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旧車王国のブログ一覧

2019年09月16日 イイね!

ポルシェ911(930)用クーラーのフロント冷却ファン

ポルシェ911(930)のクーラーは効かないことで有名である。
コンデンサーを冷やすためにリアのフードに追加の電動ファンを装着している人もあるが、エンジン冷却ファンが冷気を吸い込み、同時にコンデンサーを冷やしているので、リアに電動ファンを追加した効果は余り実感できない。

カレラ3.2にはフロントにもコンデンサーがあり、フロントのコンデンサー用のファンが壊れていることが多い。
フロントのコンデンサーはエバポレーターから戻ってくる冷媒を冷やすのに重要で、これが作動していないとクーラーの冷え具合が悪くなる。特に停止時や低速時にはフロントのファンが回らないと全くクーラーが冷えない。
フロントファンの部品は8万円弱と極めて高価である。モーターだけなら1万円余り。

そこで、同じような形状のシロッコファンの転用を試みた。
家庭用給湯ボイラーの送風ファンが直流モーターであると聞いたので転用できるかと思ったが、形状とサイズはピッタリだったが、残念ながらパルスモーターで駆動アンプ(発振器)がないと廻らない。
プリウスなどのハイブリッド車にもシロッコファンが使用されている。これもパルスモーターで駆動アンプが必要。
しかしながらよく調べてみると、極少数であるが、単純な直流モーターを使用したシロッコファンがあることを見つけた。

プリウス (NHW11後期) ハイブリッドバッテリー用 ブロアモーター 87130-47060
プリウス (NHW20)ハイブリッドバッテリー用 ブロアモーター 87130-47070
アルファードハイブリッドATH10W ハイブリッドバッテリー用 ブロアモーター 87130-58060
他にエスティマハイブリッドAHR10W ハイブリッドバッテリー用ブロアモーター 87130-28490も使えそうだ。
エスティマのファンの規格は10Vだが問題無く使えると思う。

風量を測定したわけではないが、回してみた感じではこれらは純正のファンより風量が多いと思われた。

これらのシロッコファンに変更することでクーラーの冷えが良くなると思われる。
ポルシェ純正のファンはシロッコファンのカゴとモーターの隔壁が無いが、ハイブリッド用のファンは隔壁がありモーターをゴミや水から保護している。
転用するには画像のようにアルミでフランジ状の取り付け金具を作れば良い。



画像の291という番号はプリウスの87130-47070というブロアファン。 062はエスティマハイブリッドの87130-28490。
多少の細工の必要はあるが、シロッコファンは2000~3000円で入手できるので効果的な改造だと思う。
Posted at 2019/09/16 21:15:29 | コメント(5) | トラックバック(0) | ポルシェ | クルマ
2019年08月23日 イイね!

ポルシェ930のブレーキライトの追加

930のブレーキライト(ストップライト)は小さくて下の方にあるので見えにくい。
雨の高速道路などでは水煙に紛れて見えないために追突される恐れがある。
センターブレーキランプを取り付けるか、何かの対策をしないといけないと思った。
年式によるがちょうどリヤのガーニッシュの中にリヤ・フォグライトが装着できるもの(されているもの)がある。
リヤのガーニッシュの真ん中のPORSCHEの文字がプラスチックで浮き出しになっているものにはライトを追加できる。(正規ディーラーで輸入されたものはこの部分が塗料でカバーされているものもある)
リヤのガーニッシュの真ん中のPORSCHEの文字が黒いものはリヤ・フォグライトの無いタイプなので、追加のランプは装着できない。
サンドブラスターでガーニッシュの内側の塗料を削ればガーニッシュ全面を光らせることも可能だと思う。

日本向けの車両は当時はリア・フォグが禁止されていたので、ガーニッシュの内側に反射鏡も電球ソケットも無いがリア・フォグのレンズと枠はそのまま残っているものもある。(正規ディーラーで輸入されたものはレンズ枠が無く、この部分が塗料でカバーされているものもある)

