【再々レビュー】(2019/11/09)
TEINさんへのフィードバック第3回目
【お願い事項】今回使用させて頂いた新製品EnduraProPLUSは200系クラウンロイヤル/アスリート用に開発されたもので、受け側の形状が同じ仕様のため取付は可能ですが、基本的に重量が約180kg程重い204GWSクラウンハイブリッドは適合対象外です。
従ってTEINさんとしての製品保証は受けられませんが、あくまでクラウンハイブリッドに装着したらどうなったか、という参考にお願い致します。
○組み合わせたスプリングの種類
GWS204-AEXZH(S)搭載純正スプリング
○EnduraProPLUSの減衰力段階設定(全16段)
Fr:最強位置から3段下、Rr:同1段下
○乗り心地、走行性能に関係するショックアブソーバ以外のカスタマイズ
TOM’S フロントアッパーパフォーマンスロッド
TOM’S ロアボディーブレース
TOM’S フロントサスペンションメンバーブレース
TOM’S リヤサスペンションメンバーブレース
YAMAHA パフォーマンスダンパー(GWS204専用)
THINK DESIGN リアサスペンションメンバーカラー(前後)
LEXUS IS-F用リヤサスペンションスタビライザー
TRD ドアスタビライザー
※但しタイヤはエコタイヤ(Yokohama ADVAN dB V552 225/45R18-91W)
○ワインディング、サーキットでのインプレッション(該当しない場合は任意)
先週末の土曜日(2019年11月9日)、ハイシーズンから押しも押した晩秋。
TEIN EnduraProPLUSを装着してから、初めてワインディングでまともに走る機会が得られたので、その際のインプレッション(同内容はフィクションです、短編小説だと思ってお読みください)。
今年は未曾有の台風Yearだったので、ホームグラウンドの箱根にはなかなか足を伸ばす機会がありませんでしたが、先週は全般的に良い天気に恵まれていたので、ここは一発、早朝ドライビングに行きました。
だいたい朝の6時20分くらいに自宅を出て、一般道をゆったり流していっても約1時間ほどで箱根の麓に到着。
ターンパイクの料金所で、上のほうは凍結とか無いか聞いたら、
「ま~だ全然大丈夫だよ~」ということでした。
因みに、自宅からここまでの区間燃費。
ノーマルモードで約49km走行して、16.0km/Lと、良い感じです。
ここまでのODO(納車後全走行距離)、74,512kmです。
この日の天気、頂上の気温の状態だったら凍結の心配は全然ない、ということでしたが、やっぱ途中の沢や側溝なんかから雨水・地下水が溢れてたら嫌だあ~と思いながら、ある程度慎重に走り出し・・・
結果としては、快晴ではなかったものの路面に枯れ葉や折れた枝などの障害物もなく、雨水の横流れも無く快適に走ることが出来ました。
さて、では頂上まで、逝ってみましょう。
このクルマ、「クラウン」なんだけど、LEXUS GS450h と同時期に開発されてたことが幸いして、動力性能のうち加速力の面ではホントに愉しいモデルとして世に出た貴重な子。2008年デヴューなのに、現在でも最新競合他社モデルに引けを取らないパワフルさが、嬉しいんです。
今回の製品TEIN EnduraProPLUSは200系ロイヤル/アスリート用に開発されたもので、それらより180kg以上重いハイブリッドに装着していることもあり、減衰力アジャスター設定値は可変16段のほとんど最強に近いところで、フロントをリヤショックアブソーバよりちょっと弱めにしています。
全力加速からコーナー手前で減速し、クリップを境にじわーっとアクセルオン。街中で40~70km/h程度の速度域で走っているときは、現在の設定値でショックアブソーバもコイルスプリングも充分な踏ん張りを見せていたが、その倍程度から上の速度域では街中での印象とはまた違ったものでした。
各コーナーの路面に塗ってあるローリング族抑止用のガラス粉入り塗料や、路面自体大きなうねりのような凸凹の上を駆け抜ける際の挙動は、コイルスプリングが元来柔らかいクラウン用のものなので、ボディに強いショックを与えずに乗り越える。その際ショックアブソーバは、特に大きいうねりが来たあと一発で車体の揺れを納めてしまいます。
また、ブレーキをリリースしてから曲げたい方向にステアリングを切ると、クラウンの電動パワーステアリングは一瞬、ステアリング中央付近の不感症ゾーンが気になるものの、そのゾーンを超えると「スっ」と鼻先を曲げたい方向に向けて行きます。
ここからの加速ゾーンでは、今回サスペンションメンバーブレースやカラー、LEXUS IS-F用リヤサスペンションスタビライザーが効いているからだと思うのですが、リヤサスがグっとボディ後半を前に前に押し出し、まるでスポーツクーペのそれのように、後ろからお尻を抱えられてコーナーリングしながら身体が前に前に押し出されるかのような強さを感じました。もうこのお尻の強さは、純正状態には無い感覚でした。
それから、KYB純正ショックアブソーバで以前箱根のワインディングを走った際、コーナーを少し突っ込み気味で旋回しようとしたときの挙動がフワフワフワ!・・・とちょっと怪しい感じがしたとコメントしていましたが、今回TEIN EnduraProPLUSで同様の挙動は感じませんでした。やや高速域での回頭でも不安な挙動は無いという確認が出来ました。
ここまでは良いのです。
