![マイ・グランドツアラー マイ・グランドツアラー](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/046/001/308/46001308/p1m.jpg?ct=7623aa19c577)
ゲームソフト名にも使われているグランツーリスモ(Gran Turismo)は、もとは「大旅行に使える高速での長距離走行に適した自動車」だそうです。富裕階層子弟の研修旅行を語源としているようで、それゆえに高級イメージが与えられることもありますが、日本でGTと言えば昔からスポーツモデルです。BMWが背の高い5ドアハッチバックをグランツーリスモと名付けているのを、これまで不思議に思っていましたが、「本来の機能に着目した命名だったのか!」と気がつきました。グランツーリスモよりもグランドツアラー(Grand Tourer)の方が機能を踏まえた意味で使うようなので、タイトルはこちらにしました。
国内一般公道上の使用を前提とすれば、高性能エンジンが威力を発揮するのは、登坂道を含む高加速度の実現くらいしかありません。刹那的な急加速力を重視しなければ、ふつうのエンジン性能で十分グランドツアラーの機能を果たせます。ほかに必要なのは、ロングドライブ耐性、路面や気象の攪乱に対する安定性、パッセンジャーの快適性とラゲッジの収容力を両立するパッケージングなどでしょうか。求めるものやその度合は人によって異なるので、さまざまなグランドツアラー像がありえます。
3月の連休中に640kmほど走ったので、その印象を記します。
お彼岸の連休なので、県内の一般道は墓地・墓苑の周辺を含めあちこちで渋滞でした。もともと道路事情が悪い地域ですが、この時期はなおさらで、MT車への乗り換えを躊躇する要因です。県境を越えると広い郊外道路になり、気分よく進めました。
圏央道は片側1車線であり、スローペースでは後ろに長い列ができるので、ある程度は速度を上げざるを得ません。片側2車線ならマイペースで走れますが、仕方ありません。北西風が強い日で、ずっと風切音が聞こえました。古河で一般道に降りると、市街地を除けばスムーズでした。小山付近の国道4号は田畑を抜ける広いバイパスで、速いペースで流れているので、自然と快走できます。
往路の東北道は、時間に余裕があったため85~90km/hペースで走行しました。この速度で走ると、たまに大型トラックにも追い越されます。ここでも向かい風や横風を感じましたが、風に煽られることなく平穏なドライブです。
郡山から福島へは、東方の川俣を経由しました。低い山の間を緩やかなカーブの続く道路が整備されていて、路面はスムーズであり、沿道には道の駅がいくつもありました。原発事故に伴う帰還困難区域よりもだいぶ西側ですが、このあたりも復興整備の対象でしょうか。福島東部はドライブの適地と思っていましたが、改めて再確認しました。
復路の東北道は、渋滞が始まる前に通り抜けるため100km/hペースを維持しました。カーブの多い県境をこの速度で越えても問題はなく、穏やかな気分で走れました。南下につれて交通量は増えたものの流れはスムーズで、運転中は疲労を感じることもありませんでした。
今年1月に前2輪のタイヤを新調してから、ロードノイズが減り、乗り味が向上したと感じています。今回640kmを疲労感なく快走して、さらに印象がよくなりました。この間の燃費は16km/Lを超えており、まずまずと言えます。
私見では、高速道を含むロングドライブには、背の高いミニバンやSUVより、セダン程度の車高が適しています。マイカーはグランドツアラーの役割を十分果たしていると思いました。
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2022/04/04 18:38:59