おはようございます 唐揚げです。
今から書くことは、人から聞いたり、雑誌やネットから断片的に拾ってきたことになります。
確固たるソースはないですし、曲解もあるかもしれませんが、書きたいので書きます。
9/4 次期ロードスターが千葉県の舞浜で発表されます。
私は運よく、その場にいられることになったのですが、
よくもまあ、ここまでこぎつけられたなぁという印象です。
私はてっきりNCでロードスターは終わってしまうものと考えていました。
なぜ、そのように考えたか?
それは、
マツダの経営の悪化です。
2008年、リーマンショックによって自動車業界は大きく冷え込んだのですが、
その後、世界の経済が持ち直し、各メーカーは復活していくのですが、
最後まで苦しんでいたのがマツダです。
円高が原因だったんでしょ?・・・と言われればそれまでですが、
円高が原因であれば、それは他メーカーも同じはず。
では、なぜマツダだけが苦しんだのか?
それは国内生産比率の高さです。
知らない方も多いと思いますが、日本国内だけで言うと、
マツダの生産台数は国内第2位なのです。
1位はもちろん、トヨタ(確か320~330万台)
2位はマツダ(90万台前後)で、3位がホンダ(80万台位)です。
そして、90万台前後のうち約80%にあたる70万台を海外に輸出しています。(トヨタは50%位で180万台位)
アベノミクスという名の謎の円安基調が始まるまで、日本のメーカーは作れば作るほど赤字になる(は言い過ぎかもしれないけど)といった状況に陥っていました。
故に、先ほど申し上げたとおり、国内生産比率の高いマツダはそのあおりを一番喰らっていました。
そして、2010, 2011, 2012と3期連続で赤字に陥ってしまいます。
特に2012年の赤字は1000億円を超えるような大赤字で、倒産寸前の状態であったと噂されていました。
このような状況を改善するには、国内生産量を落として、海外生産量を増やしていくしかありません。
マツダもその辺は理解しており、2015年からメキシコの工場が稼働します。
しかし、国内の生産量は維持する方向で考えているそうです。
国民生活が向上し、人口が増え、物凄い勢いで追い上げてくる新興国とコスト勝負をしたら勝てない日本
既に身の回りの物の多くの生産を中国に依存し、マーチのような車でさえ輸入という形にしないと利益を出せない日本
国内で生産することがリスクであるという事を一番よくわかっているはずなのに、それでも日本での生産を維持し続けるとしたマツダ
何故か?
それは、地域経済を守る為です。
マツダは、自分たちが海外に出て行ってしまったら、広島・山口の経済がダメになってしまうと考えているようです。
もちろん広島・山口にはマツダ以外の企業もたくさんあります。
でも、やはりマツダの影響が大きいようです。
その証拠になるかどうかわかりませんが、ある時、広島県の産業振興課(?)が主催する無料セミナーの内容をネットで発見しました。
セミナーの内容は、県内の中小企業に対し、東京からコンサルタント、広島大学から教授を呼んで、最新の技術について学んでもらうというもの。
県内の中小企業としているものの、明らかに自動車系(笑)
広島県としても、マツダに出て行かれては終わりだ、そうならない為にも県内のサプライヤのスキルを底上げしておこうという意志が働いたのでしょう。
これらのことを知った時、マツダという会社は物凄い覚悟があるなと感じました。
だって、
トヨタの様な資金力はなく、
フォードという後ろ盾を失い、
倒産ギリギリの状態にあるのに、
国内の生産は維持すると決断するのは、並大抵のことではありません。
ギリギリの状態にあったマツダには、HVやEVを開発する資金力はなかったので、既存技術を徹底的に見直すことしかありませんでした。
しかし、それがSKYACTIVになり、今の好調に繋がっています。(円安になったというのもありますが・・・)
そんな激動の中で開発されてきたロードスター・・・
今年で25年を迎え、日本のスポーツカーの顔といっても過言ではありません。
そんなロードスターは、国内生産を維持するというポリシーのもと、これからもAll made in Japanを続けていくのだと思います。
安定した経営をする為には、分散して生産する必要がありますが、これからもマツダには
広島・山口のため、
ロードスターが日本のスポーツカーであるために
国内生産を維持するというのは守り続けて欲しいと思います。
長文、読んで頂き、ありがとうございました。
Posted at 2014/09/03 05:16:45 | |
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