ラリー・モンテカルロ・イストリーク参戦への準備を始め、ミシュランの紙マップへのマーキングが終わったことはご報告しました。そして次にやっているのは、実際にラリー中に使うデジタルマップへのインプットです。
2013年のモンテから使っているのは、iPad上にオフラインで使えるUS製のGPSナビアプリをインストールし、そこに予め全コースをインプットし、セイヴしておく方法です。ラリー中にファイルを呼び出して、GPS信号を使いながらコースを辿っていくわけです。
ただ、全コースといっても、ひとつのファイルでは大きくなり過ぎるので、コースを小さく分解してインプットし、ファイルをいくつも作っていきます。
簡単にお見せします。
これはラリーの主催者ACM(Automobile Club de Monaco)から出された、コースの詳細です。
ここの部分は最初のステージのスタート地点である Reims (シャンパーニュの街!)から、ひとつめのCPがある Vitry le Francois の町までのところです。
左側にあるのが町や交差点で、次が道路ナンバー。そして区間と累積の距離です。
ランスからはD9を走り、3.5km先で Cormontreuil という町を通過、さらに10km先にある交差点でD26へ曲がる、というように読みます。そのまま2kmで Mailly Champagne という町を通過、というわけです。
そしてランスから93km走ったところにあるヴィトリー・ル・フランソワという町のダルム広場に置かれたCPを通過ということになります。
ここまでを一区切りでインプットしたのがこちらです。
途中に独自の通過ポイントをBからJまでインプットして、決められたルートを辿るようにしました。これをラリー中に呼び出して、GPSを使って走ります。
こちらは最初のスペシャル・ステージ(ZR)の部分です。
Montauban sur l'Ouveze という村からペルティ峠を越えて、Saint Andre de Rosans 村までの49kmです。
D65でスタートし、D65B、D116、D316、D316Bと曲がってD116に戻り、さらにD425に入るコースです。ややこしい。ミスコース注意ですね。
ちなみに途中にある(dir.gauche) (dir.droite) は(左折)(右折)です。おフランス語です。(汗)
それをインプットしたのがこちら。
こういうふうにインプットしながらファイルを作っていきます。
自分の頭の中の整理のためにリストも作っています。
第1ステージデアルエタプ・コンサントラシオンを終えましたが、まだまだ先は長いです・・・
今年も私のブログを訪ねてくださってありがとうございました。
みなさま良いお年を!
今年最後のメーカー訪問は神奈川県の座間でした。日産の座間工場のなかにある会社を訪ねました。
その会社名はオートモーティブエナジーサプライ。元日産だった広報のかたも「自社名を言うのにしょっちゅう噛む」とおっしゃってました。(笑)
2007年にNECと日産のJVで設立されたこの会社が作っているのは、EVなどに搭載されるリチウムイオン・バッテリー。
リチウムイオン・バッテリーといえば、スマホなどなどにもたくさん使われていますが、昨年時点で総生産の1/3が自動車用に使われているそう。(総容量での比) これが、今年来年で逆転し、2030年になったら90%がクルマ用になっているだろうとの予測のようです。
AESCの現時点での生産能力は、年間でEV用が8.7万台分とHEV用が2万台分とのこと。シェアは、テスラ用なども作っているパナソニックの32%に対してAESCは7%。
工場を見学しました。
これがセルです。
ここでは、これをふたつ重ねたユニットを生産していました。
これが自動車工場に送られ、複数のユニットを組み合わせ、コントロール・ユニットなども組み込んでボディに搭載されます。こんなカタチですね。
エンジニアのかたに言わせると、リチウムイオン・バッテリーを搭載したスマホなんかを、ベッドの上や中で充電するなんてのはとてもリスクがあることだそうです。燃えるリスク。
でも、AESCがこれまでに出火、じゃない、出荷した7,000万セルでは、発煙発火事故がゼロなのが誇りだそう。
日産リーフはベッドの上で充電してもだいじょぶってことですね・・・
