カタログコレクションの隙間から懐かしいパンフレットが出てきたので少しご紹介します。
こちらは1996年の春頃、日産プリンス名古屋販売から我が家に送られてきたDMの中に入っていた、プリンス店のフルラインナップを紹介したリーフレット。
名古屋地区ではこの数年前に販売店の統合が進み、この時点でプリンス店は旧サニー店及びチェリー店扱いの車種も販売していました。
この頃我が家では8年目を迎えたトラッドサニーを使用しており、そろそろ代替しませんか?とよくDMが送られてきたもの。
メインキャラクターにイチローを据え、「イチロ・ニッサン」のコピーと共にトヨタに負けないほどの車種数を誇っていた約25年前の日産車を振り返りながら順に見ていこうと思います。
トップに登場するのはフルモデルチェンジされたばかりだったY33レパード。
シャシーを共用するセドグロに比べ、随分肩の力が抜けたスタイリッシュなパーソナルセダンでした。
知名度が低いせいで販売は低調でしたが、個人的にもスタイルが好きなセダンのひとつ。
R33スカイラインも後期型にマイチェンした直後。
キャッチコピー通りにスタイルは生まれ変わりましたが、当初のコンセプトを見失った気がしたものでした。
実車よりも牧瀬里穂のCMの方が印象に残ってますね(笑)
グロリアは厳つい外観に見えますが、実は前回のブログでも登場したV20Eグランツーリスモがベースで販社オリジナル特別仕様の「エアロリミテッド」。
右下のプリメーラも同じく、最廉価グレードの1.8Ciをベースに純正エアロを組み込んだ「スーパーエアロ」という仕様。
この頃はこういったオリジナルのディーラー特別仕様がたくさんありましたね。
この数ヶ月後にY33型へとスイッチされるシーマは最後のY32。
セフィーロもこのサイズで200万強という魅力的なプライスでスカイラインより人気だと担当営業レディは当時言っていました。
R11プレセアはこの写真のままの仕様を学校の先生が購入し、「マリンブルーメーター見せて」とお願いした個人的に懐かしい1台(笑)
B14サニーは何ともフツーのスタイルになってしまった中期型。
ロン毛の江口洋介がCMやっていたルキノはクーペとハッチでベースが違う異母兄弟。
前述の営業レディはハッチの1.8ZZで5速という、今となってはかなりマニアックなモデルにお乗りでした。
N15パルサーは結局我が家がこの2年半後に購入することになります。
数ヶ月後には「超アムロ」S-RVが登場し、3ドアセリエを販売で圧倒していきましたね。
マーチも現行とは比べ物にならないくらい売れていたK11。
今なお色褪せないキュートなデザインです。
スポーツカーの3台は市場も冷え込み、この頃になると存在感が薄くなっていた気がしましたね。
シルビアと180SXは直後にマイチェンされてカッコ良くなりましたが、スカイラインと同じく、良くなったのは外観だけと良く言われたもの。
現行モデルをビッグマイナーし、時代に合わせてライバルに負けない商品力を維持し続けたアベニールサリューとプレーリージョイ。
セミキャブオーバーのラルゴやセレナも含め、ハイウェイスターやエアロエクスプレスといった「エアロRV」戦略で人気を博した時代の先駆者でした。
エルグランド登場前ということで、最高級1BOXはE24ホーミーコーチが、ミニバンでは逆輸入車扱いのクエストがそのポジションに君臨していました。
今では人気のクロスオーバーモデルもラシーンくらいで、いかにも無骨なサファリや旧型テラノベースのミストラルという、所謂クロカン四駆が台頭していた時代。
各社が続々と発売していったライトクロカンはエクストレイル登場まで待たなくてはなりませんでしたね。
サニーのワゴン版として長らくラインナップされたカリフォルニアもモデル末期。
アベニール同様に2ヶ月後のビッグマイナーでウイングロードに生まれ変わります。
最後は商用車など。
Y30登場から13年目のグロリアワゴンは、当時はさながら走る骨董品のような存在でした。
今でさえ10年超のモデルライフは珍しくなくなりましたが、ある意味その前時代的な雰囲気が新鮮でもありました。
アベニールカーゴやADバンもワゴンモデルがマイチェンされていく中、フルモデルチェンジまで旧型のまま販売が続けられましたね。
今のミニバンというイメージからは想像がつかないバン仕様のセレナカーゴは、ワゴンとは違うリジットリーフスプリングを持つ本格的な貨物仕様。
バネットはボンゴのOEMとなり、NV200が登場するまで長らくその役目を果たしました。
今は今でトレンドがありますから一概に比較することは難しいですが、あの頃の日産には素直に「乗りたい!」と思える車種が沢山ありましたね。
日産の黄金時代と言えば「もっと楽しく、感じるままに」や「Feel the Beat」の時代と言われることが多いかもしれません。
しかし、自分にとってはやっぱり「LIFE TOGETHER」が黄金時代。
今まであったワクワクを是非とも復活させてもらえるよう、今後の日産に期待したいですね。