サン・タグレーヴから20kmにあったSS-5には、これまで見たことがないほどの大勢のギャラリーがつめかけていました。日曜日だということもあったのでしょうが、凄い人数で、スタート地点をはじめ、コース内の丘の斜面にも鈴なりでした。(で、びっくりして?写真撮り忘れました。)
コースは St. Bonnet le Froid という村からD44、D181、D18を時計回りにぐるっと25km走り、また村に戻ってくる周回コースです。
D105から左折しD44に入り、911に続いてスタートへ。
そしてスタートです。
このサン・ボネ・ル・フォワ村、意味は「寒い、あるいは冷たいサン・ボネ」です。ほら、フランスに行くと、洗面所の蛇口の片っぽに「FROID」って書いてあればそちらは冷水のほう。いつもは寒い村のはず。例えば81年にWRCのSSで走った時は、積雪で道幅が狭くなってしまっていて、後ろから来た131アバルトに道を譲れず、暫く従えて走ったりしました。
2011年に今回と同じ240Zで走った時は路面に雪はありませんでしたが、道端にはほら氷柱が。因みにこの年はドライバーを半分ずつ担当したので、ここでは私がドライブしました。
今回はやはり暖冬のせいで白いものは皆無でした。
このSSは11か所で計時されましたが、トータルで11秒という好成績でした。ということは1か所当たり1秒の誤差でした。68位という上々の成績で、総合順位を9位上げ、171位に上がりました。
そしてここから僅か5kmのところで続けてSS-6がありました。
St. Pierre sur Doux村からビュイッソン峠頂上までの22km。後半1/3は狭い林道です。
このD228から林道C2に入るところで左ヘ戻るように曲がるのですが、ここもギャラリーがいっぱい。後でYouTubeに上げられていたのを観たら、皆さんとっちらかっていて、けっこう笑えました。
ここはやはり林道に入るところでちょっと遅れてから5か所の計時で15秒ほどずつ遅れてしまい、19か所トータルで106秒でした。しかし4位上がって総合167位まで上げることができました。イケイケです。
この日ふたつめのビュルゼのSS-4を終えて北へ50kmほど走り、サン・タグレーヴの町の入口に到着。ここにもサービスカーが先回りしていてくれました。
サービスを終えてスーパーの駐車場へ向かいました。タイム・コントロールの手前で時間調整。
向こうに見える赤テントがCHです。
以前はこの駐車場でサービスができたのですが、昨年からこの駐車場でのサービスは禁止になったので、手前で受けたわけです。たしかに以前は混みあってごちゃごちゃでした。
因みに昨年この町はこんな景色だったようです。
後ろに来た日産チェリーは篠塚建次郎さん。
ここまでだいぶ苦戦してるようでした。
エスコートに続き、12:58にCHを定刻通過。
さらに北へ20km先のSS-5に向かいました。
アントレーグ村でSS-3をフィニッシュし、ストップ・ポイントになっていたのがここ。
この la Remise というビストロは有名で、中に入ると昔からのモンテで立ち寄った有名ドライバーの写真で埋め尽くされている(そう)。私は無名なので?立ち寄ったことがありませんけど。
毎回、ここを通ると店の前でストップさせられ、お店の名物おばあちゃん手作りのアップルタルトを差し入れてくれていましたが、今回は無しでした。あのおばあちゃん、具合でも悪くされたのかな、とちょっと心配になっちゃいました。
そのすぐ先にある駐車場でサービスカーが待っていてくれました。
給油だけで先へ。西方へ山の中を30kmほど飛ばし、次のSS-4へ向かいます。
いつもの道とは違うルートで、峠をひとつ越える山道でした。
そしてSS-4のスタートであるBurzet村に到着。
97年にワークス・ミニでWRCを走ったときに、SSスタートから500mでサスペンションが外れてクラッシュ、リタイアしたのがここでした。コースは1本となりの道でしたが。夜中にビュルゼの村で救援を待ったのを思い出します。
ビュルゼ村をスタートし、ぐるっと回って Lachamp Raphael 村までの49kmというここも長いSSでした。
