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2016年01月27日 イイね!

その楽しみ方は、ますます奥が深い。

その楽しみ方は、ますます奥が深い。今回は日産・サファリ(Y60型)のカタログです。





1987年に第2世代へと進化を果たしたサファリ。
都会的なSUVが増えつつあった80~90年代、本格的クロカン4WDとしての地位を頑なに貫いた日産の最上級オフローダー。
今回のカタログは、10年にわたるモデルライフの中でも最終型にあたる、1995年のものになります。





スタイリングは昔ながらのクロカンらしい、直線基調のデザイン。
ボディは4ドアロングの「エクストラ」と、2ドアショートの「ハードトップ」の2種類がありましたが、どちらも大柄ながらそのスクエアなスタイルのおかげで、とても取り回しに優れていた記憶があります。





インテリアも高級感たっぷりだったライバルのランクル80に対し、驚くほど質実剛健。



最上級グレードのキングズロードには木目調パネルや本革シートも設定されていましたが、サファリらしい機能美を感じる室内でした。

エンジンは全て直列6気筒の4種類。
4.2LディーゼルターボのTD42Tを筆頭に、同NAのTD42、ガソリンのTB42E、そしてセドリックやローレルなどでもお馴染みの2.8Lディーゼルをターボ化したRD28Tを搭載。


どれもトルクの太さが美点のエンジンで、特にTD42系は直6ディーゼルらしい「ガラガラ…」という4トントラックのようなエンジン音と回転フィールも独特でしたね。

サスペンションは接地性を重視した前後リジッドサス。
さらに後輪を直結できるデフロックや、悪路走行時に車体の揺れを抑えるリヤスタビライザー・レリース・デバイス、スタック時に強力な武器となるウインチなど、本格的にオフロード走行を楽しめる装備が盛りだくさんでした。

快適&機能装備には過不足ないものが揃えられますが、ワゴンのサードシート右横には250ml缶が10本収納できるクールボックスを装備。

ヘッドランプワイパーも個性的なアイテムでしたね。

サファリのラインナップ。


エクストラワゴンは各グレードとも標準ルーフとハイルーフを選ぶことができ、普及版のADのみはワイドフェンダーの付かないナローボディでした。

ハードトップのスピリットは欧州向け仕様を日本向けに改良し、94年に投入された新グレード。
サファリ唯一2トンを切る車重で、軽快感のあるモデル。


1ナンバー登録となるエクストラバンは5人乗り。
税金の安さもあって、一番の売れ筋はバンのグランロードでしたね。
エンジンは全てディーゼルのNAでしたが、5MTが選べるのがワゴンとの違いでした。

最廉価のDXは道路公団や営林署のパトロールカーや、中近東で活躍する「UN」仕様でお馴染みのはたらくサファリ。

また、オーテック仕様としてベッドとギャレーを備えたキャンピングカーも選ぶことができました。


オプションパーツカタログ。










RV車だけに様々なオプションが並んでいますが、最初のページに登場するメッキグリルやルーフラック、ワーキングランプを取り付けたサファリ、とてもカッコいいですね。

元々販売台数が少ない上、排ガス規制の影響もあって、さすがに路上で見かける機会はほとんど無くなってしまったY60サファリですが、クロスオーバー系がありふれた現在、こういった本格的4WDも有ったら面白いんじゃないかと思います。
2016年01月23日 イイね!

本物を知る人の価値ある選択

本物を知る人の価値ある選択今回はトヨタ・アバロン(MCX10型)のカタログです。





1994年、北米トヨタのフラッグシップモデルとしてデビューしたアバロンは、翌95年に日本でも発売開始。

生産はアメリカのケンタッキー工場で行われ、トヨタ自動車が輸入・販売を行う「逆輸入車」として販売されました。
今回は97年10月にマイナーチェンジを受けた後期型のカタログになります。



ボディサイズは4895×1790×1435mmというアメリカンサイズ。
今ではセダンとしては普遍的なサイズですが、当時としてはかなり大型のボディを持つクルマでした。



室内空間もかなり広大で、「トヨタ最大の空間セダン」のコピー通り、日本車離れしたゆとりがあります。



余談ながら、広告には注釈で「センチュリーを除く」とある(画像内赤〇印)のは微笑ましかったりしますね(笑)



