
企画展「人とモノが行き交う中世・堺-流通の考古学-」、を見学に行ってきました。
仁徳天皇陵のすぐ南にある施設で、古墳のある地域に、意識して伺ったのは、初めてのことです。
走っている道路の向こうに、数々の古墳が見えたりするのが新鮮です。
とはいえ、ほぼ毎日、居住地域にある古墳の横を通過しているのですけれど・・・都合の良い認識です(笑)
流通の考古学ということで、堺市が、津・湊(みなと)として運用されていた古代から中世に至るまでの取り扱っていた陶品などの展示と当時の船の模型などが、展示されていました。
古代の畿内の政治的勢力が、奈良盆地を根拠地としたのも、この堺の湊(こちらの方が古代においては字の雰囲気が出ていますね)を大いに利用していたからでしょう。海から川を伝って、奈良盆地のすぐ近くまで遡上することができ、古代日本が古代東アジア地域とのやりとりを持っていたことが、それは人・文化・技術・商品の輸入超過でありながらも、よく想像ができる展示でした。
陶邑窯の位置関係や、古墳の向きの理由など、解説員の方にお話を伺うことができたというのも、見る、聞くことによって膨らみのある情報を得ることができたと感じました。
教科書や、本などの知識だけではなく、自分の体を使い空間を移動して学べるという事は、好奇心が大きく刺激されるところであります。

Posted at 2022/08/14 16:08:46 |
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