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森川オサムのブログ一覧

2025年08月25日 イイね!

KYBはサステナルブ

カヤバ(KYB)はショックアブソーバーの開発製造の大手です。以前には工場を訪ねるチャンスもありました。

ショックアブソーバーってクルマでは四隅にあるサスペンションを支えるスプリングに帯同して、スプリングの撓みを制御する”筒”っぽいパーツとして知られていますね。
もう少し知っているかただと、スチール製の筒のなかに油が入っていて、それを水鉄砲みたいにピストンが押したり引いたりして油の粘性を使ってピストン軸の動きを制御してやるもの、というところでしょうか。

いずれにしても結構単純な装置という認識かと思いますが、実はその”筒”の内部は今ではかなり複雑で凝った代物なのです。

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簡単に示すとこんなに多くのパーツで構成されています。結構凄いでしょ。
スプリングの伸び縮みで押したり引いたりされるピストンが作りだす内部の油の動きを細か~く制御するためにこれだけのパーツを組み込んであるんですね。これらのパーツの形状の違いにより、クルマの各モデルが希望する動きの差を作り出しています。

今回の勉強会ではショックアブソーバーの模型を組み立てて、油の代わりに水を入れて実際にチカラを加えてみることもできました。

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そしてこのショックアブソーバーというパーツ自体もどんどん進化しています。

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昔のは上でお見せしたパーツも少なかったのですが、今ではパーツも多くなり、さらにはその油の通り道をステッピングモーターやソレノイドを使って電気的に形状変更させるものも登場しています。電子制御サスペンションと呼ばれるものにはこれが使われています。

さらにそのKYBがいま開発しているのはその油そのものです。

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油の粘性や温度特性を理想的にするために、油メーカーに特注していたのですが、数年前からはKYB側がレシピを作成するまでに至っていたようです。
そして今回はそれにプラスして環境に優しい天然由来の合成油の開発を進めていて、来年から実用化されるそうです。

その合成油の名前が「サステナルブ」。
油を始めとした潤滑剤を英語で lubricant と言いますから、その「ルブ」と環境に優しい「サステナブル」をかけて「サステナルブ」ですね。いかにもオヤヂっぽい命名は社内製だとのこと。なんだかシンパシー感じちゃいました。

Posted at 2025/08/25 11:56:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2025年07月30日 イイね!

U字工事じゃなくてガレージ工事

つまらないタイトルで失礼しました。

昨年夏に続き今年も暑くなったらガレージのシャッターがトラブリました。
オーバースライダー式の電動シャッターなのですが、開くほうはいいのですが、閉まるほうがたびたび動かなくなりました。たぶん閉めるほうがパワーが必要なんですね。

昨年のときメーカーサービスに診断してもらったところ、もうモーターの寿命とのことでしたが、モデルがとっくにディスコンでパーツ無し。なのでなんとか誤魔化しながら夏を越しました。
でも今年はアウト。しかたないのでニューモデルに交換してもらいました。

従来のはこちらでした。

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そして工事完成した新型がこちら。

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モーター・ユニットのみならず、シャッターを上下させるスクリュー・シャフト、両側のホイール、ヒンジ類、さらに巻き上げのワイアとホイール、そしてヘルパー・スプリングとそのシャフトという大掛かりになりました。替えないですんだのはシャッターパネル本体と左右のガイドレールくらいのもの。

以前にも1回交換していて、どうやら寿命は15年くらいです。それにしては高いし、パーツ無しになるのが早過ぎと思います。
国内メーカーのものなのに機械本体は輸入ものらしく、高いのはそれが原因なのかと・・・

ガレージの上にある部屋での開閉音は初代のものはヒトがいるとびっくりするくらいの音だったのが2代目はずっと静かになり、今回のものは更に静かになって良し。

今度は長持ちしてぇ。

Posted at 2025/07/30 18:30:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2025年07月25日 イイね!

いすゞ

いすゞエルフを試乗した話を一昨日しましたが、私は大昔に普通免許を取ったので、8t車までの中型車は運転できます。車両総重量が8tまでで、最大積載量5tまで、定員10名までの中型車です。
でもここ20年くらい以内に免許を取ったヒトは乗れません。免許制度が変わって、後から中型免許を取らなくてはなりません。

なのでそういうヒト向けのトラックもいすゞでは造っていました。

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荷台に「だれでもトラック」とPRしているこちらは ELF mio というトラック。
車体サイズはエルフと同じだけど、こちらは普通免許だけで乗れます。2リッターディーゼルで6A/T。

てなわけでキャビンもできるだけトラックっぽくないように”優しい”感じにしているようです。

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これにキャンピングカー架装をすると、唯一普通免許で乗れるディーゼルのキャンピングカーのエントリー車になるそうで、既に2,800台キャンピングカーとして売れたそうです。

