。この2つが左右両端に分かれた上位グレードのデジタルメーター(下の写真)と比べると、はるかにまともです。このデジタルメーターはその後全く別のデザインに変わったようですが、見やすくなったのかどうか。

 後席やラゲッジルームの広さは、わがMAZDA2と似たレベルだと思いました。後席シートは少し高めと感じられ、足元の余裕に貢献していそうです。

パッケージング比較
 ヤリスとデミオ(現MAZDA2)は似たシルエットと感じる反面、全長は100mm以上異なっています。ほぼ同縮尺の画像を、前輪の位置が同じになるように並べてみました。上がヤリス、下が現行MAZDA2です。

 ヤリスは現行MAZDA2より全長が130mm短く、ホイールベースは20mmだけ短いです。鼻先はMAZDA2が長く見えますが、フロントオーバーハングはほぼ同じと思われます。リアオーバーハングはMAZDA2の方が長く、これを反映してリアウインドウの角度は寝ています。サイドウインドウの形の違いもあって、ヤリスの方が凝縮して見え、相対的にはMAZDA2はスリムで長いスタイルです。
 ステアリングやフロントシートは、ヤリスの方が少しだけ前輪に近いようです。MAZDA2は「ドライビングポジションの適正化のため、前輪を80mm前に出し、Aピラーの付け根を後方に引いている」としており、確かにAピラーはだいぶ後ろにあります。ステアリングの位置はそこまで違わないようで、ヤリスも自然なドライビングポジションを重視したパッケージングと思えました。
 車体の後半を見ると、ヤリスは後席ドア幅やリアオーバーハングが短く、より凝縮されています。ヤリスは後席の乗降がしづらいという指摘をよく見ますが、確かに後席ドアは狭そうです。それでも、後席やラゲッジのスペースはMAZDA2と同等のようで、効率的なパッケージと理解できます。
 
まとめ
 両車は似たパッケージングと思っていましたが、ヤリスの方がよりコンパクトに凝縮したシルエットでした。それゆえにMAZDA2より軽いのは自明であり、新しい3気筒エンジンによって低燃費となるのも理解できます。
 ドライバーズカーとしてのMT操作系は、ペダルの感触を中心にわがMAZDA2が優位に感じられました。ヤリスの内外デザインには違和感が残るので、ファッション上の選択肢としては手が伸びません。
 そんなわけで、わが「MTの選択」を覆す口実は見出せませんでした。
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Posted at 2025/04/22 20:35:01

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この記事へのコメント

2025年4月22日 22:59
ヤリス6mt気になりますよね。
特にロールケージ搭載のYarisCupCarは魅力的です。

そんな僕は真面目に検討してレンタカーで検証(CVT)しました。
感じたままをお伝えしますね
1.ボディ剛性は圧倒的にヤリス(その分左後ろの視認性悪し)
2.3気筒はピストン一個の排気量が上がる。排気干渉が無くなる。そこからトルクのパンチを期待しましたが、残念ながら期待外れ。
トヨタ版スカイアクティブはマツダに及びませんでした。
3.タイヤとの相性が悪いのかEPSのセッティングなのか、接地感と操舵感が希薄なステアフィールにガッカリ

いやぁ、やっぱDJデミオ最高です笑
コメントへの返答
2025年4月23日 0:51
試乗レビューをいただきありがとうございました。
ダイナミックフォースエンジンよりSKYACTIV Gの方が優位でしたか!

MT操作系の感触を確認したいのに、それを試す機会がないのは残念です。
DJ型のMT操作系は気に入っていますが、ヤリスのMTは少し及ばない印象でした。
2025年4月23日 10:13
il pastor fidoさん、おはようございます😊

マツダ2とヤリスとの比較考察、楽しく拝読いたしました♪
よく似たサイズにパッケージング、同じ排気量(1,500cc)で6MTともなれば、比較対象となるのは自明の理ですね。
車両プロダクトとしては、ヤリスの方がスポーツ志向が強いのかもしれませんね…😅
ただ、ドライバー中心のドライビングポジションなどは、マツダ車全体に行き渡る設計思想(前輪の前出し等)により、スムーズな運転姿勢になっているのでしょうね♪
今回も、楽しく読ませていただきました。

いつも、興味深いブログ、ありがとうございます😊
コメントへの返答
2025年4月23日 12:35
コメントいただきありがとうございました。

ヤリスは選択肢から外していたので、今ごろになって確認した次第です。
私の用途にはMAZDA2の方が向いていると思いました。

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