サイズは10センチ×7センチほどなので反射鏡を自作して電球のソケットを取り付けても間が抜けた感じになる。

以前からLEDの装着を検討していたがなかなか適切なLEDが無かったが、今回5050SMDの3LEDが3個ついた12V仕様の赤色光のモジュールを入手した。このモジュールを4枚装着するとちょうど10センチ×7センチになる。


つまり片側で36個のLEDが点灯することになる。
追加ブレーキライトだが外観上加工したように見えないのがミソである。

COB(Chip on board)タイプのLEDモジュールだともっと明るくできるので、今後COBタイプのLEDモジュールを入手したい。

●追記
その後四角型のCOBタイプのLEDモジュールを入手したので、取り付けてみた。

明るいし面発光しているようなライトになった。

これで追突されにくいかも。
Posted at 2019/08/23 11:06:11 | コメント(14) | トラックバック(0) | ポルシェ | クルマ
2019年07月10日 イイね!

ポルシェ930の赤いリレーと黒いリレー

ポルシェ911(930)のリレーでは突然エンジンが掛からなくなるDMEリレー、愛称ダメリレーが有名だが、それとは全く別にトランクルームに最大6個の丸形のリレーがある。
①クーラーの足元のファン、②オイルクーラーのファン、③クルーズコントロール、④ホーン、⑤フォグライト、⑥クーラーのコンデンサーブロアーである。
今回は⑥のクーラーのコンデンサーファン(フロントのトランクルームの前端にある冷却用シロッコファン)の赤色の丸形リレー911.615.108.01が不調だったので交換した。

リレーはどのような構造になってるのか興味があり、分解して調べた。
5本脚のリレーであり、5本の脚のうち2本はリレーのソレノイド、あとの3本はスイッチの端子で、当たり前のリレーである。
脚は丸い軸であるが、縦に十文字に割りが入っており、端子と接触が良くなるように工夫されている。リレーの端子は平型が多いがこの丸軸の方が確実だと思う。
分解して判ったのは、5本の脚は基盤を貫通しており、無駄なく各接点などに繋がっている。



DMEリレーが振動でプリント基盤にヒビが入るのと違い、接触不良や振動によるトラブルなどが起きないような優れた設計の構造である。
今回交換したリレーの不具合を調べたところ、故障の原因はソレノイドの断線だった。捲線の外側なら修理可能だが、捲線の内側だったので接続する直径0.1ミリほどの細いエナメル線を引き出すことができないので修理を諦めた。

これらのリレーの規格は皆同じで互換性があると聞いたので、どれかが壊れたら重要度の低いものを外して重要なリレーと交換して当面を凌ぐと良い。と、思ったが、 よく調べると赤色の丸形リレー911.615.108.01はフューエルポンプリレーと呼ばれ、黒色の丸形リレー911.615.109.01はマルチファンクションリレーと呼ばれている。
何故フューエルポンプリレーとマルチファンクションリレーの違いがあるのだろう。
89年式のカレラ3.2はフューエルポンプのコントロールはDMEリレーでやっているので、フューエルポンプリレーという名称ながらアクセサリーのコントロールをするリレーの役割しか果たしていない。前述の①から⑥まで黒・赤どちらのリレーでも作動するのではないかと思うが確証は無い。

●追記 2019.7.20
その後ポルシェに詳しい人から教えられたことだが、赤丸リレーには上の画像のようにソレノイド捲線と並列でダイオードが入っており、ソレノイドがオンオフしたときのサージ電圧をダイオードが逃しているという。
黒丸リレーにはダイオードが入っていない。
直流回路に使用するので、サージ電圧防止のためのダイオードが入っている方が良い。
特に頻繁にオンオフする回路のリレーは赤丸リレーが良いと思う。

Posted at 2019/07/10 20:19:14 | コメント(3) | トラックバック(0) | ポルシェ | クルマ
2019年05月09日 イイね!

