前回につづき、1年弱で6,000kmちょっとを走ったBMW528iで気づいたこと。
なんだかネガばっかり書いているように見えますが、短期間にせよBMWの製品広報のヘッドも経験した私にとって、BMW社のエンジニアリングに対する拘りの強さと、その質の高さはじゅうぶんにわかっているつもり。なので、”良い”のは当たりまえなんですね。ですから、”気づく”のはついついネガな部分になってしまうだけなんです。
ただ、エンジニアリングに対する拘りが強いぶん、時として”エンジニアリング・マスターベーション”みたいになってしまうことも体験しています。
ではつづきを。
前に乗っていたA6(現行のひとつまえのモデル)に比べ、ブレーキパッドの粉の出かたがかなり多く感じます。まあ、より柔らかいパッドなんでしょうね。てことは減りも早いと想像できます。
でも、私の528のホイ-ルはこんな形状なので、水洗いはしやすいですね。時間がかかるタイプではありません。見た目はあまり好みなタイプではありませんが・・・
スイッチタイプのシフトレバーへの違和感は前回書きましたが、レバーの頭にある「P」ボタンを押すことによる、パーキングポジションへのエンゲージは、最初は使いづらかったのですが、いまでは完全に慣れてしまい、問題なくなりました。
でも、「駆け抜ける喜び」なんてキャチフレーズを使っていたBMWのわりには、パドルシフトの装備が少ないのはどうしてなんでしょう? 私の528にもついていません。なので、強制シフトダウンのためには、このシフトレバーを左側に倒して、パコンパコンと前方に押す必要があります。ダウンが前方向なのは、私は賛成です。
そして、レバーの右にあるスウィッチが、エンジン、トランスミッションとサスペンションなどのセッティングをNORMALとSPORTとSPORT+の3段階に切り替える、BMW言うところの”ダイナミック・ドライビング・コントロール”。
と、ここでひとこと。どうもNORMALは、あまりにも燃費重視に振りすぎている感あり。スロットルの初期ゲインがあまりにも低すぎる気がします。しかし、SPORTは私の街乗りには過敏過ぎ。まんなかが欲しいです。NORMAL+かSPORTマイナスですね。
でも、SPORTを選ぶと、SPORT設定というのがあって、SPORTをエンジン+トランスミッションのみに効かせるか、シャシーのみに効かせるか、あるいは両方に効かせるかを選択できるのは気が利いていると思います。私は、街乗りでハーシュネスがきつい硬い脚はいやなので、”エンジン+トランスミッションのみ”を選んでいます。
よく言われるところの、ランフラットタイアによるライドの粗さですが・・・ あまり気にならないレベルに達しているかと思います。粗さを感じるのは、中速で荒れた路面を通過する一瞬くらいです。
小さいなことだけど、好きなところのひとつは、このウィンドウウォッシャー。前に乗っていたVWパサートと同様の、2か所のノズルから扇状にスプラッシュされるタイプです。
A6のは2か所から4方向のみに噴射される普通のタイプで、噴射のたびに一部が元気にルーフを飛び越えて、リアウィンドウとトランクを”攻撃”していました。しかも、ディーラーに整備に出すたびに頼んでも、ついにきちんと調整されませんでした。
あと、ひとこと付け加えておきたいのは、夜間のメーター照明と、ナビ画面明暗の調整の難しさです。ナビ単独で画面明暗の調整はあるのですが、メーター照度の調整がナビにも及び、どうしてもそれぞれの好みの明るさに調整できないんですね。メーター照明が暗めが好きな私にはどうもだめみたいです。
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Posted at
2012/10/15 15:08:59