北米仕様にはベンチシートのコラムシフト仕様がラインナップされていましたが、日本仕様はフロアシフトのみ。

トヨタ定番のオプティトロンメーターは、他車とは違い虚像表示となっているのがアバロンの特徴です。



後期型からは高級レザーブランドのCOACH社製本革シートを贅沢に装備したパッケージオプション「コーチエディション」も設定され、97年末までの成約者にはコーチのバッグとキーホルダーがプレゼントされました。





搭載されるエンジンはアバロンから搭載が始まった、3リッターV6の1MZ-FE型DOHC24バルブ。



210ps/29.5kgmというスペックはこのサイズとしては普通ですが、静かさとスムーズさには定評のあるエンジンでしたね。

足回りもドライバーズセダンの雰囲気があった、同クラスのアリストやウィンダムに比べるとかなりマイルドな味付けで、ハイウェイをかっ飛ばすよりもゆったりとしたクルージングがアバロンにはお似合いでした。



アメリカ生まれらしく安全装備には抜かりなく、4エアバッグやABS、TRCは標準装備。



時代の流れから3.0GにはGPSボイスナビを内蔵したマルチAVステーションも標準となります。

アバロンのラインナップ。



基本的には3.0Gと3.0の2グレード体制でしたが、前述のコーチエディションは実質のトップグレード扱いでした。
街で見かけるアバロンもこれが多かったですね。

一方、ベースグレードの3.0もGに比べてクルーズコントロールとマルチAVが落とされるだけで42万円安い290.5万円というプライスであり、マークⅡ2.5グランデGとほぼ同価格でこの内容ならかなりお買い得だったのではないかと思います。

アバロンは現在でも北米では販売が続けられていますが、日本では2000年にプロナードと名前を変え、一代限りのブランドとなりました。

今や国内ではアバロンのようなFFのラージセダンはほとんど無くなってしまいましたが、アメリカンテイストを心ゆくまで楽しめる、現代にはない魅力あるセダンだと思います。


2016年01月12日 イイね!

あたらしい2BOXへの挑戦

あたらしい2BOXへの挑戦今回はトヨタ・スターレット(P80系)のカタログです。




FF第2世代として、1989年に全面改良されたスターレット。



トヨタのベーシックモデルという位置付けはそのままに、より高品質なコンパクトカーとして生まれ変わりました。



先代からスターレットのイメージリーダーでもあったターボモデル。



今回からは新たに「GT」の名が冠され、スポーツイメージはさらにアップ。



カリーナEDなどで一世を風靡したブライトエンブレム付のリヤガーニッシュも、このクラスとしては斬新な装備のひとつでしたね。



インテリアは先代のそれをさらに磨き上げられた印象。
さらにオプションでレカロシートやMOMOステアリングまで選ぶことができ、まさにやる気満々のGTでした。



NA車もベーシックモデルながら、時代を反映した高品質な仕上がりに。











コンパクトカーの定番のキャンバストップや人気のソレイユ系も、より魅力あるクルマになりました。

エンジンは全4種類。



シングルカムだったガソリンエンジンは全てハイメカツインカム化。
ターボの4E-FTEはリッター100psオーバーをついに達成し、135ps/16.0kgmというハイパワーを発揮。

パワーを2段階に選べる2モードターボも旧型2E-TELUから引き続き採用されましたが、じゃじゃ馬ぶりはLOモードでもなかなかのものでしたね。

一方、1300NAとしては100psという異例なほどの高出力を誇った4E-FEも、実はかなりの俊足。
3ATのソレイユでも700kg台の軽い車重も相まって、鋭い加速を楽しませてくれました。

足回りは先代を熟成、トヨタ定番の電子制御サスペンションTEMSやクラス初の4輪ABS、GTには4輪ディスクブレーキも奢られました。



室内装備も豪華になった印象がありましたが、エアコンやパワーウィンドウ、オーディオは最上級のGTでもオプションでした。



中でも変わり種はXリミテッドのみに用意された「ハンドルモニター」なる装備。

フロントタイヤの切れている向きや進行方向をメーター内にイラスト風に表示する珍しいもの。
NAの豪華版であるXリミテッド専用なのは解りますが、ビギナーの比率が高かったであろう売れ筋のソレイユLあたりに設定した方が良かった気もしますね。

