
ミシュラン・ガイド(英: the Michelin Guide。仏: le Guide Michelin、フランス語発音:ギッド・ミシュラン)は、フランスのミシュラン社により出版されるさまざまなガイドブックの総称である。
それらのうちで代表的なものは、レストランの評価を星の数で表すことで知られるレストラン・ホテルガイドであり、これは装丁が赤色であることからレッド・ミシュラン(英: Red Guide。仏: le Guide Rouge ギッド・ルージュ)と呼ばれる。
ヨーロッパでは主要言語で発行されている。
日本ではミシュランガイドはレストランガイドと思われているが、本来は旅行のガイドブックで主としてホテルとレストランが格付けして掲載されているが、各地の簡単な市街図も載っているのが基本で、4センチ余りの厚手のホテル・レストラン・ガイドである。
最近は欧州以外では単なるレストランガイドになってしまっている。
ミシュランガイドとしては他に、緑色を基調とした装丁からグリーン・ミシュラン(英: Green Guide。仏: le Guide Vert ギッド・ヴェール)と呼ばれる旅行ガイドブックや、自動車旅行向けの道路地図ロードアトラスなどがある。
- ホテル・レストラン・ガイド(ミシュラン・ガイド、レッド・ミシュラン)
- 旅行ガイド(グリーン・ガイド)
- 地図、市街地図(ロードアトラス)
ミシュランというと赤本ギッド・ルージュばかりに注目される傾向があるが、これはホテルとレストランを選ぶには良い資料であるが、それだけにフォーカスされている。
観光案内に関してはグリーンブック(ギッド・ヴェール)は徹底している。
グリーンブックさえあれば、観光名所はすべて網羅されており、教会などの内部も図とともに見所が明示され、拝観ルートまで載っている。
日本では余り知られていないのが区分地図(ロードアトラス)である。
これは赤色の広域地図と20万分の1の縮尺の黄色の地図がある。黄色のロードアトラスがあればどこにでも行ける。
最近はカーナビもあるが、一見して全体の行程が把握できる地図は旅行の計画には欠かせない。
ミシュランに共通する点だが、どれも非常に正確にできており、いい加減なフランス人が作ったとはとても信じられない出来栄えで、偏執的かと思うような正確さである。
区分地図(ロードアトラス)は正確であるだけでなく、道路の太さや文字の大きさ・色など非常に見やすく作られている。
展望地点では眺望の良い角度まで表示されている。
特筆すべきは紙質で、チャリチャリとした薄くて丈夫な特殊な紙が使われている。

欧州の空港の売店では必ず売っているので、空港に着くとまず売店に行き、目的地までの区分地図を買えば、その後のドライブは快適である。
日本でも大手の書店に行けば一部のガイドは入手できるかも。グリーン・ミシュランがお勧めである。
グリーン・ミシュランには主な見どころ、地方別コース、歴史、美術、文学、郷土料理などが網羅されており、素晴らしいガイドブックである。
なお、実業之日本社が欧州各国のグリーンブックの日本語版を発行しており、欧州旅行には最も優れたガイドブックである。

日本版の赤本は前述のようにレストランガイドだけだが、もはや商業化してしまい、レベルの低い店にも星がついていて、ミシェランの星を有り難がる味音痴には参考になるが、権威は地に落ち、単なる食べ歩き本と何ら違いは無い。
Posted at 2016/02/23 15:09:05 | |
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