フランスのPSAとイタリアのフィアットが統合されて昨年生まれた巨大グループメーカーである STELLANTIS。
日本ではここのところ、元々の子会社であるプジョー・シトロエン・ジャポンとフィアット・クライスラーオートモビルズ・ジャパンの両方の広報室から全く同じ文章のプレスリリースが出されていました。でもやはり日本でも統合の動きがが進んでいるようで、(やはり両方から同じ文章が来ましたが)ステランティス名で今年の政策についてのプレゼンテーションがありました。(因みにマセラティ・ジャパンは統合しないそうです。なぜでしょうか。)
その新生ステランティスは日本に入っているものだけでもこれだけのブランドを持っています。
コロナ禍の影響をフルに被った昨年。日本国内での乗用車販売は前年比3.5%もマイナスでしたが、輸入車だけでは1.7%のプラス。その中でステランティス合計では10%も伸びました。めでたし。
その中で台数が一番多かったのは14,000台以上売れたジープ。それに12,000台のプジョーが続いています。そのあとはフィアット、シトロエン、アバルト、アルファと続きました。DSは少数で、伸び率ではアルファ、フィアット、シトロエンという順番。
ジープは8年連続の伸長だそうで、日本が世界7番目のマーケットになったそう。因みに順番は米、伯、伊、加、中、独。伊は小さなレネゲードが国産だからでしょうね。
ジープの中ではラングラーが半分の7,000台も売れて、今年2022年にはそのピックアップであるグラディエイターも日本導入するそうです。
私が以前乗っていたLRディフェンダーPUのラングラー版ですね。
シトロエンは今年ラージモデルC5 Xを日本導入。
そしてDSも全長5mクラスのDS9を。
アルファはたぶん年末になるのでしょうけどステルヴィオの弟分であるトナーレを導入。
なんだか昔のSZを思わせる顔つきですね。
124が無くなってしまったアバルトはこんな感じの限定車でお茶を濁すしかないんでしょうけど、フィアットはなんと欧州で一番売れている商用車デュカートを入れるんですって。
RV市場向けと言っていたので、キャンピングカー推しのようです。
ランドローバーにいた私もフォードPAG内になり、ジャガーとも一緒にされて、今のプジョー・シトロエン・ジャパンとフィアット・クライスラー・オートモビルズ・ジャパンと同じような経験をしたことがあります。PAGになる前にはBMWに入れられたし。
もちろん、社内ではひとつにまとめたほうが効率が良い部門も多いでしょう。それは確か。でも各ブランドを発展させていけるかは、ステランティス・ジャパン(?)内でどういうふうにブランド分けをしていくかにかかっているように思います。理想はマーケティングとか広報とかはきちんとブランド分けをして、お互いに競っていけるようにすることかな。経験者からのひとことでした。
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2022/01/27 11:57:26