先週のことですが、珍しく映画を観てきました。
試写会に呼んでいただいたのですが、タイトルを見て「これは観に行こう!」と決めました。そのタイトルとは”FERRARI”。
曰く「F1界の帝王と呼ばれた男の情熱と狂気を圧倒的熱量で描く、衝撃の実話。」
クルマ映画というよりはあの Enzo Ferrari の人間模様を描いた映画のようで、舞台は1950年代後半のようでした。
主役のエンツォを演じるのはアダム・ドライバーという渋い役者で、スター・ウォーズにも出ていたらしい。ドライバーって名前がぴったり? 共演者で知っていたのはエンツォの妻役のペネロペ・クルス(怖かった!)とピエロ・タルフィ(ほら50年代でしょ)役のパトリック・デンプシーくらいでした。デンプシーはドライバーとしてル・マンとかデイトナとかも走ってますからね。
物語は1957年のエンツォの葛藤を描いていました。
最愛の息子だったディーノを亡くして落胆しているなかで、まだ成功前のフェラーリをPRするためにあのミッレ・ミリアでの勝利を目指していくエンツォの話です。なので映画は基本暗いタッチ。これが当時のイタリアの田舎町モデナの佇まいと絡み合ってなかなか良かったです。
クライマックスは売り込みにきた若いドライバー、アルフォンソ・デ・ポルターゴを起用して出場するミッレ・ミリア。ミッレ・ミリアとポルターゴの組み合わせって・・・いやな予感がしませんか? そう例のあの年ですね。現場のシーンは伝承を忠実?に再現し過ぎている感があるので、女性は眼を覆ったほうがいいかもです。
でも出場車もそうですが、普通のシーンに登場する普通のクルマもとてもいい感じで選ばれていて、レース好きじゃなくてもクルマ好きなら間違いなく楽しめると思います。レースカーはもちろんレプリカを作ったのだと思いますが、なかなかいい出来でした。あの台数作るのはさすがにハリウッド映画です。
ただひとつだけ気になってしまったのは、エンツォも含め英語を喋っていたこと。特に日本では字幕が出てどうせそちらを読むんだから、エンツォたちにはイタリア語を喋っていた欲しかったです。しかたないのかな?
監督はTV時代にマイアミ・バイスを監督したマイケル・マンというヒトだそうで、そういえば劇中でマイアミ・バイスが乗っていたのはフェラーリ・デイトナだったのを思い出しました。フェラーリのレプリカ好き?
7月公開だとか。とりあえずフェラーリ・ファンとティフォーシは必見です。
その日は友人のF1ライター今宮雅子さんをお誘いしてご一緒したのですが、試写室を出たあと近くのイタリアンに直行しスプマンテで始めました。
Posted at 2024/05/01 10:39:08 | |
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