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2016年09月11日 イイね!

マツダR360クーペとキャロル360

マツダR360クーペとキャロル360マツダR360クーペだが、当時の軽自動車の制約のなかでは、軽量化と動力性能、デザインをバランスした優れた自動車だったと思う。
値段も当時30万円で、破格に安く、爆発的に普及するかと思われたが、意外と売れなかった。

というのは当時の日本人は自動車はドアが4枚必要、エンジンは水冷で、ピストンが4個の4気筒でないと自動車ではないと決めつけたからで、その結果マツダはキャロル360という軽自動車を開発した。

キャロル360は見事に4ドアを備え、水冷 4ストローク 直列4気筒 OHVの5ベアリングのクランクシャフト、半球型燃焼室とクロスフロー配置の吸排気弁のアルミシリンダーの立派なエンジンを備えていた。
さらに豪華に見えるようにモールなども奢り、ひかりものでピカピカに装飾されていた。

●マツダR360クーペ
強制空冷90°V型2気筒
OHV4ストローク356cc
16PS/5,300rpm
2.2 kg・m/4,000rpm
車重380kg

●キャロル360
水冷直列4気筒
クロスフローOHV4ストローク358cc
18PS/6,800rpm
2.1kgf·m/5,000rpm
車重525kg

水冷化した4気筒エンジンでエンジン回転を上げてわずか2馬力を稼いだ反面、トルクは低下し、車重が145キロ(38%)も重くなってしまい、ますます動力性能が低下して、走るというより、かろうじて動く車となった。
4ドアと水冷4気筒エンジンの代償は大きかった。

顧客は自動車らしくキビキビと走る車を望んでいたはず。

見てくれと装備で、そこそこ売れたが、性能に失望した客から、「誰でも買うマツダ、二度と買わないマツダ」と言われてしまった。
営業からの圧力で顧客の表面的なニーズにだけ合わせるとこんなことになるという実例。

その後のマツダの技術的努力と営業的努力で最近の良い企業イメージにもってきたのは賞賛に値する。

Posted at 2016/09/11 21:01:21 | コメント(3) | トラックバック(0) | 自動車 | クルマ

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