ポルシェ911のオドメーター(トリップメーター)の修理(911(930),944,928)

ポルシェではオドメーター(およびトリップメーター)が作動しなくなるトラブルが定番である。

スピードメーター内にあるオドメーターは、距離パルスによるモーターで駆動されているが、メーター内部のギヤが破損して作動しなくなる。これは経年変化によりギヤが劣化するためで、材質の問題なのか、酷い場合は分解修理のときにギヤに触っただけでギヤがボロボロと崩れることもある。

幸いギヤのみを入手することができるのでギヤ交換の手順を整備手帳に記載した。ブログでは概略のみ記載する。

ここでは930型のメーターについて記載するが944,928も同様の手順で交換できる。多分他の車種でも同様に修理可能だと思う。
ポルシェの場合、壊れるのは不思議なことに初段のギヤだけであり、わざとこのギヤが壊れることで他のメーターギヤが破損しないためのヒューズのような作用を期待しているのかも知れない。

ややこしいのは、初段のギヤが下記の4種類あることで、分解しないで識別する方法は知らない。
外歯20-内歯23、外歯20-内歯29、外歯20-内歯30、外歯20-内歯32


メーターの分解
①取り外し
最初にメーターパネルからメーターを引き出す。
メーター端子4本と照明用ライト2個とハイビームライトを取り外す。端子毎にどこに差し込んであったか記録しておく。

①分解
メーター枠にテープを貼り傷を防止してからメーターの枠の端の部分に千枚通しか細いドライバーを入れてコジり、枠を少し浮かせる。少しずつこの作業を行い全周コジるとメーター枠が緩む。この状態でメーターからメーター外枠を外す。メーターのレンズを外すとメーターの内枠も外れる。

②針を引き抜く
シャフトは極めて細くニッパーなどで無理な力を加えるとシャフトや針が歪む恐れがあるので、指で針を摘まみ左に回すと、内部のストッパーに当たるのでそのまま左に回しながら引き抜くとよい。針を引き抜くのがメーター修理の最も重要な(難しい)部分であるので慎重に行う。

③メーターの文字盤を固定しているビスを2本外すと文字板が外れる。
この状態でオドメーターのメカニズムが見える。
オドメーターの四隅を固定しているマイナスのビス4本を取り外すとオドメーターユニットが外れる。
左上のビスは小さな鉄板片を共締めしている。これは照明ライトを散光させるためもので、組立時に忘れないように取り付ける必要がある。


④ギヤの交換
ユニットの裏側を見ると左上のギヤが破損しているのがわかる。
この破損したギヤはオドメーター側から順番に組み立てられており、分解しないで破損したギヤだけを交換することはできない。
オドメーターを駆動しているギヤを固定しているシャフトを抜き取る。細いドライバーか千枚通しでシャフトを押し出し、ラジオペンチでシャフトを引き抜く。
このギヤは2枚重ねになっており、分解するときに注意。
その上のギヤはスナップリングで固定されているので、スナップリングを取り外す。破損したギヤもスナップリングで固定されている。スナップリングが飛ばないように注意すること。


現在購入できるギヤは4種類あり、メーターの外観からどのギヤが装着されているか識別するのは困難であり、実際に分解して装備されているギヤの歯数を数える。
下記の4種類がある。
外歯20-内歯23、外歯20-内歯29、外歯20-内歯30、外歯20-内歯32

アメリカにOdometer Gearsという会社があり、その会社の資料を見ると下記のように記載されている。

911 US-MPH (Base, Carrera, SC, Turbo)
1975-1989
20x30

911 Euro-Km and Asian
(Base, Carrera, SC, Turbo)
1975-1989
20x22 or 20x32 (歯数を数えて確認するのが良い)

911 Middle East-Km
(Base, Carrera, SC, Turbo)
1975-1989
20x29

928 US-MPH (Base, GT, GTS, S4)
1978-1995
20x21

928 Euro-Km (Base, GT, GTS, S4)
1978-1991
20x21 or 20x29 (歯数を数えて確認するのが良い)

944 Euro-Km (Base, S, S2, Turbo)
1982-1985.1
20x23 or 20x30 (歯数を数えて確認するのが良い)

944 US-MPH (Base, S, S2, Turbo)
1985.2-1991
20x21 or 20x22 (歯数を数えて確認するのが良い)

944 Euro-Km
1985.2-1991
20x22 or 20x30

この会社に直接注文することも可能で、ここではほとんどすべての外車と日産とマツダのオドメーターギヤを販売している。
http://www.odometergears.com/index.php
2019年現在25ドル+送料4ドルで購入できる。