ビュルゼのコースは高原を走るルートで、以前は他には無くてもここには雪があるほど大雪で有名でした。昨年も大雪過ぎてキャンセルになりましたが、暖冬の今年は雪は全く無しでした。
SS-4もラシャン・ラファエル村に無事にフィニッシュ。
18か所の計時を1か所あたり平均で3秒ちょっと、トータル61秒の誤差で、総合順位を4位上げました。
ここから50kmほどでタイム・コントロールがあり、その手前でサービスカーが待ってくれています。ほんと心強し。
今年のF1シリーズがようやく昨日開幕しました。
例年なら3月にオーストラリアで開幕でしたが、COVID-19のせいで遅れました。初戦はオーストリアのレッドブル・リンクでのオーストリアGP。無観客での開幕です。
フェラーリのオンボードカメラの映像からもグランド・スタンドに観客がいないのがわかります。確かに寂しいけど、サッカーや野球の無観客に比べればいいほうでしょうね。始まってくれただけ嬉しいです。
レーシングポイント(今年のマシンは常勝メルセデスのコピーっぽく「ピンク・メルセデス」と揶揄されています。)のピットが映ったら、メカさんたちがフェイスシールドしてました。
作業しづらそうだけど、しかたないのかな。そういえば、パンデミックの時にF1ファクトリーが、不足していた人工呼吸器のパーツや、医療従事者用のフェイスシールドを作って支援してました。
開幕戦のあとは、続けて来週に第2戦をやりますが、なんと同じここでやります。州の名前を使って”シュタイヤーマルクGP”とかって呼ぶらしいですけど。そしてまた1週間後に第3戦はハンガリーでやってから2週空いてイギリスGP。続けて同じシルバーストーンでの”70周年GP”と続く予定になっています。
今晩はもちろん飲みながら予選を観ますが、なんといってもいちばん寂しいのは今宮さんの声が聴けないことです。
ヴァランスから南西に40kmほど走り、このステージ最初のスペシャルステージであるSS-3に到着。
エイリュー川沿いにD120を来て、La Moulinon村手前をD344に左折し、La Crozeにスタートがありました。ここから昔のモンテでは有名だった Antraigues sue Volane村までの57kmという長いSSです。途中、D344からD244、D361、D260、D122、D256、D257、D218、D318と次々に分岐があるので油断大敵です。目の前にY字路のようになっていればいいのですが、地点によっては後ろに戻るように曲がらなくてはならない分岐もあり、そういう地点は見逃し易く特に要注意です。
いくつかの集落も通りながら、Col de Chapelet、Col des Croix de Creysseilles、Col des Pierres de faux、Col de Sarrassetと峠越えも次々とです。
スタート前の私の膝の上のiPadの地図からも、スタートしてすぐにぐにゃぐにゃ行くのがわかりますね。
ワイパーは壊れてないように見えるでしょ。視界も良好です。
Zはバックからもイケメンですね。
集落を通過しています。集落の中とその後1kmの区間では計時されないことになっています。
ここは48kmほど走った地点で、D218からD318へ曲がるポイント。オフィシャルからのアイテナリ上では「Bif. 218/318 (Dir. gauche)」と書かれています。「218と318の分岐点(左方向へ)」ということです。ドライバーさんが重いステアリングを「どっこいしょ」と左に切ってますね。あと10km弱です。
後ろに見えるのがフィニッシュのあるアントレーグ・シュル・ヴォラーヌ村。これからぐるっと回りこんで村へ入っていきます。
この長いSSも無事にフィニッシュできました。
もちろん後でわかったことですが、ここでは29か所!で計時されていました。最初のほうで最大15秒遅れてしまったところもあり、全29か所トータルで219秒の誤差で218位でしたが、ここまでの総合順位はキープできていました。
森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2011/01/21 15:23:34 |
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