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イイね!
2020年10月10日

高齢者による痛ましい事故

昨年の春に東京は池袋で起きた痛ましい事故。当時88歳だかの高齢ドライバーが運転するクルマが暴走し、結果として母子が死亡した事故のことを覚えていらっしゃると思います。その初公判が開かれたとニュースが報じていました。


なんでも被告は自分はスロットルを踏み続けたことはなく、クルマ側に不具合が発生して暴走したと発言し、弁護人もそう主張してるんだとか。


そこでふと思い出したことがあります。

一年以上前になりますが、ドイツの大手電装品メーカーであるボッシュに勉強に行ったときに聞いた話です。

現在のクルマの多くにはドライブレコーダーが標準装備されているということ。ここで言うドライブレコーダーとは、あおり運転のおかげで(?)売れている、カメラで映像を撮る後付け装置ではなく、車両に元から装備されている、飛行機で言うフライトレコーダーのブラックボックスみたいなもののことです。


ある程度以上の衝撃を感知すると、そのインシデントの数秒前からのクルマの各種のデータを装置内に記憶しておきます。各種のデータとは、スロットルがどのくらい開けられていたとかブレーキ圧がどのくらいかかっていたとかどの向きにどのくらいの加速度が生じていたかなどを速度データと一緒に時系列で収めたデータです。かなり細かいデータ。


このデータは、ある資格を所持したヒトが、そのレコーダー装置に特殊なテスターを繋いで読み取った後で分析して資料とすることができます。映像データはもとから存在しません。


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でも、この作業をするには問題がひとつあるそう。

欧米では事故が起きると、メーカーや保険会社などが資格者を送り、データを採取して分析が行われているようなのですが、日本では資格者がまだ少ないうえにめんどくさいことがあるのだとか。それは、現在の日本の法律だか条例だかで、車両に付属するレコーダーは車両の所有者のもので、その中身のデータもその所有者のものだということにされていて、所有者本人の承諾が無い限りデータの読み取り自体ができないそうなんです。


確かあの事故の加害車は古くはないプリウスだったと思うので、このレコーダーは装備されていたのではと思います。データが読まれたのかが気になります。


日本ではまだそんな状況なので、果たして読みだされたとしてもそのデータが裁判での証拠物証になるのかどうかは怪しいですが、何らかの参考にはなるのではないでしょうか。


以上、1年以上前の記憶をもとに書いたので、正確ではないところもあるかもしれませんが、気になったので。


いずれにせよ、亡くなられた母子のご冥福をお祈りすると同時に、残されたご家族の無念を思うと心が痛いです。少なくとも正しい裁判が行われることを祈ります。


ブログ一覧 | その他 | クルマ
Posted at 2020/10/10 17:42:23

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この記事へのコメント

2020年10月10日 21:07
コメント失礼します。

私の友人があおり運転の流れを変えたのではと思われる事故に巻き込まれた経験からすると、加害者は自動車の問題としている。
検察は異常がないと検証していることから、加害者も加害者の思うように検証をしないとならないのでは?と考えています。

現実問題、反対の結果を出すのは容易ではなく、そう感じたから、事故は自分が原因ではないってのは、通用しない上に、被害者心情を逆撫でするとなると、厳罰方向に向くように感じています。

けれども、高齢というところを司法が減刑側に判断するかどうかとなるのですかね。

加害者の子供や孫のためにも、きちんと事故に向き合った方が良いように感じるのですが、司法や一般感情はどう考えるのでしょうかね?

そこがとっても気になります。
コメントへの返答
2020年10月10日 23:24
コメントありがとうございます。

難しい問題であることは確かですね。

加害者のご家族のことも気になりますね。

私はもし長生きしたとしても88歳ではステアリングは握らないと思いますが。

2020年10月11日 0:45
事実を明らかにする場が裁判であって欲しいと願います。
コメントへの返答
2020年10月12日 11:34
同感です。
2020年10月11日 10:29
今日のニュースで操作記録が存在していて、ブレーキを踏まず、アクセルを踏み続けていた事が白日の下に晒されました。
高齢者含む運転が不慣れな方も考慮して日本の車は仕様を変えるべきですね。
ハイブリッドはモーターの力で低速域のトルクが太り、運転者に勘違いを錯覚させます。
もっとマイルドに加速する様な制御を取り入れないと、運転が下手な方の事故は更に増えていくと思います。
※そんな急発進は不要です。急加速はある一定域以上なら可能な様に制御すれば、事故は減少できるかと…
コメントへの返答
2020年10月12日 11:38
はい、私も新しいニュースでデータが読み出されたようだなと思いました。

キー別かなにかによるセッティングでそのあたりを個体別ドライバー別に制御できるようにするのもひとつの方法かもしれませんね。例えば高齢ドライバーセッティングとか。

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