
さてインプレッションも2回目で
今回からSTIについて書こうと思っていたのですが、
やはりSTIの事を書く前にSTIに乗るきっかけになった
スイスポについても少し書いておきたいと思います。
今回はインプレッション、というよりスイスポからの乗り換えて
気がついたことなどについての話です。
※完全に個人的な主観で書いておりますので、
人によってはお気を悪くするところもあるかもしれませんが予めお断りしておきます。
私自身このブログでも良く書いているのですが、MT車は10年以上ご無沙汰で
納車された直後は免許を取り立て後の初運転のようにドキドキしていました。
スイスポでの初運転は最初近所のディーラーに持って行くときだったのですが
5速まで入れられなかったぐらいこわごわ運転だったことを覚えています。
それからそろそろ慣れてきてとりあえず普通にはMTを運転できるようになったのですが、
スイスポはとても「素直な車」という印象を持ちました。
トランスミッションもすごくショートストロークというわけではないですが、凄く操作しやすい。
またシンクロも強力なのか、回転合わせをそこまで意識しなくてもスコスコ入る。
免許を取るときに運転したMTの教習車や、スイスポ納車直前に
教習所でMTを運転した時に比べて格段に運転しやすかったです。
もちろん教習車と新車ということでクラッチの摩耗などの違いもあると思うのですが、
スズキのディーラーのメカニックさんにもこの話をしたところ「同じMTと言っても昔に比べると
かなり改良されているんですよ。ATやCVTのように派手ではないんですけどね(笑)」
という話を聞いてそうなのか、と驚いたような記憶があります。
またそれ以外にもスイスポは高回転型エンジンであるM16Aを搭載してい
て回す楽しさがありつつも低速トルクが豊か、
それにしなやかでスポーティな足回りと本当に運転が楽しい車でした。
「MTだから楽しい」というのもあったでしょうが、「良く出来たホットハッチ」ということも
大きかったのでしょう。
余談ですがリセールの良さにも驚きました。
そこそこ距離を走っていたような気がするのですが、新古車並の価格がついて驚きました。
「けっこう売れる人には売れるんですよ。」と大手買い取り店の人がおっしゃっていたので
やはり人気のある車なんでしょう。
そしてスイスポからSTIに乗り換えた時の私の感想としては、大きく2点ほど。
まず1点目は「ショートストローク」であること。
STIはロッドで縦置き式というのもあるかもしれませんが、
剛性感がありストロークが短いことにびっくり。
私所有のSTIはSTI ギヤシフトレバーASSY(6MT)を入れているからなおさらかもしれませんが、
ノーマルの試乗車に乗ったときからその違いがはっきりと分かりました。
またスイスポのMTは軽かったのですが、STIのシフトは剛性感がある分かなり手応えがある、
もちろんトランスミッションが受けるトルクなどを考えれば当たり前のことなのですが、
MT車を所有するのは2台目ということで「同じMTでもこんなに違うんだ!」と
無邪気に驚いていました(笑)
あともう1点が「クラッチの重さ」。
スイスポの時はクラッチも軽く繋ぎやすかったのですが、STIの場合クラッチがそこそこ重く
試乗の時「運転できるかな?」と心配になってしまいました。
ただ発進させるとクラッチを繋ぐことについて気難しいことはなくちょっと走るとすぐ慣れました。
STIを契約したときもディーラーの営業担当の方から
「そんなに気負わなくても普通にMTが運転できるのであれば何の心配もいりませんよ。」
とお話をいただいていましたが、まさにそのとおりでした。
あとSTIのMT関連でありがたい装備がいくつか。
1つはシフトインジケーター。
あまり運転している最中に凝視することはないですが、ふと「何速に入っていたっけ?」と
戸惑ったときにメーターを見ると今何速に入っているかすぐ確認することができます。
あと1つはバックに入れたときのアラーム音。
ギアがしっかりバックに入っていることを耳で確認することができますので、
シフトの入れ間違え防止に凄く助かります。
そして最後はヒルスタートアシスト。
スイスポの時は坂道発進もサイドブレーキを使うか、
急いでブレーキからクラッチに踏み換える方法で坂道発進をしていましたが、
STIにはこの装備があるおかげで坂道発進がだいぶ楽になりました。
ただ当初は少し違和感があって何度かエンストしそうになりましたが(笑)
最後になりましたが、今になって思うこととしてスイスポでMTの楽しさ、
そしてMTの基本を教えてもらったことが今のSTIに繋がっていると思います。
スイスポでは上記のSTIの装備はありませんでしたが、
逆にそれが故にMTの運転の基本を学べたんだな、と改めて感じることがあります。
STIはやはりトルクがありますので坂道発進も少し回せば楽に発進しますが、
スイスポはそのあたりが(STIに比べると)シビアでしたので
「どのあたりで車が動き出すんだろう?」と走ったことのないような坂道では
アクセルをどれぐらい踏み込めばいいか、どのタイミングでクラッチを離せばいいか、
体で覚えることもできました。
またバックに入れたときもギアの入れ間違えを防ぐため、
入ったかどうか怪しいときは何回か操作しなおす癖もつきました。
これらもスイスポでMTの基本を学習できたからだと思っています。
スイスポのお陰でSTIに出会うことができ、またMTの基本を教わることができ、
本当に今でも感謝しています。
最後に今回の話はあくまでMT2台目のMT初心者の話ですので、慣れている方からすると
「そんなの車そのものの馬力やトルクが違うんだから当たり前だよ!」とか
「そんな基本もできていなかったのか!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
あくまでMT初心者の話ということで受け取っていただけたらと思います(笑)
ということでこれで2回目のインプレッションを終えたいと思います。
次からは(次こそは)STIそのものについていろいろ書いていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。