スターレットのラインナップ。



従来かなりスポーティ色の強かったSi系は、新たに登場したGiにそのポジションを譲った印象。
競技ベースのターボRやRiといったグレードは姿を消しましたが、GTと3ドアSiのみパワステレス仕様が設定されているあたりにその片鱗が伺えます。



標準モデルは先代のそれに準じたもの。
街で出会うスターレットの8割近くはソレイユLでしたね。
前期型にしかないキャブ仕様のキャンバストップはなかなかいませんでしたし、イエローというボディカラーも希少でした。

最廉価の3ドア1300ソレイユ・4MTには専用のファイナルを持つ燃費スペシャルの「E仕様」も用意されています。
これも先代の「パーシャルリーンシステム付車」の名残といえそうですね。


EP82もまだまだ新しいと思えるクルマですが、今回紹介した初期型は既に25年以上を経過したモデルになりました。

「青春のスターレット」というコピーのとおり、ハンドルを握れば青春時代のようにエネルギーがみなぎる、楽しさ抜群のベーシックコンパクトだったと思います。


2016年01月10日 イイね!

乗用車タイプの4ドアワゴン

乗用車タイプの4ドアワゴン今回はプリンス・スカイウェイ(V51A-1型)のカタログです。





自分にとってはスカイウェイはおろか、同期のスカイラインすら馴染みのないクルマではありますが、今回のカタログはちょうど50年前の昭和41年3月発行、まさにプリンス自動車が日産と合併する直前のもの。

実家の納屋に奇跡的に残っていたもので程度は良くありませんが、貴重なカタログとしてこのたび日の目を見ました。


ページ上方に登場するのはスカイウェイに乗って「キャンディー城」を目指す子供たちの小さな物語。
こちらもぜひ一緒にお楽しみください。


スカイラインの商用モデルとして1959年に登場したスカイウェイは1963年にフルモデルチェンジ。

初代ではバンとピックアップの2種類のボディを持つラインナップは今回からバンのみに統一されました。


ボディサイズは4125×1495×1445mm。
全長は現行ノートとほぼ同等、全幅は軽自動車のデイズより2cm広いだけですから、そのコンパクトさには驚きますね。

インテリアは「プリンスの高級商用車」の名に恥じない、上質な仕立て。
バンにありがちな安っぽさはなく、リヤシートにもしっかりとした厚みがあります。


今では当たり前の4ドアも、この頃の大衆車クラスの商用モデルはほとんどが2ドアという時代。
4ドアは貨客兼用として使える、まさに高級車の特権ともいうべきものでした。


それまで上下開きだったバックドアは、現代と同じ1枚上方開きに。
セダンと同じくU字型に配されたメッキモールが特徴的なリヤビューは、アメ車に影響された30年代前半のイメージが若干ながら残っていましたね。


エンジンはスカイライン1500と同じ、70ps/11.5kgmを発揮するG1型。
3速コラムMTの商用バンとしては異例の135km/hの最高速を実現する高性能を誇り、今までの常識を破る1年3万キログリスアップ不要を謳った足回りと合わせ、高い耐久性をアピールした2年4万キロの「封印エンジン」として有名でした。


装備の数々も、スマホホルダーやPCデスクを大々的にアピールする現代の商用車から比べると隔世の感がありますが、当時のレベルではラジオやヒーターを装備するバンというのはやはり高級だったのでしょう。


裏表紙にはスカイラインシリーズのラインナップがイラスト入りで紹介。
何故かGT-Bはありませんが、後のGT-Rと同じく別格の扱いだったのでしょうか?


この直後の昭和41年10月、スカイウェイは「スカイラインバン」に名称が変更され、43年にC10型が発売されるまで改良を重ねつつ生産されました。

カタログの本文中にもありますが、

楽しく運転していただくための「親切」。
プリンスのモットーが1個のネジにもこめられています。


あれから半世紀の年月が流れましたが、今の日産にこの精神が受け継がれていることを願うばかりですね。

プロフィール

「現行アルファードの後ろで信号待ちしてふと思い出す…
テールランプのデザインって絶対に∑ハードトップの二番煎じだよなぁwww」
何シテル?   09/07 10:57
ステップワゴンに乗っているみみ助です。 まだまだ子育て世代のお父さんですが、希少車や旧車が好きなせいでよく年齢詐称だと言われます。 それでもありきたりの...

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