比較的大きいRのコーナーに進入し、路面の大きいうねりなどがいくつかコーナーリング中にギャップと出くわしても、TEIN EnduraProPLUSはそれを受け流した直後、一発でうねりを止め、次のコーナーに向けて安心して加速していくことが出来ます。
然し、コーナーリング中にRが微妙に変われば、ドライバーはそれに応じてアクセルを調整、多少戻してエンジン回転も落とさないようシフトダウンかまして、そのあとゆっくりアクセルを踏み込んで行ってエンジンの有効なトルクバンドを維持しつつ加速、コーナー脱出へ移行、タイヤグリップの限界を超えないよう探りながら次のコーナーに向けて加速して行くという動作を短時間のうちにこなして駆け抜けて行く訳です。
然し、THS-Ⅱハイブリッドシステムの場合、Sport-MODEであればガンガン走っているうちはあまりエンジン回転を停止させないよう制御しているようですが、それでもアクセルを多少戻す動作の段階で、エンジンとモータが共同して駆動しているはずのドライブシャフトにかかるパワーが一瞬スっと抜けるので、ピッチングが起こる。
MAX296psの2GR-FSEと同じくMAX200psのM1モータが協調駆動しているところでちょっと抜ける訳だから、一瞬でも影響は大きい。
マニュアルトランスミッションのクーペや、オートバイのレーサーレプリカで走っていた頃は、リヤタイヤに掛かるトラクションを急激に変動させるとコーナリングに於いては危険な挙動が生じ、レーサーでも無い私はドリフト走行が出来ないのでエンジン回転数は高めのところを維持しつつミッション繋いだら「ジワ~っ!」とアクセル開けていく。
オートバイのZXR750H-Ⅱの場合、7,000rpmより下に回転数を落とすと再加速時に一息付いちゃうから、なるべく落とさずレブリミットの12,000rpmまで引っ張るのですが、ファイナル落して1速で約95~100km/h、そこから2速、だからスリップダウンしないようアクセルは「ジワ~っ!」と開ける。だから峠では2速まで。
このコーナーリング中のピッチングは、ショックアブソーバのほうはすぐ抑えてくれるからそのまま引き続き走り続けるけど、ノーマルのままのコイルスプリングのほうはもっと強めのものを履かないと厳しいようです。
アクセリングを常に踏み下げるようにしてコーナーを抜ければ理屈では問題無い、となるけど、コーナーの奥で曲がりがきつくなれば少しアクセルは戻したい。でも、THS-Ⅱハイブリッドシステムのトランスミッションは、LC用のとは違ってシフトダウン、ブリッピングのどちらも200系クラハイの場合、無いので、こりゃ悩ましい。
あともうひとつは、200系クラハイの電動パワステの場合、いわゆるステアリングインフォメーションが希薄なので、タイヤ君がいまどのくらい辛いのかさっぱり判らない。昔乗ってた9代目クラウン君と違って、かなり走れる脚になっているので何となく速めのスピードで走れているけど、まだ余裕あるのか、そろそろいっぱいなのかが判らないまま走っている訳で、やっぱりちょっと怖い。
○EnduraProPLUSはお友達にすすめられるダンパーですか?
という訳で、今回ワインディングで感じた減衰力性能の良さはまさしくこのTEIN EnduraProPLUSのもの、不安な動きは200系クラハイのミッションの特殊性とコイルスプリングの弱さによるもの、と考えます。
街中での走行には、高速道路を含めて現在の組み合わせで小気味よく、同乗者にも優しく、乗り心地でも純正ショックアブソーバに充分対抗出来ているので問題なし。
一方、ワインディングやサーキット使いには、ショックアブソーバはそのままでコイルスプリングのほうをちょっと検討したほうが良い、というところです。
AT(オートマチックトランスミッション)やこのTHS-Ⅱの場合、アクセルちょっと抜くとトラクションが切れる点は、もう諦めるしかないですね。
※但し、204GWS用では無いので、メーカー保証が欲しいとなれば、この製品ではなく204GWS専用に開発された製品をTEINさんにご相談ください。
んで!
大観山パークに到着、でつ💛
ターンパイクを駆け上がっての、13.8kmほどの区間燃費ですが・・・
Sport-MODEで、
4.8km/L、で御座いました(/・ω・)/
んで、駐車場にはいろんな有名高級車が鎮座ましましておられ・・・
どええ。
ロータスの、何とコンパクトな(汗
んで、場所を移して、クラハイちゃん記念撮影。
多分、今年はもう来られないと思っています。新年?来年?・・・まだまだ現役。
この日は、路面は頂上までクリーンで落石も流水も無く、よく乾燥してましたが、空は概ね曇りで、富士山も全く見えませんでした。
早朝なので、来てるクルマはホントのクルマ好きか、ひょっこり旅行客くらい。
ほかの駐車場では、ミニのオフ会とかもされてて、愉しそうでした。
・・・ワダすは、いつも独りオフ会ですけど(ノД`)・゜・。
んで、
さっさと帰宅の途に就き、朝10時半には横浜に帰ってしまいました。
ってか、だいたい峠なんて、朝7時過ぎたら一般車両が出てくる感じなので、
昔からこんなパターンで通ってました。今回は遅いくらいだけど。。。
山下りを含めた、復路の区間燃費。
約78kmほどの行程で、17.3km/Lというところでした。
峠以外では、本当に丁寧な走りのSuper Cityなので御座いますm(_ _)m
ってことで、ワインディング編にて、TEIN製品インプレッション、終わり!