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2024年06月13日

車検のライト検査の厳格化

しばらく前に8月以降の車検のライト検査が厳しくなるので大変だというブログを書いた。
https://minkara.carview.co.jp/userid/702843/blog/p2/

従来はロービームでアウトでもハイビームで測定して適合すればOKというものだったが、今年の8月以降の車検では1998年9月1日以降に製作された自動車はロービームだけの測定で合否が判定されるのでトラブル続発すると思われると憂慮した。
かなりの数の車両がヘッドライトの研磨・交換が必要となり、研磨で対応できなかったり、部品が入手できない車は廃車にせざるを得ないケースもあると思った。
しかしながら今年の5月に国土交通省と車検の実務を行う自動車技術総合機構から追加の通知が出た。
https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000324935.pdf
昨年8月の通達では令和6年8月からすれ違い用前照灯(ロービーム)のみで審査を開始する、というものだった。




しかし今回の通達でややこしいのは全国に10ある運輸局の全部が同じように審査方法が変わるのではないことだ。前述の通達は近畿運輸局のものであり、北海道・東北・北陸信越・中国ではこのような通達は出ていないと思われる。
北海道・東北・北陸信越・中国では令和6年8月からすれ違い用前照灯(ロービーム)の基準適合性検査だけで適合しなければ車検は即アウトになる。
しかしながら、関東・中部・近畿・四国・九州・沖縄では、8月からは初回の検査ライン入場では、すれ違い用前照灯(ロービーム)のみで基準適合性検査をするがアウトの場合は再検査として検査ラインに入り直せ、そこでハイビームで適合すればOKにするというもので、以前は検査時にロービームでの測定で不可の場合は即ハイビームに切り替えて測定してくれたのを、一旦検査ラインを出直してハイビームで再検査を受けよ、ということだ。
再検時、つまり二度目の検査ラインの入場の場合には、これまでの取扱い、つまり、ロービーム計測において、右側及び左側の両方を計測し、ロービームの照射光線が他の交通を妨げるものでないことが確認できた場合に限り、ハイビームに切り替えて計測する、という方法を取るという。
検査ラインに入り直す必要はあるが、実質的に従来の過渡期の取り扱いを2年延長したのに等しい。
ただ、検査ラインに再度入り直すということは、検査待ちの列に再度並ばねばならないし、再度車体と書類の同一性の確認など検査員の作業も増えるだろう。
ロービーム測定による混乱を緩和しようというお役所の配慮(忖度)かも知れないが、一旦出した通達を変更することが難しいので検査ラインに入り直して、不可になったロービーム測定を繰り返してからハイビーム測定をしてOKにするというような、ややこしい方法を取るのかも知れない。
しかし、8月からロービームのみで車検の可否が判定される北海道・東北・北陸信越・中国では大変な混乱状態になると思われる。
東北・信越などでは車両を関東に持ち込んで車検を受けたり、北陸や中国では近畿・四国・九州などで車検を受ける車も増えるだろう。


車齢26年くらいまでの車の車検が危ない。レンズは傷がついたり黄変化している。新品部品の入手も困難だろう。
1998年8月31日以前に製作された旧車はこれまで通りハイビームで検査することになるのでセーフだ。
ヘッドライトの復旧や、改造をしてくれる業者ができることを期待したい。
ハロゲンのH4電球などは100ワット「相当」と表示されたインチキ電球が多いが、本物の100ワットの明るい電球も市販されているのでこれらに交換するのも手だ。LEDは散光して眩しいものが多いが「眩しい」と「明るい」とは同一ではない。
車検ではビームの明るさを測定するので反射鏡を効率的に働かせる発光点が重要になるので正しい品を選ぶ必要がある。
ブログ一覧 | 車検 | クルマ
Posted at 2024/06/13 17:20:32

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この記事へのコメント

2024年6月13日 22:47
コメント失礼します〜

元々ハイビームが検査対象であった車両まで全車ロービームのみとは、どうなることかと思っていましたが…、
とてもややこしくなりましたね。
なんともお役所的な考えで、現場を全く見ていない典型だなと憤りさえ感じます。

樹脂レンズの劣化については、照度不足は安全性の確保の観点から致し方ないとも思いますし、散光は他の交通の妨げにもなりかねないので、最悪は廃車にする…、のもやむを得ないかと思います。
(なので僕は、劣化の少ないガラスレンズ車を選んでいます。。)

マフラーの穴開き、フロントガラスの割れ、他諸々、旧車と付き合っていく上では、部品確保は致し方ないと割り切り、自分は乗り続ける気持ちです。 お陰さまで、中古の自動車部品ばかり集めて、家族や周りからの冷たい視線を日々感じながら肩身狭く生活しています。((苦笑
部品があるコト、お金をだせば部品が入手できるうちはありがたいと言い聞かせながら…((遠い目
コメントへの返答
2024年6月14日 8:50
1995年12月の「道路運送車両の保安基準」の改正により、1998年(平成10年)9月1日以降に製作されたクルマの前照灯検査は、原則ロービームで行うように定められましたが、ロービームの検査体制が整っていないことなどで、ロービームが他車の迷惑にならない状態ならハイビームで測定して焦点が合えば良いという経過処置にしてきたという経緯があります。
そもそも保安基準の変更は1995年に公表されており、98年9月以降の車はロービームで保安基準を満たすように作られているはずなので仕方ないですね。
なお、全車ロービーム測定という表現がありますが、対象の製作年度の車は全車ロービーム測定という意味で、対象外の製作年度、つまり98年8月までに製作された車はロービーム測定無しでハイビームだけで車検の審査が行われます。
紛らわしい表現ですね。

ガラスレンズは黄バミが無つ透過度も良いのですが、近年ガラスレンズの新車というのはあるのでしょうかね。

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