日本酒のPRだったフレッシュさの売り文句が番手を下げられて、熟成という文言が先頭集団に追いついてきました。
追いついたというよりも、周回遅れと見られていたのが、気がついたら先頭集団とされたと考えられます。
このような掌返し現象は、コロナ禍において、流通の在庫の問題を解決するにあたっての手段の選択であります。が、元々は基幹性能として持たされていた代物であります。
資本の運動効率の都合で、出来立てが喜ばれていた理由と同じで、熟成型をPRすることが運動の効率が良いとされれば、そのような風向きになります。
賞味期限は関係ないと言われるのも、これも表示したほうが都合が良い時代の選択と、表示しないほうが都合が良い時代における選択の問題です。
近代の厳格趣味というのも、その嗜好が資本の運動を生み出していたからです。
と考えると人の趣味嗜好も、意識が高ければ高いほど自分以外の理由で動いているとも考えられます。
時代を作用と反作用で見るだけでも、自己主張ができていると思っても、存外、自分の意志以外の理由で主張しているだけだった、と、教えられます。

Posted at 2022/02/13 10:59:16 |
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