
フェリーを利用した北海道旅行ではアテンザを使用しました。北海道内に限れば8日間でした。
【キャパシティ】
旅行中は主として家族3名で、一部区間では4名乗車です。これに要する荷物を収容するにはわがMAZDA2では容量不足と判明したので、出発当日にアテンザに切り替えました。
この
ハッチバックは実用的で、ラゲッジルームはVDA方式で492Lあります。適度に広い床面積やハッチバック形状の開口部は使い勝手がよく、旅行荷物の収容に適しています。かつてのミディアムクラス(もはや死語?)を代替すると思われるクロスオーバー型SUVでは、トヨタハリアーやホンダZR-Vでもラゲッジルームはせいぜい400Lあたりとの情報があります。スリムなスタイルと500Lクラスの収容力の両立は貴重です。
【道内での運転】
家族を乗せた長距離移動なので、穏やかで安定的な運転に徹しました。基本的にすいている北の大地の道路でも、速度取締の対象になる心配がなく、著しく遅いとも見られないレベルの速度を維持しました。後方から急速に接近してきた車両は、さっさと先に行かせて視界から消すのが一番です。
旅行
前期のメインは旭川・稚内の往復で、往路は海岸沿いを北上しました。信号機はごく稀で、起伏が少なく、路面もスムーズで快適の一言でした。この途中でマフラー固定の不具合を見つけたので、穏やかな運転に徹しましたが、これにも適した快適路線でした。復路は国道40号線が中心で、こちらも信号の少ない道路を快適に南下しましたが、あちこちに舗装修復箇所がありました。それなりのペースで走らせる必要があったため、このデコボコは気になりました。
中期と
後期ではごく普通の道路上の移動が中心であったため、特別な印象はありません。美瑛の青い池、小樽や洞爺湖畔だけは北海道としては車両が多く、関東にいればずいぶんすいているレベルなのに「だいぶ混雑してきた」との感想を抱きました。積丹半島の西岸は寂しい地域なのに、道路が立派に整備されていた印象で、「泊原子力発電所があるためか?」とも思いました。
【マイカーの感触】
操作系にはとうの昔に習熟しており、車体の挙動も熟知しているので、不明点や違和感は一切なく自然です。レギュラー2Lエンジンと緩い古典的4ATの組合せは、アクセル操作に対する反応はやや緩慢で、急加速や急坂には不利ですが、長距離の家族旅行でも問題ありません。
22年半を経過したドライビングポジションはジャストフィットで、文句のつけようがありません。足回りはしなやかながら安定感があり、凹凸ある路面も不快感なくこなしました。「
アンチ大径化・偏平化」として選択した「
小径・非偏平のプレミアムコンフォートタイヤ」は、未知の大地の長距離移動に適しています。今回の旅行中は「排気音?」という音が気になりましたが、エンジン回転でなく速度に比例するのでロードノイズなのでしょう。後ろのタイヤが古くなってきたためかもしれません。

昨年の道東でレンタルした
トヨタ・ノア4WDを思い出すと、電子パーキングブレーキの操作と挙動、CVTのマニュアルモードの操作、各種スイッチ類の操作など、馴染みのない操作系にその都度気を配りつつ運転していました。ドライビングシートにはそれなりに収まり、背の高いワゴンでも車両の挙動などに違和感はありませんでしたが、はるか上方のルームミラーが見づらいなどの不自然さが残りました。
【北海道内の燃費】
道内の走行距離はほぼ1500kmで、平均燃費は車載燃費計によると15.8km/Lでした。内訳は次のとおりです。
●前期
苫小牧上陸後、高速道で旭川へ移動し、ここから稚内まで往復しました。定速の長距離移動が多かった区間です。旭川・稚内往復は3名乗車。838kmを走破し、平均燃費は16.4km/L。
●中期
富良野、美瑛エリアに滞在。ほぼ4名乗車。走行距離は147kmで、平均燃費は13.4km/L。
●後期
小樽まで高速道で移動し、積丹、洞爺、支笏湖を経て苫小牧までで、3名乗車。走行距離は512kmで、平均燃費は15.8km/L。
16km/L台の達成を期待しましたが、このレベルに留まりました。カタログ燃費13.0km/L(10・15モード)、3~4名乗車で荷物満載なので、このくらいなのでしょうか。昨年夏のノア4WDの返車時燃費16.93km/Lより1km/Lほど低かったのは残念です。
このときのノアは、全高、車重、4WD、4名乗車、エアコン使用などの不利な条件にもかかわらず、ずいぶんよい結果でした。カタログ燃費14.4km/L(WLTCモード)を含め、トヨタダイナミックフォースエンジンとCVTの協調の成果と思われました。
【まとめ】
遠方の旅行先もマイカーで移動できるのはいいものです。荷物を満載し、4名で長距離を安定的かつ快適に移動できるこのクルマは、
マイ・グランドツアラーにほかなりません。車両の高齢化に伴い故障リスクが高くなってきているのが気がかりです。
Posted at 2025/10/19 18:06:00 | |
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