
カレラ3.2のシフトがおかしい。
シフトレバーをニュートラルの位置で左右に動かすと違和感があり、ゴリゴリと擦れる音がする。
ギヤの入る位置を探し難いが、シフトレバーをどれかのギヤに入れると何ら異常は感じられない。
シフトのリンクに異常があると思い、シフトリンケージを分解した。
ブラケットのブッシュが破損しているのがわかった。
87年以降の930に搭載されたトランスミッションはG50で、それまでのポルシェ社製915タイプとは違い、ボルグワーナーシンクロメッシュのゲトラグ製G50ミッションで、シフトリンケージの構造も違っている。
リンクの構造はそれほど複雑ではないが、作動は何やら複雑な仕組みで、ブッシュには負荷がかかる構造だ。
早速お世話になっているショップからパーツを譲ってもらった。
ブッシュは2個使われているが構造的にシフト・ロッド・ブッシュが傷み易く、今回もシフト・ロッド・ブッシュの破損だったが、分解したついでに一緒にボールソケットのブッシュも交換した。
シフト ロッド ブッシュ 950-424-114-03-M737 Shift Rod Bushing for G50 97-89 494円.
ボールソケット ブッシュ 911-424-139-01-M100 Ball Socket Bushing 2205円
合計で2699円、送料を含めて3440円
シフト・ロッド・ブッシュは妙な形状である。
ロッドを挿入し易いようにロート状(漏斗状・円錐状)になっているのは理解できるが、一部が切り欠いたような形状になっている。
装着前はなぜこんな妙な形になっているのかと思ったが交換作業をやってみて切り欠きがある理由が判った。
この切り欠きがないとシフト・ロッドが挿入できないのだ。
わずか数ミリだが切り欠きのおかげでロッドが装着できるのだが、切り欠きが必要なことは設計時にはわからず、あとになって判ったのだろう。
後席下でシフト・ロッドを切り離せば切り欠きがなくても挿入できるかも知れないが面倒な作業になる。
ブッシュは硬質のプラスチックでブラケットに装着するのも簡単ではない。わずかに撓むので、力を入れて無理やり歪ませて装着する。
Posted at 2013/11/06 09:28:26 | |
トラックバック(0) |
ポルシェ | クルマ