中国を訪問しているフィリピンのドゥテルテ大統領は20日、北京の人民大会堂で開催された経済フォーラムで、伝統的な同盟国である米国との関係について、「軍事的にも経済的にも米国と決別する」と述べた。ロイター通信が報じた。
発言の真意は明確でないが、米政府高官は発言に強い不快感を表明。ドゥテルテ氏の暴言で揺れてきた米比関係のさらなる混乱要因となることは避けられない。
フォーラムには、中国共産党序列7位の張高麗副首相や両国の企業関係者ら200人以上が出席。ドゥテルテ氏は今後、ロシアのプーチン大統領と対話を進める意向も示した。自らが進める強硬な麻薬撲滅対策が欧米から人権上の批判を浴びていることへの牽制(けんせい)の意図もあるとみられる。
発言に対し、米国務省のカービー報道官は20日の記者会見で、「米国とフィリピンが築いてきた友好関係と合致しない。大統領の真意は何か、説明を求める」と述べ、不快感を示した。
国務省のラッセル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が、22~25日の日程でマニラを訪問する際、ドゥテルテ氏の発言について説明を受けるとみられる。
カービー氏は、中比関係の改善は「地域の安定につながり、われわれの利益でもある」としながらも、ドゥテルテ氏の発言には「米国だけではなく、地域の多くの友好国も戸惑っている」と指摘した。
さらに「今もなお米比相互防衛条約があり、われわれの真剣な責務に変わりはない」と強調し、両国関係を強化するというオバマ政権の方針に変化はないとの認識を示した。
ドゥテルテ氏はこれまで、米軍との軍事協定は維持する一方、中国やロシアとの経済面での「同盟」関係を模索すると表明。中国国営中央テレビが報じたインタビューでは、「われわれは米国を放棄したわけではない。どの国とも友好的でありたいだけだ」と語っていた。
どうもフィリピンのやっていることは訳が分からんけど、要は金と言うことか。米国と組んでも、「あれしろ、これしろ」と言われるだけで金にはならないし、領有権が戻りそうな気配もない。それなら中国に寄り添った方が金は入ってくる。まあ、そんなところだろうか。でも、今、中国と組む手はないと思うが、・・。
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2016/10/22 10:54:22