一昨日の夜、金子浩久さんと暑気払いビールをしました。その際に映画を見るよう勧められました。
題名は「WEEKEND OF A CHAMPION」。やっているのは青山の小さな箱で、それもその翌日、つまり昨日が最終日! 行きましたよ、21:00からの最終回。金子さんが行ったときはお客さん7名だったそうなんですが、最終回だったので(?)約20名。
1971年のモナコGPで、映画監督のロマン・ポランスキーが友人でティレルに乗るジャッキー・スチュワートを追ったドキュメンタリー・フィルムを40年以上たったいま、編集しなおしたうえに、新しく撮ったふたりの話し合いを収めたものです。
私のモナコ&F1好きをご存知の金子さんが勧めてくれたわけです。
ドキュメンタリーが基になっているので、当時のF1マシンとかドライバーが生々しくて楽しめました。ジャッキーの他に登場したのは、ブラバムに乗るグラハム・ヒル、ヤードレイBRMのジョー・シフェールとペドロ・ロドリゲス。それにチームメイトのフランソワ・セヴェールと、ちょっとですが、マーチのロニー・ペテルソンとアンリ・ペスカローロやマクラーレンのデニス・ハルムなどなど。懐かしい顔ぶれです。
コースも、ヘアピンのアウト側には観客スタンドがあり、ホテルはまだ無し。トンネルもぜんぜん短く、タバコ・コーナーの先はプールが無いのでクランクが無くまっすぐ。ずいぶん違います。
当時3名に2名の割で命を落としていたF1ドライバーの安全性を訴えてきたジャッキーは、この年、3度目のワールド・チャンピオンになりますが、最終戦であり、彼の100戦目になるUS GPでの引退を決意。可愛がっていたセヴェールに後を託そうとするのですが、そのセヴェールが予選中のクラッシュで他界。(酷いクラッシュで、当時そのあまりにも悲惨でグロな写真を見たのを覚えています。) 追悼の意味で決勝を走らず、99戦での引退となったのです。
新しく加えられたショットで、このあたりの話をしているのが印象に残りました。プラス、ジャッキーは失読症だったのをここで告白しています。
ちなみに、上のシフェールとロドリゲスはともにこの年にレース中の事故で亡くなってしまってます。まだまだドライバーの安全性が大事にされなかった時代なんですね。
数年前のカナダでのクビサの事故を見ていたジャッキーは、死んだと思ったと話しています。当時に比べると、今はかなり安全になっているんですね。
そして実はスタートの旗振りおじさんも危なかったんです!
これがスタートの瞬間。こんなとこでスタート合図の旗を振ってたんです! 危ないでしょ。この危うさの話もジャッキーが笑い話でしてます。
ちなみに、この年の”おじさん”はルイ・シロン。このかた、モナコ生まれで、モナコGPとモンテカルロ・ラリーの両方で優勝してる凄いかたです。
あと、レース後のパーティの場面で、リンゴ・スターが映っていたのが私には嬉しかったオマケでした。
もしブルーレイにでもなったら、ファンのかたにはお勧めです。
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Posted at
2015/08/15 23:08:51