フィエスタで走行中にフォードと出会うのはいつでも、どの車種であっても嬉しいものですが、中でも会うたびに思わず毎回ニンマリしてしまうのがこのエコスポーツです。自分のフィエスタとベースが共通であるという点でまず親近感を覚えるとともに、とにかく、この可愛げたっぷりな存在感に頬が緩んでしまうのです。まるで元気な子犬みたいな趣、某媒体では「ピグモンみたい」と称された顔つきだって、小さいなりに精一杯虚勢を張っているかのようで憎めない。一見すると目つきが鋭く見えても、いわゆる「オラオラ顔」とはまったく違った、どこかとぼけた愛すべき表情なのです。
そんな親しみのあるキャラクターもさることながら、日本ではフォードのビジネスにおけるほぼ最終期に投入された商品であったエコスポーツは、それだけにマスタングのような長年にわたり親しまれてきた伝統あるブランドと違い、「初めて出会った」ユーザーが多かったわけで、そうした人たちから選ばれたという事実に、フォードの間口を広げた功績者としての輝きを感じ取るのです。
あまつさえ、フォードの撤退から6年を経た今なお乗り続けられているということは、それだけこの小さくて頼りになりそうなフォードに対してオーナーさんが確かな価値を見出していることの証左であると言えるでしょう。
見ただけで若々しさとか、明るさとか、邪気のなさが素朴に、かつ屈託なく伝わってくる車って、実はあまりない気がします。エコスポーツに路上で会うときそれらを感じ取れることが一番嬉しいのです。
Posted at 2022/03/26 22:17:03 | |
トラックバック(0) |
Ecosport | クルマ