これを始めとして、いすゞでは顧客の使用目的に合わせるために キャブxフレイムxエンジンx駆動方式 の組み合わせでなんと2,500種類の製品を造っているのだとか。”多品種少量”生産はトラック・メーカーの使命とし、例えば昨年の12万台の生産のうち、同じものを1000台以上造ったのはたったの5%なのだとか。タイヘンですね。
それを達成している藤沢工場は1961年に開設され、現在9,000人が働いています。

その12万台の中にはこんなのも。

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上のエルフ・ミオとは正反対のでっかいやつギガ・トラクター。

そして万博でも走っている燃料電池バス、エルガ。

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トラック業界ではドライバー不足や運行の安全確保のために、特に自動運転の開発を急いでいて、ギガを使った実験車も見ることができました。

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ドアの後ろに装備されていたのは例の LiDAR です。

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新東名の定められた区間で日夜テスト走行が行われているとのことでした。

Posted at 2025/07/25 12:05:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2025年07月23日 イイね!

始めてのトラック試乗

昨日はトラックを試乗してみるチャンスに恵まれました。

向かったのは湘南にあるいすゞ自動車の藤沢工場。
構内で最初に目についたのは並んでいる多数の完成車。普通の自動車工場でも目にする光景ですが、違うのはほとんどが白い同じカラーだったこと。そのうえ1台1台が大きい。なのでもの凄い数に感じてしまいました。

構内にある2.5kmのテストコースで試乗できたのはまずこれ。

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いすゞのポートフォリオでは小さいほうの ELF のBEV版。

まずは静か。これ、運転手さんの疲労軽減に役立つかと。
そして高速道路を想定したレーンチェンジを(ちょっと乱暴に)やってみたけど、思っていたより遥かに安定していて滑らか。でも、空荷でしたからね。満載だったら全然違っていたはず。ましてや違法積載だったら・・・どうだったでしょう。

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上の3か所にある黒い箱がバッテリーのストレージで、顧客の用途によって2から5ユニットのバッテリー搭載が可能だそう。

決まったルートを決まったスケデュールで走る運搬だったらバッテリーの充電のスケデュールもやりやすいだろうから、BEVには向いているかと思います。
さらにはいすゞではバッテリーを空から満充電バッテリーに載せ替える方式も開発中のようでした。

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次に走らせたのは同じエルフのディーゼル版。
BEV版もこれと同じラダー・プラットフォームを使っています。3リッターのディーゼル・エンジンになんと自社製の9速デュアル・クラッチ式トランスミッションを組み合わせています。

こちらの試乗時にはタスクが与えられました。

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なんと荷台に1.9ℓの水が満たされたボウルを積んで、「お客様の荷物を大切に運ぶ」コンテスト。
もちろんレーンチェンジも”ジェントル”にやらせていただきました。結果は130mℓこぼしただけで、参加20名中で準優勝でした! 上の画像はその計測中です。

ディーゼル・エンジンも現在の乗用車まではいかないまでも結構静かで軽振動で感心しました。

どちらもレーンチェンジ時にはちゃんとウィンカーを出さないと運転支援が介入してきます。ちゃんと”イマ”してます。

あと一点、回転半径が小さい! かなり良く切れます。 最小回転半径は4.4m。 まちがいなくウチのちっちゃなチンクより小回り効きます。

建物内に展示してあったこちらは1968年に発売になった2代目エルフ。

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その昔よく目にした記憶があります。
現7代目エルフが登場したのが一昨年で、先代から17年経っていたので、こういうトラックは乗用車よりずっと長寿命なんですね。

いすゞには他にも興味深いものがありました。     to be continued.....

Posted at 2025/07/23 11:03:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2025年07月21日 イイね!

こんなの見っけ

都内でこんなのに遭遇しました。

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WAYMO社の自動運転テストカーのようで、ルーフトップとフロントフェンダーとリア角に取り付けられたデヴァイスがクルクルと回っていました。自動運転には必須と言われている LiDAR ですね。レーダーを発射して、それが対象物で反射して帰って来る時間を計測して距離を測るデヴァイスです。確認はできませんでしたが、たぶんフロントにも装備されていたはずです。

同じクルマが2台いました。

アメリカでのウェイモは既に相当な距離の公道テストを無人でやっているようです。日本ではタクシーの日本交通とも提携して将来の自動運転タクシーの実現も目指しているようですが、公道テストはまだ無人は許されていないはずです。
実際に乗務員はどのような体制でどのように作業しているのか、横なり後ろなりに乗って観察してみたいですね。

Posted at 2025/07/21 18:45:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
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森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/01/21 15:23:34
 

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