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ラスト サンバーのブログ一覧

2015年07月26日 イイね!

日帰り北アルプス(焼岳)

日帰り北アルプス(焼岳)金曜日の夜・・・・

やり残した仕事が山ほど有るのに、19時に退社・・・・

明日の北アルプスの天候は晴れ・・・

明後日は商品の品切れ対応で出社しなければならないかもしれないし、8月の土日は既に仕事や行事等で埋まっているので、アルプスに復帰できるかを試してみるには今夜出るしかない状況でした・・・


しかも自由な日程は明日1日だけ。。




・・・と言うことで、急遽書店で地図を購入し、22時、サンバーで自宅を出ました。。


行き先の候補は八ヶ岳や、木曽駒、八方尾根等がありましたが、アプローチが便利で1日で完結できる「焼岳」に登ってみることにしました。。


以前の職場では3連休等が比較的簡単に取得出来ましたが、現在の職場でそれをすると、結果的に72時間分の仕事+αが後々に自分の負担になるだけだという事が最近解ってきました。。


途中、中山道の道の駅で仮眠し、8時に登山口に到着。



今日は最短で焼岳へ登れる「新中の湯ルート」を登ります。。


このルートは安房峠越えをする旧国道からほぼ真北に焼岳まで取り付けられた新道です。。




登山口は、廿楽折れの旧国道の途中から始まります。。



取り付きからは樹林帯で傾斜の緩い楽チン道を歩きます。。(私の事故をきっかけにアルプスではヘルメット着用が義務付けられてしまいましたので、たとえ焼岳でもあえて着用します。)



展望のいいところからは、前穂高岳と奥穂高岳、その間の吊尾根が見渡せます。。


3年前の墜落事故以来の穂高連峰の姿に感動です。。



ダケカンバにナナカマド、白樺林に熊笹というアルプスの典型的な樹林帯の中を行きます。。

木々から放たれる独特の甘い樹液の香りが、私の身体に蓄積した疲労や心の汚れを分解してくれます。。


アルプスでしか感じられない、あの甘い木々の香り・・・。

いつまでもこの森を歩いていたくなります。。

そして1時間20分程度樹林帯を歩行すると・・・。



森林限界の向こうに目指す焼岳の北峰が見えました。。



標高2255mの焼岳・・・


今まではその規模の小ささから北アルプス登山の対象からは外していましたが、こうしてみるとかなり立派な山容ですね。

岩山ばかり通っていた3年前までは焼岳なんて老後に登ろうと思っていましたが、意外と早く登頂のチャンスがやってきました。。



北北東方向に目をやると、先程の前穂高岳上空に神秘的な渦巻雲ができていました。。

この雲が出ると天気は下り坂・・・
(実際には翌日は晴れでした。)



森林限界を超えると緑の絨毯を敷き詰めた様な美しい風景が私を迎えてくれました。。



あと一息で頂上稜線・・・

・・・な様な気がしますが、ここからは傾斜が急になり、あの青空の境界まで、さらに1時間はかかってしまいました。。



振り返ると優雅な稜線を持つ乗鞍岳を見ることができます。。


ピークへと逸る気持ちを抑えつつ、不自由な左脚と右腕を守りながら一歩一歩前進します。。





足元を見ると、小さな花や新芽が息吹いています。。




そして12時ジャストに南峰、北峰の鞍部稜線に到着。。




プチ槍ヶ岳か燕岳の様な南峰が目前に迫ります。。

南峰は崩れやすい急斜面の岩峰なので登山は禁止されています。。


標準コースタイムより30分の延着ですが、90度しか曲がらない左脚と肩より上に上がらない右腕の事を思うと、まずまずの結果だと自己満足。。。。


脚の痛みも故障も無く、無事稜線まで来れました。。




西側の荒々しい岩峰・・・
その向こうに雲に隠れた笠ヶ岳が見えます。。



東側に目をやると、遠く南アルプスの山々や、八ヶ岳連峰を見ることが出来ます。。



眼下には透き通った水を湛えた美しい池が・・・



そして噴煙が上がる北峰に登る為、一旦信州側の巻道を通り・・


そして最後の登りに取り付きます。。



もうピークは目前ですが、硫黄ガスの噴火口がゆく手を阻みます。。




風景も先程のゆるりとした樹林帯や草原地帯とは一変し、アルプスらしい岩稜帯の風景に様変わりしています。。




そして12時30分、無事登頂することが出来ました。。

焼岳をアルプスと言ってしまうと違和感が有る方も居られると思いますが、あの事故以来、初のアルプス登山。。。

先ずは登れて良かったです。。






私が高校山岳部時代に初めてアルプスの山として登った笠ヶ岳(左)も、雲が切れて全容を見ることが出来ました。。

初登山から35年・・・

何回アルプスに脚を踏み入れたかはカウントすら出来ませんが、今回の登頂はその中でも、最も印象に残る登頂でした。。



遥か下に上高地が見えます。。

最後に上高地を見たのは、墜落の瞬間・・・
岩にバウンドし、身体が制御不能になり、宙に放りだされてもうダメだと思った時でした。。

人生最後に見た景色になっていたかもと思うと、今こうして生きながら再び上高地を俯瞰できることに感謝しなければなりませんね。。



ちょうど私が墜落したジャンダルム南側、畳岩尾根の頭も雲の中に見え隠れしています。。

上部稜線からちょうど雪渓の有る位置位までの距離を転がり落ちました。。


これを見ると死ななかったのは偶然だと改めて思います。




遥か彼方には立山と剱岳までもが見えています。。

焼岳からの展望、恐るべしです。。



直下には焼岳小屋が見えますが、小屋から頂上まではかなり距離があるのね。。。。

頂上に30分程滞在し、下りもコースタイムより30分遅い下山でした。。

相対的に岩場の少ないコースではほぼ普通に歩ける様になりましたが、岩場の多いコースや下り坂ではかなりの時間を要しますので、本格的なアルプス縦走はまだまだな感じです。。



下山後はつも愛用していた坂巻温泉で体の汗と垢を落とし、体をほぐします。。



源泉超掛け流し・・・

しかも貸切状態。。

格安500円也。。



そして午前1時に和歌山の自宅に無事帰着しました。。


・・・時間が無くてやむを得ないとは言えども、やはりアルプスの日帰りは勿体無い感じですね。。

Posted at 2015/07/26 23:43:43 | コメント(11) | トラックバック(0) | 車で登山 | 日記

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