昨秋の東京モーターショウ(ああ、あの頃はマスク不要でよかったなぁ)でスバルのスタンドに展示されていた次期型レヴォーグがようやく発表となりました。
例によってのオンライン発表会は、プレス以外にも公開していたようなのでご覧になったかたもいらっしゃるかと思いますが、羽田空港のJALのハンガーからでした。
オンライン発表会にしては趣向を凝らしていました。
スバルの前身は1917年に生まれた「航空研究所」という組織で、その後太平洋戦争用戦闘機の隼や疾風を生んだ中島飛行機を経て富士重工、そして最近社名をSUBARUに変えたわけで、航空機との繋がりが深く、後ろの787にも一部を供給しているようなので、ブランド高揚としてはなかなかのセッティングでしょうか。航空機メーカーからクルマという点ではスェーデンにあったSAABと似ているし、BMWも航空機用エンジンのメーカーからですね。ロールズロイスは今でもそのブランドの航空機エンジンがありますね。
今回のレヴォーグの開発責任者は、お爺さんが中島飛行機でお父さんが富士重工だったそうで、ハエヌキですねぇ。
ウリのアイサイトを使った運転支援機能は、現時点での他社にちょっと遅れをとっていたと思いますが、今回アイサイトXになってほぼ同様のトップクラスになったようです。
でも、そのアイサイトXが全車標準装備ではなく、装備を38.5万円としているのは”安全”を押し出しているブランドとしてはいかがなものなんでしょう。先行予約での装着率は93%だと言っているのでなおさらです。そのうちメーカーのヒトとまた会えるようになったら真っ先に理由を聞いてみたいと思います。
アイサイトX無しで310万円から。
TVCFは有名なボリヴィアのウユニ塩湖を走っているようなイメージを使っていました。
たぶん実際には走らせてはいないと思いますが。
私は2005年に走ったし、塩湖上で寝ましたけど。
国内ではいつの間にかエステートボディの車種がほとんどなくなってしまったので、レヴォーグそこそこ売れると思います。新型カッコ良くなったし。
昨年の春に東京は池袋で起きた痛ましい事故。当時88歳だかの高齢ドライバーが運転するクルマが暴走し、結果として母子が死亡した事故のことを覚えていらっしゃると思います。その初公判が開かれたとニュースが報じていました。
なんでも被告は自分はスロットルを踏み続けたことはなく、クルマ側に不具合が発生して暴走したと発言し、弁護人もそう主張してるんだとか。
そこでふと思い出したことがあります。
一年以上前になりますが、ドイツの大手電装品メーカーであるボッシュに勉強に行ったときに聞いた話です。
現在のクルマの多くにはドライブレコーダーが標準装備されているということ。ここで言うドライブレコーダーとは、あおり運転のおかげで(?)売れている、カメラで映像を撮る後付け装置ではなく、車両に元から装備されている、飛行機で言うフライトレコーダーのブラックボックスみたいなもののことです。
ある程度以上の衝撃を感知すると、そのインシデントの数秒前からのクルマの各種のデータを装置内に記憶しておきます。各種のデータとは、スロットルがどのくらい開けられていたとかブレーキ圧がどのくらいかかっていたとかどの向きにどのくらいの加速度が生じていたかなどを速度データと一緒に時系列で収めたデータです。かなり細かいデータ。
このデータは、ある資格を所持したヒトが、そのレコーダー装置に特殊なテスターを繋いで読み取った後で分析して資料とすることができます。映像データはもとから存在しません。
でも、この作業をするには問題がひとつあるそう。
欧米では事故が起きると、メーカーや保険会社などが資格者を送り、データを採取して分析が行われているようなのですが、日本では資格者がまだ少ないうえにめんどくさいことがあるのだとか。それは、現在の日本の法律だか条例だかで、車両に付属するレコーダーは車両の所有者のもので、その中身のデータもその所有者のものだということにされていて、所有者本人の承諾が無い限りデータの読み取り自体ができないそうなんです。
確かあの事故の加害車は古くはないプリウスだったと思うので、このレコーダーは装備されていたのではと思います。データが読まれたのかが気になります。
日本ではまだそんな状況なので、果たして読みだされたとしてもそのデータが裁判での証拠物証になるのかどうかは怪しいですが、何らかの参考にはなるのではないでしょうか。
以上、1年以上前の記憶をもとに書いたので、正確ではないところもあるかもしれませんが、気になったので。
いずれにせよ、亡くなられた母子のご冥福をお祈りすると同時に、残されたご家族の無念を思うと心が痛いです。少なくとも正しい裁判が行われることを祈ります。
昨年の東京モーターショウのマツダのスタンドに展示されていたMX-30。既に海外で発売されていましたが、日本でも先ほど発表されました。
マツダでは新しい使い方を提案するようなモデルに「MX」の名を付けるのだそう。ロードスターがMX-5なのもこれなんでしょうか。
2枚のドアは観音開きで、乗降性はよさそう。RX-8もこれでしたね。
上の画像では見づらいですが、センターコンソールはA/Tセレクター部が盛り上がった変わったデザインで、後部のトレイ部には本物のコルクが貼られています。
現マツダ、前の東洋工業の発祥は東洋コルク製造ですから、そのオマージュなんでしょうね。今年は創業100周年だし。
モーターショウではマツダ初のBEVと謳っていましたが、今回発売になるのはマイルド・ハイブリッド版。BEV版は3か月遅れで、来年1月からまずはリースのみで始めるようです。
BEV版にはレンジエクステンダーとして、ついにあのロータリーエンジンが復活するようです。テスト版には7年前に試乗したことがありますが、遂に現れることになります。
ここのところ、どのメーカーも発表会はリモートでやっていますが、ちゃんとしたQ&Aセッションもあり、マツダが一番と思いました。あとは画質がもう少し良かったらベストでした。
あ、価格は242万円からです。
大学生の時に作ったFACOSという名のモータースポーツ同好会がまだ続いています。
もちろん会自体は既に「呑むための会」に変貌を遂げていますが、ほんとに仲のいいチームなのです。
コロナで春にできなかったBBQ合宿イベントをようやく遂行することができました。今や”お勤め
人”はほとんどいないので、先週の平日に決行。
今回は春に亡くしてしまったメンバーの追悼を兼ねてのイベントで、現存メンバー13名中9名のじじばばが4台で集合。
まずは私が2017年のヒストリック・モンテに出場した時に完走賞でもらっていた、ヒストリック・モンテ20周年記念の特製シャンパーニュを追悼で空けてみんなで飲みました。中身はヴーヴ・クリコです。
その彼も若いころはラリーをやっていて、私が初めてWRCモンテを走った1976年にはちょうどスイス留学中で、ひとりでサービスを担当してくれました。
上はエンジントラブルでリタイアしたあと、モナコから船積みするアムステルダムまで、彼がサービス用にレンタルしていたシムカでB210サニーを1,400km牽引(!!)した時のツーショットです。
ワインを溺愛していた彼の追悼にみんなで空けました。
その後快晴のもとで暗くなるまでBBQをし、最後には全員爆死。翌朝の証拠写真がこちらです。
じじばば9名で明らかに呑み過ぎですが、最初にウコンの力で始まっているところに学習のあとが垣間見えます(?)。
帰りに気づいたら、4台ともシルバー。
そりゃ全員シルバーエイジですから。でも、メーカー、モデルによってシルバーの差があるのが面白いですね。
次回は来春また「生存確認」やります。コロナが終わっていればいいのですが・・・
森川オサムHP ”Sur le sommet du Col de Turini” カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2011/01/21 15:23:34 |
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