今年2022年のF1は例年通り来月3月の中旬に始まりますが、例年のようにオーストラリアのメルボルンではなく、中東バーレーンで始まります。オーストラリアはCOVID-19の水際対策が厳しいので、少しは収まるであろう後ろにまわしたというカタチです。
先行マシンが発生する乱流が激しく、後ろに続くマシンは空力が厳しくなってしまい、追い抜きが酷く難しくなってしまっている現状を変えるため、シャシーとボディデザインの制約を大きく別方向へ変更しました。おおまかに言ってしまうと、昔のベンチュリ・エアロを復活させたことになるのかな。
そしてこれまで頑なに保ってきた13インチのホイール&タイアがついに18インチに変更となりました。
タイア・サプライヤー(今はピレリ)にしてみると、風船みたいなタイアでは、ロープロファイルが主流となってきている市販タイアに技術伝播をしていけないので、ずっとリクエストしてきたのがようやく実現となります。それでもようやく18インチですが。
因みにタイアだけでなくホイールもワンメイクとなり、日本のBBSジャパン製が採用されたようです。だけど、空力改善用のホイールキャップが認められたので、ホイール自体はほとんど見えないようですが。
興味あるのは、F3やF2は既に18インチになっていたので、昨年F1にステップアップしてきたアルファ・タウリの角田やハースのシューマッハ、マゼピンは18インチを経験していることです。その経験がプラスになるのでしょうか。
そんななか、チームの新車発表が始まっています。
最初にアンヴェールしたのは昨年ようやくドライバーズ・チャンピオンを獲得したレッドブルでしたが、見せたマシンはどうやらダミー。
そして先週ちゃんとしたマシン(らしきもの)を発表したのがアストン・マーティンでした。
ぱっと見ではフロント・ウィングの翼端板やリアウィング。そしてサイド・ポンツーンあたりがこれまでと違うように見えますし、フロント・タイアの上に妙なカナードっぽいものが見えますが、より大きな違いはボディ下を流れるエアに関するあたりのようです。
続いてマクラーレン。
そして今日発表になったのが角田を擁するアルファ・タウリ。
ボディサイドのバージボード類が消え去ってクリーンになっっています。
最初の公式テストは来週23日にスペインはカタルーニャ・サーキットで始まるので、それまでには残りのチームの新車も公開となるはず。
その後、来月10日からバーレーンで2回目の公式テストがあり、その次の週末にバーレーンで開幕戦となります。
マシンが大きく変わったので、これまでの序列がどうなるのか興味深いところです。
Posted at 2022/02/14 23:53:55 | |
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