ヤフオクにオドメーターギヤを出品している人(zzz117abcさん)がある。
送料別で2800円だからアメリカのOdometer Gearsに注文するより手軽で安い。
ポルシェ911(964,993),968用のオドメーターギア(15歯)も在庫しているようだ。

ギヤを順番通りに組み込む。順番が正しいのに組み込めないときは歯数が違うギヤを組み込もうとしている場合があるので注意。
シリコングリスをほんの少しシャフトと歯面に塗っておくと良い。ギヤをスナップリングで固定する。

⑤メーターの組立
せっかくメーターを分解したこの機会にメーター内部の照明の明るさを改善するためにメーターハウジングの内側にアルミテープを張り込み照明灯の反射率を上げる。

オドメーターの四隅をマイナスのビス4本で固定する。
左上のビスは小さな鉄板片を共締めすることを忘れないようにする。

文字盤をビス2個で固定する。

針を指で摘まみ、ゼロよりやや上の位置で軸に載せる。やや左に捩じりながら押し込み、文字板のゼロ点と針が合うような位置にする。針がゼロより下になってしまった場合はそのまま左に捩じりながら針を引き抜き、再度挿入する。ゼロよりやや上の位置で押し込み、左に捩じって針と文字板のゼロの位置を合わせる。

内枠、レンズ、外枠の順で嵌め込む。
外枠をコジって外したために外枠がやや開いて大きくなっているが、太めのマイナスドライバーを当てて押え少しずつカシメを戻す。
この段階で車両に仮に装着して速度計とオドメーターが正常に作動することを確認する。
その後全周にわたって枠を押える。ポンチで軽く叩く方法もあるが、メーターに振動を与えるので腕の力だけで静かに押えて外枠を固定するのが良い。

なお、参考までにメーター専門店で修理を依頼すると15000円~である。


Posted at 2019/05/09 22:04:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | クルマ
2018年11月01日 イイね!

ポルシェ930のVDOのクォ-ツ時計の修理

時計が動かなくなったので、修理した。

欧州車はVDO製の時計を装着している車両が多い。
旧車になると時計が動かないケースが多い。
クォーツ時計はいろいろな部品で構成されているが、ICの故障ではちょっと手に負えないが、旧車の場合の故障はほとんどが経年変化による電解コンデンサーの容量抜けである。
100μF/25Vの電解コンデンサーを2個入手して交換した。
1個数十円の部品だがネットから簡単に買えるのはほとんど中国製だ。
どうせ交換するなら信頼のおける部品を使おうと思い、長年信頼している国産のELNAのコンデンサーを入手した。

メーター枠を細いドライバーで少しずつコジッて枠を外す。
時計の本体は裏側からビス2本(機種によっては3本)で固定されている。アースはハンダ付けで固定されているので、ハンダを溶かしてアース端子が離れた状態にしてから固定ビスを外すと時計のユニットが外れる。

あとはコンデンサーの交換だけである。
画像の右側の2個が劣化した電解コンデンサーで側面が腐食しているのが見える。
電解コンデンサーには極性があるのでプラス側とマイナス側を間違えないように取り付ける。

交換した状態で電源に繋いでみると目出度く作動。
やはり予想したように経年変化による電解コンデンサー2個の容量抜けだった。

ケースに戻し、枠の縁をポンチで少しずつ叩いて締め付けて作業は終了。
964の時計は形状が930と少し違うが、時計のメカは930と大きく違わないと思うので、分解して電解コンデンサーを交換すれば作動するケースが多いと思う。
Posted at 2018/11/01 16:47:09 | コメント(4) | トラックバック(0) | ポルシェ | クルマ

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「車検証の再発行 http://cvw.jp/b/702843/48585693/
何シテル?   08/06 23:42
旧車王国の国王です。よろしくお願いします。 ハンドルネームからしばしば自動車屋さんと勘違いされますが、自動車屋ではありません。 自動車は全く趣味だけの世界で...
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