
2か月ほど前にポルシェカレラ3.2の燃料計が動かなくなり、プラスチックハンマーでセンサーを一撃して固着を直したつもりだったが、再び燃料計が動かなくなった。
やはり、プラハン1撃ではダメだ。(苦笑)
本格的な修理が必要だと思い、消火器を横に置いて、ナット5個を緩めてセンサーを取り出すと、フロートが出てきた、外観上異常はない。
テスターで抵抗値を測定してもOK。
外筒と擦れてフロートが止まったものと思って今度はアルミの外筒を取り出そうとしたら、タンクのパッキンに引っかかっていたアルミの筒が落ちて燃料タンクの中に沈んでしまった。
さあ、困った。
どうやってアルミの筒を取り出すか。
アルミなのでマグネットは使えない。
ガソリンを抜いて燃料タンクを取り外してひっくり返せば良いが、大変な作業になる。
タンクの中で何とかパイプを見つけてタンクの穴の下まで転がしてきた。
ピックアップツール(マジックハンド)を差し込んだが、直径4センチほど長さが25センチほどのパイプは掴めない。
ガソリンが揮発して臭いし、引火の恐れもある危険な作業だ。
タンクの底まで25センチ以上あり、先の長い鶴の口のようなペンチや、ホースを掴むために先が輪のようになったペンチも届かない。
LEDライトで照らして観察すると、パイプの端に近いところに直径1ミリ以下の小さな穴がある。
ダメかも知れないと思いながら針金の先をV 型に曲げてパイプの横の小穴に引っ掛けて釣り上げようとした。
可能性は低いと思ったが、数回試して、何とラッキーなことに釣り上げに成功。
パイプは両側が開放端になっている。
底蓋がフロートの軸を固定する構造だが、底蓋が外れたので、フロートの軸のセンターが狂い、アルミパイプとフロートが干渉してフロートが動かなくなったものと判明。
前回燃料計が動かなくなった時点で底蓋が外れていたと思われる。
底蓋は外れてタンクの底に沈んでいるらしい。
ピックアップツールで探ってみたが底蓋はみつからなかった。
底蓋が沈んでいても、まぁ害はないだろうと思って、プラスチックで新しい底蓋を作って組み立てた。(画像の左端の白い底蓋、燃料が通るように小判型にしてある)
無事回復した。
センサー(センダー)は16000円ほどの部品で交換は簡単だが、古いセンサーを上手く引き抜くには慎重な作業が必要だ。
下手をすると壊れたセンサーとアルミパイプがタンクの中に沈んだままになる。(苦笑)
空冷ポルシェの修理経験の豊富なフロッシュのHPに同じ修理の記載のあるのを見つけたのは修理したあとだった。(苦笑)
http://www.keep9.jp/2010/04/-porsche930-36.html
Posted at 2015/12/09 16:49:42 | |
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