
先日はパルサーVZ-Rを横浜まで陸送したが500キロも走ると運転しながら色々なことを考える。
富士川のあたりでバックミラーに小豆色のフェアレディZ34が追いついてきたのが見えた。追い抜かれながら横目で見ると男性が二人乗っている。
富士山ナンバーをつけたフェアレディZ34は追い越しが終わると左側の走行車線へとスムースに移る。
普通は高速を走る高性能の速いクルマは追い越し車線のままで突き進むクルマが多いが、このフェアレディZ34は適度な速度で前の車を抜くたびにキチンと走行車線に戻る。模範的な運転に感銘した。
追い越しが終わったら走行車線に戻るのが原則だが、原則を守らない車が余りにも多い。
走行車線にクルマがいなくて左車線が空いているのにもかかわらず、延々と右側の追い越し車線を独占して塞いでいるクルマもたびたび見かける。不思議なことに某社のハイブリッド車にその傾向が強い。
そんな状況を見ながら、先日の中国道のフェラーリの多重事故について考えた。
先頭のフェラーリが「追い越し車線から走行車線へ移るときにスリップして・・・」と報道されていた。
確かにフェラーリのドライバーがミスしてスリップしたには違いないが、仮に下手な運転にしても追い越し車線から走行車線へ移るときは余裕が十分あるからスリップするような急激な運転操作をするとは考えられない。まさか後ろの車に煽られてフェラーリが慌てて車線を譲ったとも思えない。
ましてや多くの速いクルマが普通なら追い越し車線を独占するであろうときに、先頭を走るフェラーリが追い越し車線をそのまま直進せずに、なぜ走行車線へ移ったのか、ということになる。
当事者ではないからここからは全くの想像に過ぎないが、追い越し車線のフェラーリの前には遅いクルマが車線を塞ぎ、走行車線が空いていたという状況が目に浮かぶ。
左車線が空いているのに追い越し車線を走る車が左に寄らなかった、あるいは後ろから迫ってくるフェラーリに気付かず遅い車が車線を譲らなかったために、フェラーリが走行車線を通って遅い車の前に出ようとしたのではないか・・・・と。
追い越し車線を独占していた遅い車がなかったら、あのフェラーリの多重事故は起きなかったのではないだろうか。
と、妄想の世界から現実へと戻り、しっかりとステアリングを握り直した。
Posted at 2011/12/22 10:19:31 | |
トラックバック(0) |
高速道路 | クルマ