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2022年08月15日 イイね!

二律背反ゆえに、お酒がある

購入した日本酒の経過観察をしています。

購入した日本酒は、流通保管時における要冷蔵が徹底されています。
どこまで担保できるのか、それはコスト次第ではありますが・・・。
そしてこれからの環境保護の筋立てを考えれば、輸送時に、電力をさらに消費するようなパッケージが、その商品の付加価値となりうるのか。冷蔵庫で寝かさないと、熟成できないといったビジネスに対しての環境負荷への目線が問われてくるはずです。

さて、開栓をして、キャップの裏側を見ると、酸化を徹底的に嫌うかのように、その目的を果たせるようなコストのかかった構造が採用されており、容器の内部の、液面と空気がふれて酸化が進まないように、できるだけ空気を取り除く処理がされているそうです。

このように酸化を徹底的に排除した瓶詰め工程となると、よほど近代化した製造工程が必要とされることは想像がつきますが、この蔵の方針は、伝統産業の保護。

ワインにおいても、「自然なワイン」とは、どこまでのことを言えるのかと、醸造家の間でも首を傾ける傾向があるそうですが、日本酒においては、そのような流れが主流になるにはもう少し時間がかかるのでしょう。
「昔ながらのお酒」ということに関しても、同様なことが言えるのではないか。
どこまでが昔で、どこからがそうでないのか、やろうとしている側もよくわかっているのかどうか、思い込みの具合はどこまでなのか、それとも私が繊細すぎるのか(笑)

では、酸化を排除したい設計のお酒はどのような経過観察を辿るかといえば、開栓仕立ての状態では、アルコール感が強く、味わいというものを感じるのには程遠い。1日ほど(15分ほどでも)冷蔵庫で保管すると、多少の酸化が進むのか、クリアだった色合いが若干、気持ち分だけ黄色く色づき、味わいも、甘味と旨味が第一印象で大きく出て、プチシュワ感が口内で楽しめる、これぞ最近の傾向、と言える、日本酒となっています。

何を表現したいのか、掴みあぐねています。これはちょっと正直に、言い過ぎました。

製品から読み取れることは、酸化還元に対しての二律背反。
酸化させたくないのに、酸化させなければ味わいが出ず、その味わいが保てる範囲がタイトな設計になっている。

製造元の意図を推察するに、伝統産業と近代化された産業との間に、差異を求めていくビジネスモデル。

この対立構造のやり口が、興味深いことに、そろそろ飽きられてきているのではないかというのが、ビジネスの先端の風景でありましょうか。
この辺りになると完全に世代が一新されることになるはずです。

では、世代の古い新しいに、価値がどちらかについているかといえば、
世の中に全くの新しいものはないと、池波正太郎氏は言います。

大人との対立構造をビジネスモデルとしていて安易に浮かぶのが、音楽におけるロックの存在です。

社会に出た若者が、自分の理想と現実の社会の齟齬をどのように消化するか、それは世代が変われども受け継がれてきた「モノ」でありましたし、そのことへの社会の対処法は、既に、用意されていたはずですが、産業ロックによって対立構造として組み立てられ、大量消費される対象に成り下がってしまいました。

このロックが生み出している対立構造が、このお酒から感じられるのは、少々残念なことでもあります。

それとも、この対立構造から脱却するための「何か」が、私の知覚できない箇所に込められているのか。

ビジネスモデルに関しては、徹底した「対立構造」を利用しつつ、その実、脱却も図っているとするならば、プロダクトの至る所で、これほどまでに「二律背反」を徹底していることに、私は、執拗、執念?を感じ、脅威に思います。

同時に、これほどまでに徹底する姿勢の根源は、なんであろうかと想像をすると、製品を製造するにあたって伺う事ができる、懐古趣味に、つながるのではないかと。
その懐古趣味を、ビジネスモデルとして継続、運用していくために必要なプランが「対立構造」であり、自らがその対立構造に組み込まれないためには、「神様」になるモデルを目指していく事はありうる、と、大好きな妄想を働かせます。

なかなか、夜も眠れなくなるような物語ですが、そのような人類のために、「お酒」があるとも考える事ができます。

美味しいか美味しくないか、とは、自己の趣味の範囲のことであります。

このお酒に関して体感できていることは、酒を口にして、舌の上に残る酒の味わいをクリアするためには、トマトのような酸味と旨味の混在している食材が必要でした。
マリアージュ、ペアリングがどのような意味合いを成しているのか、私は理解していませんが、食事の際に、酒を先に口に入れるか、食材を口にするのが先か。
このお酒に関しては、食材を後に口に入れて、酒のデメリットをクリアする事ができる、と私は判断しました。
これが「お酒」の本質的な事であるのか。もしくは、狙った通りの性能であるのか。
それとも、一所懸命に作ったのだから、その出来具合に関しては、国内法規にもとらない程度の責任は持つが、味わいに関しては出たとこ勝負、になるのか。
Posted at 2022/08/15 14:30:57 | トラックバック(0) | つれづれ | 日記

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