モンテの話から少し脱線しますが、昨晩はF1フレンチGP。レッドブルのフェルスタッペンが王者メルセデスのハミルトンを見事にねじ伏せました。今年のレッドブル・ホンダはとても速くなり、モンテカルロ、バクーに続き3連勝でした。なんでもホンダにとって3連勝は30年以上ぶりなんですって。
前2戦は市街地コースで、F1にして特殊なコース。でも昨晩のフレンチGPは普通のサーキットで、フェルスタッペンとレッドブルが完全に力で上回ったので、この後も面白い争いが観れそうです。
そのフレンチGPが行われたのは南仏プロヴァンスのル・カステレ村にあるポール・リカール・サーキット。もちろんあの有名なパスティス酒リカールを生産する Paul Recard社の名前です。日本だったらサントリー・サーキットとかダッサイ・レースウェイとかでしょうか。ありえないでしょうね、日本では。
一昨年のF1シーズンは、友人だった故今宮純さんとの近所でのワイン中に話が出たのがきっかけで、毎GPその国の名物を飲み食べしながらTV観戦したんです。その様子はここに載せたので見てくださったかた多いと思いますが、もちろ
んフランチGPはリカール飲みながらでした。でもハンガリアンGPとかアブダビGPとか難しいのも少なくなく、シーズンが終わって正直ほっとしたのを覚えてます。
でも昨晩だけはちょっと復活させちゃいました。
まあリカールが好きなので飲みたくなっただけなんですけど。
このリカールが属する”パスティス”というお酒はアニス(中華料理では八角)から造られるお酒で、匂いが独特で強いので飲めないヒトが多いかと思います。私は1976年に初めてモンテを走ったときに、紹介された現地のフランス人の Albert Braida というおじさんにバルで飲まされたのが初体験。ひと口目は「なんだこりゃ」でしたけど、何回か飲まされているうちに好きになってしまいました。彼がのたまうには、アニスの薬草成分が胃を活発にしてくれるので、食前に飲むと食欲が増して美味しくたくさん食べられるんだとか。パスティスのアルコール度数高いのがアブサンですね。
確か翌年に行ったとき、彼が住む村のバルの前にクルマを停めてリカールを飲んでいたら、ポリスが入ってきて駐車違反だと。ポリスはもちろん彼の顔見知りで、「何言ってるの。日本からわざわざ村を訪ねて来てくれたんだぞ。」とポリスにもリカールを1杯奢ってました。ポリスは我々と握手をしてパトカーで去って行きました。旧き良き時代でしたね。
上は76年のモンテで初対面したとき、彼がモンテを走ってリタイアした Simca Rally 2 と。貼ってあるJANOTもパスティスのブランドです。左の瘤取り、じゃない、小太りスティーヴ・マックィーンがアルベールおじさんです。今もモンテに行った時はお墓参りをしに村に寄っています。
Posted at 2021/06/21 21:34:58 | |
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