![アンチ大径化・偏平化 アンチ大径化・偏平化](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/045/248/535/45248535/p1m.jpg?ct=1c64521f9f72)
GG型アテンザの標準タイヤは、195/65R15だとばかり思っていました。登場時は23Sだけが215/45R17サイズで、これは特別なグレードのように見えていました。しかし売れたのは17インチを履くグレードが中心だったので、こちらがふつうになりました。2000年代になって、大径化や偏平化が急に進んだように思います。みんカラでも、15インチを履いたアテンザなど見たことがありません。皆さん大径と偏平がお好きなんですね・・・
偏平率(というより、アスペクト比)は、65~70%位でいいと思っていました。1960年代から一般車を眺めてきた目には、ゴムが厚いタイヤは当然で、その方がバランスよく見えさえします。空気の入ったチューブをイメージすると、あまり偏平化しない方が無理のない形です。購入前にウェブや雑誌のレビューを可能な限り読みましたが、215mm幅の17インチタイヤでは轍でハンドルをとられやすく、路面からの突き上げも強いとのこと。路面が刻々と変化する一般道では、タイヤのゴムもクッションなので、あまり薄くしないのがよいと思いました。一般道を普通に走るためのマイカーであり、山岳路のカーブを猛スピードで抜けるようなリスクを冒さないとすると、強い横Gがかかるのは首都高速のカーブくらいですが、ここでのハンドリングもアスペクト比65%で十分です。価格表を見ると、215/45R17は195/65R15の倍近くするようで、ますます遠のきます。
こんなわけで、「標準」の15インチのまま乗り続けることにしました。このサイズは、売れに売れたプリウスやノア・ヴォクシーなどでも標準だったようで、巷にあふれています。スチールホイールと樹脂キャップの組合せは、これを捨てて取り替える口実もなかったので、そのまま履いています。サイドスカート付きのDセグハッチバックなのに小径樹脂キャップなのは、ちょっとご愛嬌です。18年たってホイールは古く見えますが、樹脂キャップがほとんど劣化していないのは驚きで、もっと傷がつくかと思っていました。
このアテンザ、新車時はGOOD YEARのEAGLE NCT5を履いていました。それなりにロードノイズがあるタイプで、特に後輪側からよく聞こえていました。タイヤ交換時期になっていろいろと物色するうち、「このサイズのままなら、タイヤで贅沢しても大して高くない!」と発見。以後、プレミアムタイヤとされるBRIDGESTONE REGNOに換えました。ある理由により前後輪で交換時期がずれたので、交換時は前輪に新品を履かせ、継続タイヤは後輪へ。GR-9000から始めて順次交換し、いまは前輪がGR-XI、後輪はGR-XTです。これによって、確実にマイルドかつ静かになりました。一度に取り替えるのではないので「劇的に静かになった!」と言うほどの体験はありませんが、「古くなってきたけど、後輪なのでもう少し履いてもいいか」という隠れたメリットがあります。タイヤによって乗り味がよくなったと思える点が、このアテンザに長く乗る動機の一つになっています。
ロードノイズの遮音が高くない車種ほど、タイヤによる改善が見込めるのは確かです。一般道で乗るなら、激安の大径偏平タイヤにするより、小径ゴム厚のプレミアムタイヤがお薦めです。
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2021/07/04 01:38:19