世界で2モデルしか市販されていない燃料電池車の片方である、トヨタのミライが2世代目となり、いちおう正式に発表されました。
いちおう、というのは、これまでに発表されたのか何だかわからないけど、あちこちに出ていたからです。
初代は”いかにも”という、特徴はあるけど角のあるスタイリングでしたが、新型はある意味ふつう。
トヨタが初代のプリウスを出したときには、世の中にハイブリッド車なんてものはなく、あまり評価もさてなく訳の分からないうちに2世代目になっていったのを思い出します。今やプリウスの(少なくとも日本での)成功は見てのとおり。
でもFCVはどうなんでしょう。
いまだに水素ステーションは国内で僅かな個所ですし、都心のステーションでも、なんと”予約”しないと給油、じゃない、充填を受けられないんだとか。それじゃ”普及”は難しそう。
今回のフルモデルチェンジでは、搭載する水素タンクを増やして満タン(って言うのかしら)での航続距離を500kmから850kmに増強。ステーションが少ないので車内のボンベ容量を増やしてたくさん積んじゃうぞ、ってことですね。
だけど、プレゼンのなかでは「”実際には”東京~大阪をノンストップで・・・」なんて言ってましたので、現実には500kmくらいってことなんでしょう。”ステーションが少ないからたくさん積んじゃう”のは私はいやなので、買うとしたらステーションが増えてボンベが小さくなってからにしたいです。
心配される水素の供給については、今年福島県の浪江に太陽発電の電力を使って電気分解で水素を作る世界最大級の工場ができたとか。以前取材したときは石油から作るなんてことを言っちゃっていたのに比べれば少しはマシになりました。
あと面白かったのは”マイナス・エミッション”と言っていたこと。取り入れた空気をフィルターを通して取り入れたときよりキレイにして排出するのだそう。ガソリンエンジン車を売っていることに対する懺悔なのかな?
Posted at 2020/12/09 19:22:31 | |
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New Model | クルマ