2020年10月19日
知人がホンダのライフに乗ってやってきて
「車の調子が悪いので診てくれ」 という。
「普通に走るが停止状態でエンジンの調子を見るために空ぶかしするとエンジンの回転が上がったり下がったりする」という。
確かにエンジンの回転がウォン、ウォンとなる。「調子を判断しないといけないのでアクセルを踏んだり離したり煽るな」と知人に言うと、
「アクセルは煽っていない、一定にアクセルを踏み込むとこのように勝手にエンジンの回転が上がったり下がったりする」と言う。
なるほど、そういう症状なのか・・・。
リアでは少しガソリン臭い。
何かの不調でフィードバックが掛かっているような感じで、ダイレクトイグニッションのコイルの不調か、O2センサーの異常かな、と思う。
ディーラーに持ち込んでテスターをかけてエラーコードを解読してもらえば簡単に原因がわかると説明する。
暫くして彼から電話があり、ホンダに持ち込んだら、これで正常だと言われたと言い、他のホンダ車でも実際に試してみたが皆同じ症状だという。
ホンダ独特のリミッターの作動らしい。
エンジンを掛けながら、車の中で仮眠等の時に、無意識でアクセルを踏んでしまうような場合に備えて、車両が停止した状態では、エンジンリミッターが低く設定されていて、アクセルを踏んでもエンシン回転が上がらないようなホンダ独特の仕組みになっているらしい。
エンジン保護のために高回転ではレブリミッターが作動し、燃料カットされるのは普通だが、ホンダ車の場合、停止時には、いくらアクセルを踏んでも回転数を約3000回転以下にするものらしく、アクセルを踏んで回転が上がると3000回転で燃料カットをし、回転が下がるとアクセルが踏み込まれているので再び燃料が供給され、回転数が上がるが、3000回転になると再び燃料カットを繰り返すというホンダ特有の低回転レブリミッターの構造で、ゼロKmリミッターと呼ばれるものらしい。
このような仕掛けは知らなかったなぁ。
旧車王国は伝統でオートマに乗らないのが家訓なので、こんな状況は初めての経験だった。(苦笑)
Posted at 2020/10/19 21:24:36 | |
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