最初のステージであるコンサントラシオンのコースをご紹介しましたが、次のステージは Etape de Classement と呼ばれる380km。クラスモンは朝早くヴァランスを出て、西の山の中をぐるっと時計回りに回って、夕刻に帰ってきます。
次の日は Etape Commune Partie 1。コミュンの第1パートということになります。やはり380kmですが、こんどはヴァランスの東の山の中をやはり時計回りで帰ってきます。
5日目はパート2でモナコまでの430km。
そして夕方に着いたあと、夜から最終ステージ Etape Finale を走ります。
フィナルはモナコの北側の厳しい山中を反時計回りに140km走ります。
最終ステージ最初のスペシャルステージ14が Col de Turini チュリニ峠を越えるコースです。
SS-14のいちばん右上のところがチュリニ峠です。グニャグニャなのがわかりますでしょ。今回は定番のムリネ村から上がるのではなく、ブロー峠から上がって行くルートになります。今回もまたチュリニを越えたいのでがんばりましょう。
ミシュランのマーキングが終わり、すでにiPad上のアプリへのコースのインプットを進めています。まだコンサントラシオンの途中ですが、ミスのないよう気をつけながらゆっくり確実にやっています。
Very Merry Christmas !!
今回のモンテ出場は、出場前の準備なんかも含めて読者のみなさんにできるだけ細かくお伝えして、ご自分も出場されるような”妄想”をしてお楽しみいただけるよう心掛けてアップしています。
コドライバーとしては、マシンの準備と並んで重要なのがコースの確認や、ラリー中のナビゲイションのための準備です。それでまずは恒例のミシュラン・マップのことをお伝えしました。
そのミシュラン上へのマーキングが終了しました。今回は第1ステージの Etape de Concentration から最終第5ステージ Etape Finale までで合計で11冊になりました。
こちらが最初のコンサントラシオンのコースです。スタートのフランス北部シャンパーニュの州都 Reims からステージ・フィニッシュの中南部 Valence までの940km。
来年のモンテは例年より1週間ほど遅く、ランスをスタートするのは2月1日の夕方です。
4か所のCP(Controle de Passage = 通過確認のスタンプをもらうだけ = ショートカットや高速使用防止)を通過しながら、ふたつのCH(Controle Horaire = タイム・コントロール = 指定された時分に通過しないとペナルティ)を経て、いったんヴァランスの東端を通過し、さらにCHをひとつ通過したあとスペシャル・ステージをふたつ走ってから夕方にヴァランスへ着きます。
これが最初のステージの概要で、いつもそうですが、途中で眠気との戦いもあります・・・ コンセントレーションが必要で、まさに名前通り?
つまらないクイズで失礼しました。
コメントで正解をいただいたとおり、フロントのフラッシャーをオレンジ色からクリアに交換してみたんです。
パーツはヤフオクで見つけた中古パーツ。
993.で始まるナンバーの純正パーツです。基部は同じパーツで、レンズの色がYELLOWが末尾.00で、ホワイトレンズが.01となり2種のパーツとしていることがわかりますね。
程度も良く、格安でした。当たり。
バルブは下にあるアンバーが付いていて、レンズ越しに目視するとアンバーに見えてしまっていたので、上にあるスモーク、と言ういうのかクロームというのか、点灯時のみアンバーになるものを購入して交換しました。
向かって右だけユニットを交換したところです。
トランクから左に繋がってるケーブルは、例のEV化のものです。現状もEVのままになってます。(笑)
バルブを交換しておかげで、点灯前は完全にクリア。
点灯するとこのようにオレンジに光ります。
これで交換完了。簡単でした。
見た目はホワイトのボディにオレンジ色が無くなって真っ白ですっきりしましたが、アクセントが無くなってしまったと言えばそのとおり。
ま、飽きたらまた元に戻しましょう。
森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2011/01/21 15:23:34 |
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